秋田県立大学でグリーン・ツーリズムを考える講義を実施
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平成20年6月30日、秋田県立大学秋田キャンパスで、秋田のグリーン・ツーリズムの現状を学ぶ授業を実施しました。
この講義は、秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科の荒樋豊教授の担当する「農村社会学」の1単元としておこなわれたモノで、ゲスト講師として県農山村振興課のグリーン・ツーリズム担当職員と、仙北市で活動するグリーン・ツーリズム西木研究会のメンバーが招かれました。
最初に県農山村振興課のグリーン・ツーリズム担当職員が、秋田のグリーン・ツーリズムの現状や、取組等について説明した後、学生ならではのグリーン・ツーリズムとの関わり方のアイディアについて提案。
特に、昨年度あたりから大学の壁を越えて学生同士が交流しながらグリーン・ツーリズムに関わろうとするムーブメントが秋田県内でも起きつつあることをあげ、その事例をフォトムービーなどで紹介しました。
また県農山村振興課と秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会で作成した「GT(グリーン・ツーリズム)Walker」も学生達に配布しました。
続いて、グリーン・ツーリズム西木研究会が、メンバー得意の三味線と手踊り(角館の飾山囃子)を披露。メンバーから配られた手づくりの餅と米粉パンをいただきながら、しばしお母さん方の元気に圧倒されて・・・。
その後は、グリーン・ツーリズム西木研究会のメンバーが、グリーン・ツーリズムの受入をやってきて感じたこと、農家としての生活が変わったこと、つらいことがあっても明るく楽しくできるのはグリーン・ツーリズム的な生活が送れているからといった話しを披露。
また、修学旅行などで子ども達の体験受入も早くから取り組んでいた地域でもあり、子ども達から寄せられる手紙を生徒の前で朗読し、「本当の親にも嫉妬されるくらいの子どもや孫が全国にたくさんいる」といった話しもありました。
特に、ここ西木の場合は、グリーン・ツーリズムという言葉がヨーロッパから日本に入ってくる前からすでに日本型(西木型?)グリーン・ツーリズムと言ってもいいような活動が存在していたこともあり、謙遜しつつも自分たちの生活や取組に自信を持って語る姿が、きらきらと笑うその笑顔と相まって、学生達の農山村のイメージをがらっと変えたようです。
その後は、学生達から講義を終えた感想が述べられました。
突然のフリに緊張した学生もいたようでしたが、「こころがほっこりしました」、「お母さん達の笑顔に元気をもらいました」、「米粉パンもお餅も美味しかったです」、「グリーン・ツーリズムと言う言葉はほとんど聞いたことがなかったけれど、素敵だなと思いました」、「僕は長野から来ているけれど、長野の農家民宿とも交流できたらおもしろい」といったコメントがありました。
また、講義後のレポートにも「秋田に第二のふるさとを持ってみたいと思いました」、「お母さん達の元気な姿に力をもらいました」、「機会があればぜひ友達と一緒に行ってみたいです」、「グリーン・ツーリズムは秋田を元気にする一番いい方法じゃないかと思います」といった感想を寄せていただきました。
荒樋教授は、希望する学生についてフィールドワークとしてグリーン・ツーリズムの現場を見せたり、学園祭で荒樋ゼミの学生とグリーン・ツーリズムのお母さん達との交流ができないかなど、今後もいろいろと取り組む予定としており、県も、秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会、県内各地の実践者や協議会などと連携しながら学生とグリーン・ツーリズムとの接点を増やしていきたいと考えています。
(今回の講義で興味を持った学生が多かったのか、農山村振興課の学生向けのグリーン・ツーリズムのPRページへのアクセスも、講義後に急激に増加しているようです)
最後に、今回協力してくれたお母さん達からのメッセージ(抜粋)を紹介します。
ゆくときはバスの中では三味線の稽古で不安が飛んで、昼食は大学生気分で美味しくいただき、しゃべれないといいながらもそれぞれこころの感動を伝えることができ、帰りはシャレた喫茶店で少し都会気分、「参加した人だけが味わえた感動と自信だね」と大満足。
「夏来てくれるだろうか そのとき何やろうか」と夢を膨らませ、本当に素敵な一日でした。
「学生さんがたに教えた」ではなく、私たちにとっては大きなエネルギーをいただきました。
私たちはそれといって準備がなかったので自己紹介と感動でお互い飽きない程度にまとめられたと思っています。実は三味線の稽古でテーマを考えることが出来ませんでした。それでよかったかも。
100人近い学生が誰一人居眠りしないとはすごかったね。出来れば目をつけていた学生が数人居ましたので指名したかったですね。
あわてる姿が可愛くて。それぞれの表情はすぐ見抜きますから母さんがたに指名してもらっても受けたかも。
それにしても楽しい一日でしたありがとうございました。またよろしくお願いいたします。