令和8年5月13日(水)に、由利本荘市西目で四角井戸ため池の落水式及び、山の神祭が開催されました。当日は爽やかな晴天に恵まれ、関係者約50名が参列して厳かな雰囲気の中儀式が進められました。

 はじめに挙行された四角井戸ため池での落水式は、大正13年の開始から100年以上の歴史を紡ぐ伝統行事です。参列者はため池脇に立つ「西目用水紀功之碑」の前に集い、今年一年の“豊水と豊作”を全員で祈願しました。 続いて、明治時代に始まったとされる歴史ある祭事「山の神祭」が、大山祇神社にて行われました。御神体が祭られた祠に向かって神主が祝詞を奏上し、各団体の代表者が山の神へ玉串を捧げました。
 古くから農業用水の確保に苦慮してきた本地域において、豊かな水をもたらす四角井戸ため池は極めて重要な水資源です。参列者にとっても、先人が築き上げた農業施設の歴史に思いを馳せ、水の大切さを再認識する機会となりました。
 
~四角井戸ため池~
 農業用水の確保が大きな課題であった西目地域において、昭和12年から16年にかけて造成されたのが四角井戸ため池です。貯水量約40万tを誇るこの農業用ため池は、子吉川水系の冷渡川上流を水源としており、全長8.5kmの上巾水路を通じて西目地区内約450haの水田へと恵みの水を供給しています。 長年にわたり用水不足の解消や上水道の水源として地域を支えてきましたが、昭和56年〜平成2年の県営かんがい排水事業(西目地区)により「西目発電所」が建設されました。令和7年度には新たに「上巾小水力発電所」が建設され、これらの発電所の売電収入を土地改良施設の維持管理費に充てることで、地域の農業経営の安定化に大きく貢献しています。