令和3年1月15日、JA秋田たかのす青年部による雪中田植えが北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われました。

 雪中田植えは、水田に見立てた6尺(1.8メートル)四方の雪棚に、稲わらや豆がらで作った束16本を苗に見立てて植える行事です。植えた稲は2月に行われる雪中稲刈りで刈られますが、その際の稲の様子でその年の豊凶を占います。

 この行事は、小正月に全国各地で行われていましたが、戦後より行われる機会が減っていきました。北秋田市でも一度途絶えましたが、昭和58年に篤農家の故・高橋佐一郎さんが復活させ、現在はJA秋田たかのす青年部が継承しています。

 [98KB]
田植え前の雪田
 [122KB]
田植えの様子

 田植え後は、虫よけや田の神様の目印として、すす払いの藁ぼうきを逆さにして雪田の中央に立て、料理と酒を供えて豊作を祈念しました。

 今回田植えをしたJA秋田たかのす青年部員の亀山春樹さん(23)は、「豊作になるよう願いを込めて丁寧に植えた。天候に恵まれ穏やかな一年になってほしい。」と話していました。

 [122KB]
藁ぼうきですす払い
 [153KB]
豊作を祈念

 

  雪中稲刈りは2月1日に行われます。昨年は不作の占い結果ながら、実際の作況指数はやや良でした。今年はどんな結果になるでしょうか?