「農林漁家民宿おかあさんサミット」が開催されました
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「農林漁家民宿おかあさん100選」の認定式とサミットが、2008年10月14日に東京麹町で開催されました。
秋田県からは、大仙市「季節の郷・ふるさと」の古谷恭子さんと、仙北市西木町「泰山堂」の藤井けい子さんの2名が認定されました。今回の認定式では2人を含む全国の28人に認定証が授与され、昨年度の第1回認定と含めて全国で48名が認定を受けています。
おかあさん100選の選定委員長の青木辰司さん(元秋田県立短大助教授・現東洋大学教授)からは、「農林漁業・農山漁村の活性化のためには、その主たる受入先である農林漁家民宿の質の向上も大切。グリーン・ツーリズムの実践で培った多くの考え方、手法が蓄積されその裾野もひろがってきており、みなさんにはぜひ質の高いグリーン・ツーリズムを目指す推進役としてがんばっていただきたい」とあいさつがありました。
認定式後には、引き続き「おかあさんサミット」が開催されました。
この中でパネリストとなった藤井さんは、「私たちだけでなく、秋田県内では多くのグリーンツーリズムの担い手たちが頑張っています。この認定を通じて、全国でがんばるグリーン・ツーリズム実践者の仲間達のことをより多くの方々に知っていただけたらいいと思います。」と述べるとともに、「やっぱり自分で育てた農作物をほめられるたり、それを食べて喜ぶ笑顔をみるのはとてもうれしい。そういう経験の積み重ねが私や地域を少しずつオープンにしてくれています。そんな心と心の交流が、本物のグリーン・ツーリズムだと思います。こういう本物の交流を大切にし、『人の貯蓄』を続けていきたい」と話しました。
また、古谷さんも、地域の農家や農家民宿が協力して運営している受入協議会「仙北平野あぐり耕房」の会長をつとめている経験から、自分で収穫して素材の旬の味を知る食育活動をグリーン・ツーリズムを通じて子ども達に広めていく決意を述べました。
認定者のおかあさん達自身がサミットの中でおっしゃっていたように、この100選の認定は、個人の取組の努力や工夫に対する評価はもちろんですが、大きな目的はこのようなサミットなどを通じて、「グリーン・ツーリズム」、「農林漁家民宿」といったものをより多くの人たちに理解してもらうために実施されているものであり、おもてなしの心にあふれた質の高いグリーン・ツーリズムを展開する秋田の農林漁家民宿・レストランの実践者ひとり一人に向けられた評価であるとうけとってもいいものと思われます。
この機会を通じて、より多くの方々に秋田の農山漁村を知っていただくとともに、そこでがんばる実践者自身が、日々取り組んでいることの原点を見なおし、よりすばらしい秋田のグリーン・ツーリズムを目指していくいいきっかけとなることでしょう。