『2017語り部交流会inあきた』を開催しました
コンテンツ番号:31438
更新日:
「2017語り部交流会inあきた」を開催しました!
1月23日(火)、羽後町文化交流施設「美里音」において農地や疏水(そすい)を切り拓いた先人の功績や地域の未来について語り合いました。
この「語り部交流会」は、農業農村に関わる歴史や文化などを様々な視点からとらえ、語り伝えることで、先人の思いや昔から受け継がれてきた農村に宿る精神(こころ)を再確認し、これを地域活力の向上や地域振興につなげようとするものです。
開会にあたり、秋田県土地改良事業団体連合会雄勝支部の大坂支部長が、「水の恵みを得ようと私たちの先人が汗を流し、時には涙を流しながら困難に立ち向かった『雄勝の水物語』を次世代につなげるため、「学び、育てる、未来づくり」をテーマに農村の未来について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。」とあいさつしました。
次に、あきた森づくり活動サポートセンター菅原徳蔵所長が、「美しき水土里の郷おがち」をテーマに、菅江真澄が見た人々の暮らしと、三途川頭首工の酸性水対策を中心に、湯沢雄勝地域の農業農村の歴史について基調講演を行いました。
続いて、お話の会「ひまわり」の皆さんによる紙芝居「よそうえもんぜき物語」の読み聞かせが行われました。
「よそうえもんぜき物語」は、三梨地区へ用水を引き込んだ「麻生与惣右衛門」の物語で、水路は開通から300年以上経った今でも「与惣右エ門堰と呼ばれ、感謝と尊敬を込めて語り継がれています。
実践報告では、水土里ネット稲川日野施設管理課長と湯沢市立駒形小学校6年生の皆さんが、「学校と土地改良区が紡ぐ水の学び」と題して農作業体験や土地改良施設の出前授業、ごみ捨て防止標語コンクールの実施など、子供たちの学習に関わる活動とその成果を報告しました。 駒形小学校6年生の皆さんからは、田植えや稲刈りを体験した気持ちや、水土里ネットや地域の方たちへの感謝の言葉が紹介されました。
次の実践報告では、ゆざわジオパークガイドの会の藤木忠良さんが、「ジオツーリズムがつなげる自然と水の恵み」と題して、自然を活かして得られる水の恵みについて、稲川地域の事例を紹介しました。
最後の実践報告は、水土里ネットうごの阿部奈津美さんが、「家族で伝える水の物語」と題して、食料・環境・ふるさとを考える女性の会を紹介しました。
阿部さんは、「毎日何気なく通っている景色の中に水土里ネットの活動があること」に気づいたことが報告されました。
最後に、「雄勝の水物語を次世代に継げる」をテーマとして語りフォーラムを行いました。コーディネーターは、まちづくりファシリテーターの平元美沙緒さん、パネラーは事例報告者、オブザーバーは秋田県農林水産部農地整備課の能見課長で、未来に向けた思いが語られました。
会場には県内から300名近い参加者が集まり、熱気あふれる語り部交流会となりました。
・リンク: 水土里ネットあきた
http://www.akita-midori.net/info/?p=4902
・ダウンロード: