令和2年10月28日(水)に、鷹巣東小学校の児童8名がほ場整備工事の現場学習に訪れました。

 ほ場整備事業について、北秋田地域振興局農林部農村整備課より説明いたしましたのでご紹介します。

 

 今回、現場学習に訪れたのは北秋田市綴子にある「高野尻地区」です。高野尻地区は、JR奥羽本線と一級河川米代川に挟まれた水田地帯で、29haのほ場整備事業を行っています。児童たちは、ここで行っている事業の内容や工事の紹介、さらにはスマート農業について説明を受けました。

 秋田県は、ほ場の大区画化や用排水路、暗渠排水の一体型な整備、野菜や花き等の産地づくり、担い手への農地集積を三位一体で行う「あきた型ほ場整備」を推進しています。この取組により地域農業の活性化が図られ、持続可能な営農に繋がっています。

 

(ほ場整備の詳しい内容はこちらをクリックしてください。)

 

 現場は今年度、区画整理の工事を行っている工区です。田んぼの区画はすでに大きくなっています。

 児童たちは工事に使われる建設機械や、大きくなった田んぼを興味深く見学、学習していました。

 

 次に、スマート農業についてです。スマート農業とは、ICT(情報通信技術)を活用して、省力化や高品質の作物生産等を行う新たな農業のことです。

 高野尻地区は、秋田県でのスマート農業の実証モデル地区となっていることから、ICTを積極的に活用していくこととしています。例えば、自動給水装置を田んぼの水口(みなくち)に設置することで、スマートフォン等で遠隔操作が可能になります。いつでも、どこからでも、田んぼの給水を調整することが出来るようになります。

 水管理のために現地へ行く回数が減りますので、省力化に繋がります。農業従事者の減少や高齢化が著しい中、こうしたスマート農業がもつ役割が大きくなっていくことと思います。

 

 高野尻地区は鷹巣東小学校の近くでもあり、児童はなにか工事をしているのは知っていたが、どのような工事かは分からなかったようです。児童からは、区画整理をした田んぼではほとんどの種類の野菜を作付出来るのですか、といった質問などがありました。今回の現場見学をきっかけに、少しでも農業や農業農村整備に興味を持っていただければと思います。

 

 最後に、現場学習の様子と、児童に配布した資料を掲載します。

 

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