「綴子大太鼓の里保全隊」が主催する「小学生の農業体験」が9月30日(水)に綴子農業公園・農業体験田にて行われました。綴子小学校の5年生14名が参加し、機械による稲刈りと手刈りの両方を体験しました。

 「小学生の農業体験」では稲刈りのほかに、代掻き見学・田植え・生育調査の計4回活動を行ってきました。活動の後に、綴子婦人会が作ったこびり(綴子の方言でおやつ)を食べたり、お米ありがとう音頭を踊るのが恒例です。農村文化に触れたり、地域住民と交流する貴重な場になっています。

 

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 県では、農業・農村地域の食料供給能力だけではなく、その生産活動を通じた国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、美しい景観の形成、伝統文化の継承等様々な多面的機能を持続的に発揮させるため、農業生産活動はもちろん。地域住民と協働による、農地・農業用施設の維持・保全活動等を推進しています。このようなことから、農地・農業用施設の地域資源の保全活動に対して、多面的機能支払交付金を交付しています。

 これを受けて、農業者だけでなく地域住民が幅広く参加し、自治会、関係団体と連携して活動する組織が作られました。平成19年に設立された綴子大太鼓の里保全隊もその一つとして多面的機能支払交付金を活用し、小学生の農業体験のほか、農道の草刈りや花の植栽、用排水路の水質調査などの活動を行っています。

 今年で14年目となる小学生の農業体験は、設立当初から継続して行われています。当日は、少し風があったものの、秋晴れとなり、保全隊や地域の方々から指導を受けながら、一生懸命に稲を刈っている姿が印象的でした。小学生の皆さんには、この体験を通じ、米づくりの知識だけではなく、農業・農村地域の環境や文化についても関心をもってもらえれば嬉しいです。