雄勝管内では、現在4地区で農業用ため池の改修工事をしています。
改修工事の目的は、次の2つです。
 1.大雨や地震などの災害が発生しても農業用ため池が決壊しないように整備すること。
 2.安定した農業用水を確保できるようにすること。

今回は、4地区のうち「風谷(ふうや)地区」の工事の実施状況について紹介します。
風谷地区は、平成30年から工事が開始され、令和4年に完了する予定です。
令和元年度に洪水吐の工事を実施し、令和2年度は斜樋と底樋の工事を実施しました。
また、令和3年度には堤体の工事を予定しています。

※用語の解説
 堤 体:水を貯めるための施設です。
 洪水吐:洪水が農業用ため池に押し寄せた時に、ため池が決壊しないようにするため、下流に安全に水を流すための施設です。
 斜 樋:農業用水を取水するための施設です。
 底 樋:ため池の一番低いところにあり、斜樋から取水した農業用水を下流の水路に流すための施設です。
     また、緊急時にため池の水を放流したり、ため池に溜まった泥を流す役割もあります。

 風谷地区農業用ため池工事写真 風谷農業用ため池平面図