• 所在地:上小阿仁村
  • 協定面積:28.2ha
  • 訪問月日:平成21年7月1日

“地域の農地は地域で守る”

なんで上小阿仁村で大海?

海への憧れ??? 疑問をもちながら組織訪問へ伺いました。

保全隊の原田さんと清水さんは、ここの集落は小阿仁川の氾濫で海のようになったことが由来で大海と呼ばれるようになったと話してくれました。昔は川沿いにあった集落が、今では山裾に張り付くように18戸の家々が並ぶ小さな集落でした。

写真:原田さんと清水さん
原田さんと清水さん 大海集落をバックに

集落の課題と対策の成果を話してくれました。

  • ここは、他集落からの入作が多く、なかなか共同活動ができなくて困っていた。
  • 地域の農地は地域で守ろうと集落18戸で入作の農地も含めて草刈を開始しました。・・協定農用地の70%が入作
  • 入作農家も保全隊の活動を見て協力してくれるようになった。・・小さな輪から大きな和へ
  • 以前使用していた、ため池の草刈をしたところミズバショウを発見・・保全したいものがまたひとつ
  • この湿地帯にはホタルの餌となるカワニナが生息。

などなど、地域を越えた和と豊富な生態系を確認することができました。

写真:ミズバショウを見る原田さん
ミズバショウを増やしたいと原田さん
写真:カワニナ
ホタルの餌カワニナ

大海集落は46人の人口がお盆には帰省で70人近くになる。
遊休農地を利用して安全な野菜をつくり、帰省客にふるさとの味を振舞いたい。
それで一人でもUターンしてくれる人がいてくれたら。・・・・大きな夢を語ってくれました。

上小阿仁村では、村推進交付金を利用して草刈の省力化を図るカバープランツの試験を実施していました。

画像:ヒメイワダレ草について

画像:ヒメイワダレ草1

画像:ヒメイワダレ草2

画像:アジュガについて

画像:アジュガ1

画像:アジュガ2

国道285号線沿いの上小阿仁村役場玄関前にありますので、組織のみなさん参考にしてください。