令和元年6月26日に、北秋田市と大館市で、農家の方々を対象に「地下かんがいシステム」の現地勉強会を実施しました。

勉強会の会場となったのは、現在、県営ほ場整備事業(農地集積加速化基盤整備事業)を実施している、北秋田市の「三ツ屋岱(みつやたい)地区」と大館市の「上川沿(かみかわぞい)地区」です。

この2地区は、過年度の工事によって地下かんがいシステムを施工しています。

現在、秋田県では農業競争力の強化を図るため、水稲だけでなく、大豆等の土地利用型作物や野菜・花きなどの園芸作物の作付け拡大を推進しています。水稲以外の畑作物を安定的に生産するためには、ほ場の排水性が重要であるため、暗渠排水やもみ殻補助暗渠の施工による水田の排水対策の強化に取り組んでいます。

地下かんがいシステムは、暗渠排水管に用水路から注水できる機能を加えたもので、「排水」と「かんがい」の2つの効果を有するものです。

具体的には、地下かんがいシステムを操作することにより、作物の茎葉を濡らさずに、地下から給水することができます。また、任意の地下水位を設定することで、さまざまな作物に適応する水管理の実施が期待できます。

 

<三ツ屋岱地区>

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<上川沿地区>

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いずれの地区でも、たくさんの農家の方々に来ていただき、熱心に説明を受けていました。

今回は2地区で実施しましたが、他地区でも実施したいと考えています。

 

※地下かんがいシステムに関する詳しい資料は、美の国あきたネットでも掲載しております。

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/37421

 

担当:北秋田地域振興局農林部農村整備課 生産基盤班