ほ場整備事業(県営農地集積加速化基盤整備事業 上川沿地区)において、暗渠排水の工事を実施していますのでご紹介します。

 

 秋田県では、米依存からの脱却を目指し、水稲だけでなく野菜や花きなどの畑作物の作付けの拡大を推進しています。

 

 稲作の場合はほ場に水を張りますが、反対に、畑作では迅速に水はけができるほ場でないといけません。

 

 水はけを良くするために、ほ場の地下に一定間隔で穴の開いた管(暗渠排水管)を埋め込む工事を事業で実施しています。また、暗渠排水と同時に地下かんがいシステムを一体的に整備することにより、暗渠排水管を利用して、土中からのかんがいもできるようになります。さらには任意に地下水位を設定できるので、作物や生育状況に応じた適切な栽培管理ができるようになります。

(地下かんがいシステムについての詳しい情報は下記リンクをご覧ください)

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/37421

 

 下の写真は、リサイクルドレイナー工法、通称「RD工法」で暗渠排水管を埋める作業をしているものです。バックホウで開削する方法とは違い、非開削のため土の掘り起こしが少なく、きれいに施工することができます。

 

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 土中の石礫をできるだけ掘り起こさずに施工でき、作業性も良く、河川に近い場所など、ほ場に石(石礫)が多い地域では特に有効な工法であると考えています。