令和3年10月27日(水)に鷹巣東小学校の5年生14名がほ場整備工事の現場学習に訪れました。

 ほ場整備事業について、北秋田地域振興局農林部農村整備課より説明しましたのでご紹介します。

 

 今回、現場学習に訪れたのは北秋田市綴子にある「高野尻地区」です。高野尻地区は、JR奥羽本線と一級河川米代川に挟まれた水田地帯で、おより29ヘクタールのほ場整備事業を行っています。児童たちは、ここで実施している事業の内容や工事の紹介、さらにはスマート農業について説明を受けました。

 

 ほ場整備により田畑の区画整理や用排水路の分離、暗渠排水の整備が行われ、野菜や花き等の作付けや農地の集積等が推進されることにより、地域農業の活性化や将来へ農地を守り継ぐことにつながっています。

(ほ場整備の詳しい内容は下記リンクをクリックしてください。)

 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/38201

 

 現場は今年度、区画整理を行っている工区です。児童たちは工事に使われる建設機械や、大きくなった田んぼを興味深く見学、学習していました。

 

 次に、スマート農業についてです。スマート農業とは、ICT(情報通信技術)を活用して、省力化や高品質の作物生産等を行う新たな農業のことです。

 

 高野尻地区は、秋田県でのスマート農業の実証モデル地区となっていることから、ICTを積極的に活用していくこととしています。例えば、自動給水システムを田んぼの水口(みなくち)に設置することで、スマートフォン等で遠隔操作が可能になります。いつでも、どこからでも、田んぼの給水を調整することが出来るようになります。

 水管理のために現地へ行く回数が減りますので、省力化に繋がります。農業従事者の減少や高齢化が著しい中、こうしたスマート農業がもつ役割が大きくなっていくことと思います。

 

 高野尻地区は鷹巣東小学校の近くでもあり、なにか工事をしているのは知っていたが、どのような工事かは分からなかったようです。児童からは、事業を行ううえで何が一番大変ですか、といった質問などががありました。今回の現場見学をきっかけに、少しでも農業や農業農村整備に興味を持っていただければと思います。

 

 最後に、現場学習のようすと、児童に配布した資料を掲載します。