令和2年5月1日(金)に、現在ほ場整備事業を実施している大館市の上川沿(かみかわぞい)地区において、ストーンクラッシャーの試験施工が行われましたので、ご紹介します。

 

 上川沿地区では、県営ほ場整備事業(農地集積加速化基盤整備事業)を平成28年度より実施しております。ほ場整備事業を行うことにより、ほ場の区画拡大に伴う営農効率の向上はもとより、畑作物の収量向上や農地の集積(農業法人などの経営体がより大きい面積を集約して営農すること)につながります。

 

 ※詳しい事業内容については下記のURLよりパンフレットをご覧ください。(県HPへジャンプします)

 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/45884

 

 上川沿地区は、県道103号と一級河川米代川に挟まれた水田地帯であり、地区の中央をJR花輪線が通っています。米代川沿いに位置しており、現在の農地は米代川の旧河道にあたることから、ほ場の基盤土からは大きな丸石が度々出てきます。

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写真の白い点々が石礫です
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石礫は大きいもので直径20cm程度あります

 試験施工は、民間企業が主体となっておこなったもので、ストーンクラッシャーとよばれる機械を用いて、ほ場の石礫を破砕するというものです。直径20cmもある岩のような石礫が粉々になり、ふかふかした状態になる様子を見ることができました。

 

 下の写真は石礫破砕のようすです。

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ストーンクラッシャーを装着したトラクタ(115PS)
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後部の刃を回転させて破砕する
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破砕作業中
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破砕後は長靴が埋まるくらいふかふかに

 

  ストーンクラッシャーは、農業用トラクタの後部に専用アタッチメントを取り付けて作業するものです。石礫破砕の作業には大きな負荷がかかるため、ある程度馬力の大きなトラクタが必要です。

 

 石礫が多い地域特性を踏まえた、営農効率向上のひとつの手段として、地元農家の皆さまに見学していただく良い機会となりました。