• 所在地:湯沢市
  • 協定面積:156.1ha
  • 訪問月日:平成21年7月6日

“約束します。命の水を守ることを”

湯沢市岩崎地区では、約200haを潤す岩崎用水が市街地の中を流下しています。上流では良好な水質ですが、住宅地を通ることによって下流の水質が悪化していました。
水質悪化の大きな原因は、家庭から排水される生活雑排水の流入や水路周辺へのごみの投棄でした。
そこで、農家の人たちは用水路に網を設置し、水質を悪化させる原因であるごみなどを取り除く作業を行うと同時に、近隣の地域住民には生活雑排水の流し方に気をつけてもらうよう呼びかけを行いました。
さらに、農地・水・環境保全向上対策では、ごみの投棄が減ることなどを目的に水路脇に花を植えて景観を向上させました。
その結果、水路のごみが少なくなり下流の水質が大幅に向上したとのことでした。

画像:住宅地を過ぎた後の用水路
住宅地を過ぎた後の用水路
画像:組織の代表者さんたちです
組織の代表者さんたちです(カバープランツを植栽した法面で)
画像:夏休みにはヒマワリがいっぱいになります
夏休みにはヒマワリでいっぱいになります

農地・水・環境保全向上対策とは直接大きな関係はありませんが、岩崎地区には水にまつわる水(すい)神社があり、能恵姫(のえひめ)伝説が言い伝えられています。
昨年10月には、地区住民約100人が参加してその能恵姫伝説を創作劇として上演しました。

写真:劇の上演の様子1
写真:劇の上演の様子2
写真:劇の上演の様子3
創作劇「能恵姫伝説」の様子です

この創作劇により、参加した人だけでなく観客として集まった住民の方々にも、地域で守ってきた命の水の大切さをあらためて実感していただいたとのことでした。