令和4年1月18日、ほ場整備実施中の「高岳地区」で地下かんがいシステム操作説明会が開催されました。

「高岳地区」は、令和元年から県営のほ場整備事業が開始され、今年で4年目を迎える継続中の地区で、地区全体で91.3haの区画整理と暗渠排水を予定しています。当地区では、暗渠排水と併せて地下かんがいシステムについても全面積で実施し、高収益作物の導入を見据えた環境の整備をすることとしています。

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令和3年6月時点の整備状況
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地下かんがいシステムの構造

今回、マニュアルだけでは操作方法や、仕組みがわかりにくいといった声があったため、メーカーから地下かんがいシステムの実演をして頂きました。
説明会には、地区の担い手が参加し、積極的に情報交換を行うなど、システムの導入に期待を膨らませていました。

地下かんがいとは

地下にある暗渠管に用水を流し、地下から水を上昇させて作物へ供給するかんがい方法であり、排水路溝畔に設置された水こう(黄色の蓋)、地下水位調節器(緑色の蓋)及び用水路に設置されている注水施設(注水口、エア抜き(青色の蓋))の3つを手順に沿って操作します。

地下かんがい操作手順(畑作の場合)※詳細はマニュアルを参照

(1)ほ場の全ての水こうを全て閉じます。

(2)地下水位調節器の取手を持上げ、目標の地下水位にセットします。

(3)水位調節器の取手を下がりきるまで押込みます。

(4)エア抜きのキャップを開けます。

(5)注水口のふたを開け、中から多孔パイプ(コルゲート管)を引出し、注水します。

秋田県 地下かんがいシステム利用マニュアルはここをクリック

システム設置状況
地下かんがいシステム
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注水施設
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注水口 拡大写真
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マニュアルに沿って操作を実施

地下かんがいシステムを有効活用することで、排水が良好となり、地下からのかんがいにより湿害や干ばつを回避し、安定生産が図られる等の効果が期待されるため、高収益作物の収量UPにつなげてほしいです。