令和7年4月30日(水)に、農地中間管理機構関連ほ場整備事業「象潟前川地区」で生物の保全活動が行われました。本地区内には、“天然記念物「象潟」九十九島”が存在しており、田んぼに島が浮かぶ絶景として知られています。秋田県では、その美しい景観と豊かな自然環境を保全しながら、収益性の拡大を目指したほ場整備に取り組んでいます。

 工事により生き物の生育環境へ影響が生じることから、本地区では、工事開始前に区域内の生き物を捕獲し、一時的に近隣の水辺に移し替えることで多様な生き物を保全することとしております。今回は、今年度区画整理工事を開始する区域を対象とし、地区全体では昨年度に引き続き、2回目の開催となりました。

※1回目の保全活動の記事はこちらから↓

 >>令和6年度 象潟前川地区(にかほ市)で生物の保全活動が行われました!

 今回はあいにくの天気での作業となりましたが、参加した地元農家や関係者によって、ドジョウ類、キタノメダカ、オオタニシ、モクズガニ、ヨコエビ等の生き物が捕獲され、外来種を除いて近隣のため池へ放流されました。放流された生き物は、新しく整備される環境保全型水路へ里帰りする予定となっています。

 象潟前川地区では、今後も環境との調和に配慮したほ場整備事業を進めていくこととしています。