県では、美しい里地里山を後世に引き継いでいくため、地域住民が県内外の企業や大学と連携して行う農地の保全や地域づくりのための取組を総合的に支援しています。

令和2年度は次の12地域において、農地等の保全活動のほかに伝統文化の継承や交流会など、様々な活動が行われました。

 

鹿角市大里地域 <事業主体:農事組合法人 大里ファーム>

  地域特産物の「そば」を活用した取組として、鹿角市立八幡平中学の生徒を対象とした、農業体験(定植~収穫)とそば打ち体験を行いました。また地域では、鹿角市との連携により各種イベントでの積極的なPRも図っています。

北秋田市前山地域 <事業主体:前山元気村>

 里地里山の魅力や大切さを、遊びや食を通して子どもたちに感じてもらうことを目的に、地域外の親子を対象とした交流活動を行いました。虫取りや地域特産物「雑穀」米の試食、また伝統芸能の体験など、交流会では様々な企画により参加者と交流を図りました。交流活動の詳細は → こちら

 また、県内では珍しい複数の雑穀栽培(アマランサス等)が行われており、地域のPRと本地域でしかできない貴重な体験を地域外の住民に体験してもらうこととし、播種(はしゅ)~収穫作業を秋田県立大の生徒と協働で行いました。

能代市檜山地域 <事業主体:農事組合法人 アグリ檜山>

 地域の農業や食を通した活動として、能代市立第五小学校と連携した「檜山納豆づくり」体験を行いました。大豆の播種から収穫、伝統製法による納豆づくりまでを体験することにより、歴史や食育面から地域への理解を深めました。大豆の収穫体験の詳細は → こちら① 、檜山納豆づくり体験の詳細は → こちら②

井川町綱木沢地域 <事業主体:ことぶきベリー園>

 同町内の園児を対象とした、地域で栽培する「ブラックベリー」の収穫体験を行いました。約2haの農地にはブルーベリーやカボチャ等も栽培しており、今後も営農の継承と併せて地域外住民との交流も図ることとしています。収穫体験の詳細は → こちら

五城目町黒土地域 <事業主体:黒土町内会>

 秋田大学の学生及び町内の園児とともに、地域が大切にする「黒土神社のクリーンアップ」と「イルミネーション活動」を行いました。イルミネーション活動を契機に、地域の魅力が再発見され、毎年多くの人が訪れています。活動の詳細は → こちら

五城目町中村地域 <事業主体:中村町内会>

 少子高齢化が進み、コミュニティ機能が低下している地域の活性化を図るため、秋田公立美術大学の学生と協働により「イルミネーション活動」を行いました。また、歴史や貴重な資源を多く有する地域の保全やPR活動も併せて行いました。イルミネーション活動の詳細は → こちら

由利本荘市東由利宿地域 <事業主体:宿里地里山の守人>

 地域が大切にする伝統行事「石沢川の鯉のぼり」の保全活動を行いました。鯉のぼりの一部は地元園児が絵付けしており、桜並木と調和した色とりどりの景色は、多くの来訪者を魅了しています。

にかほ市横岡地域 <事業主体:横岡自治会>

 地域外住民と協働で地域の水源地管理道路の刈り払い活動を行いました。また、地元特産物である「そばの手打ち体験会」を開催した他にも、静岡県内にて企業食堂の運営会社に向けた地元産米とそば粉の販促アピール活動を実施しています。

大仙市小沼地域 <事業主体:小沼活動組織>

 「小沼神社の歴史探訪と棚田の味覚体験」として、参加した秋田大学の学生や大曲高校の生徒等と地域の歴史探訪や食を通した交流会を行いました。活動では小沼神社の歴史を学ぶ他、「紫陽花」の記念植樹なども行いました。活動の詳細は → こちら

大仙市椒沢地域 <事業主体:椒沢地域活動組織>

 地域間で交流を図っている同市の「守りたい秋田の里地里山50」小沼地域住民等と協働で、本地域に生息する「蛍」の保全と集落内での「水仙」の植栽活動を行いました。地域では農業体験の受入も行うなど、積極的な交流を図っています。活動の詳細は → こちら

仙北市白岩地域 <事業主体:白岩部落>

 「白岩堤 水抜き大作戦」として、荒廃していた湧水池の再生・保全活動を参加した地域外の住民と行いました。湧水池は「古白岩焼」の粘土採掘場跡地でもあり、活動と併せて歴史の調査研究も行い、今後の地域PRに役立てることとしています。活動の詳細は → こちら

横手市三又地域 <事業主体:三又営農組合>

 県立横手城南高校の生徒を対象とした、地域で栽培する秋田の伝統野菜「山内にんじん」の収穫体験を行いました。また、地域の特産品である「いぶりがっこ」の更なるPRを図ることとして、商品パッケージ作りも行っています。農業体験の詳細は → こちら