秋田県立大学の学生が現地研修を行いました!
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令和6年9月26日 水曜日 、秋田県立大学アグリビジネス学科1・2年生の48名が、北秋田市内の農業水利施設、区画整理後のほ場及びため池の現地研修を行いました。
はじめに北秋田市米沢内の「本城頭首工」を見学しました。頭首工とは、河川から必要な農業用水を用水路に引き入れる施設のことです。
本城頭首工は、一級河川阿仁川にかかる全堰長が108.5mの県内でも比較的規模が大きい取水施設です。
現地では、頭首工の形態や概要のほか、事業によって新築された魚道(サケやアユなどの魚が遡上するために必要な通路)が生態系に配慮した設計になっていること等を学びました。
学生からは、大雨等の災害が頭首工に与える影響に関する質問がありました。
本城頭首工
本城頭首工を見学する学生のようす
次に、平成28年度にほ場整備事業が完了した「本城地区」のほ場を見学しました。本城地区の水田には、先に見学した本城頭首工から農業用水が供給されます。
ほ場整備により農地を大区画化・汎用化することで、ほ場整備以前よりも農業生産性を向上させることができます。また、本城地区だけでなく「高野尻地区」で行われている自動給水装置等のスマート農業についても学びました。
「本城地区」ほ場
ほ場整備事業の説明を聴く学生のようす
最後に、今年度から工事を行っている「堂ヶ岱大堤」ため池を見学しました。ため池は、農業用水の確保を主な機能とし、他にも地域防災や生態系の保全といった多面的な機能を有しています。
本ため池も、下流にあるほ場への農業用水を供給するだけでなく地域防災等の機能を有していますが、洪水時には溢水や堤体が決壊するおそれがあるため早期の改修を目指しています。
「堂ヶ岱大堤」ため池
ため池を見学する学生のようす
今回の現地研修を通して、1人でも多くの学生が「農業農村整備業」に興味をもって頂けたら幸いです。
来年もお待ちしております。