「ドローン活用研修会」が開催されました!
~土地改良区と秋田県立大学との連携によるため池保全管理~

 平成29年11月6日(月)、羽後町ドローン活用ため池保全管理協議会(会長:羽後町土地改良区理事長)がドローン活用研修会を開催しました。

ため池での実技演習

 秋田県内には約2,600か所の農業用ため池があり、老朽化が著しいため池から順次補強等を進めていますが、近年は集中豪雨の増加によってため池が決壊する例がでています。
 また、ため池は土地改良区や水利組合のような農家主体の組織によって管理されていますが、農業就業人口の減少や土地利用の変化から、管理・監視体制の弱体化が懸念されています。
 こうした背景のもと、羽後町土地改良区は、ドローン活用によって農業用ため池の日常点検や安全管理を強化するため、秋田県立大学や羽後町建設業協会をはじめとする関係機関と協議会を設立し、今回の研修会を開催しました。

 研修では、まずドローンの飛行原理やその機能、そして飛行にあたっての安全管理等について、秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科の永吉准教授が講義を行いました。

講義の様子 ドローン

 続く屋外研修では、整備・点検から自律航行、そして空撮や画像処理に至るまでのドローン活用のメリットに係る事項について、実際に操縦しながら学びました。

操作説明 操作説明

操作実技 操作実技

 さらに、農業用ため池へ移動し、水面上からため池本体を目視監視できること、自律飛行による撮影で平面画像や3D画像を描画できること等が紹介されました。

ため池での実技演習

 

 羽後町ドローン活用ため池保全管理協議会は、次回はため池の日常点検業務を試行し、ドローン活用のマニュアル作成や来年度以降の取組継続につなげることとしています。