[2009年9月11日 登録]

『2009秋田県中山間ふるさと・水と土現地見学会』開催報告

2009秋田県
 中山間ふるさと・水と土
現地見学会

         
開催報告

 

 

平鹿の歴史を辿り 文化に触れ 暮らしを感じる
共に考え、語る 伝承と恵みの郷紀行

      ~横手市大森町八沢木 塚須沢集落の棚田風景~


 県で実施してる『秋田県中山間地域土地改良施設等保全対策事業』の一環で取り組んでいる『中山間ふるさと・水と土現地見学会』。
 この見学会は、中山間地域にある農地や土地改良施設の保全や利活用に係わる活動への都市住民等の参加促進を目的の一つとしており、棚田やそこでの生活様式・住民活動・育まれ、伝承されてきた文化といったものを参加者のみなさんに肌で感じてもらい、地域間交流のきっかけづくりの場として開催しました。

 今年の現地見学会は、9月5日(土)、前日までの肌寒い天気が嘘のような晴天・暑さの中、公募により秋田市を中心とした68名の参加者が横手市雄物川町と大森町を訪れました。

横手市雄物川町
1.地域文化の紹介・・・農村漫談
 農村漫談師として、地元のみならず全国各地で活躍されている辻田与五郎氏。
 当日は『笑いと健康』と題し、農業の話と日本初の血液型漫談を披露。

 血液型の特徴をもとに一定の法則を見いだし、政治家の血液型から力関係を分析したり、自らの農業における失敗談をおもしろおかしく講演。会場は笑いと拍手が絶えなかった。


2.伝統文化の紹介・・・市指定無形民俗文化財 岡本新内
 雄物川町の『岡本新内』は、当初『岡本新内保存会』によって継承されてきた。同会会員の高齢化に伴い、活動が次第に先細りになってきたことを危惧した関係者は、町教育委員会に働きかけ、中学生を中心とした『岡本新内伝承会』を設立し、後世に伝えていこうということになった。

 伝承会 鈴木多喜子会長から、平成 9年10月に会員13名(生徒6名、一般7名)で伝承会がスタートし、保存会会員から踊りの手ほどきを受けたことや、翌10年6月には三味線の部を結成し、現在、10代から60代の会員22名が県内のイベントに出演するなどの活動に取り組んでいることを紹介していただいた。

 当日は、伝承会メンバ-の中学・高校生も加わって演奏と踊りを披露してくれました。
 伝統文化を継承しようとする中高生は地域の宝です。これからも頑張っていってほしいです。


3.地域の歴史紹介・・・沼館・今宿御利益通り見学
 横手市雄物川地域局で地域おこしの一環として企画した御利益通り。
 当日は『木戸五郎兵衛神社』『崇念寺』『蔵光院』の3カ所を巡り、御利益を祈願しました。

①木戸五郎兵衛稲荷神社【御利益・・・五穀豊穣、挑戦成就】
 創建年代は詳かでないが、宝暦4年(1754)に社殿を造営したことがわかっており、現在の社殿は大正8年に再建されたもの。
 社名の由来については、江戸時代の旅行家である菅江真澄が『雪の出羽路』において、①後三年合戦(1083~87)における沼柵の「一の木戸(柵戸)」があったところと伝わるため。②木戸五郎兵衛某という人物の館の中に稲荷神社をまつったため。という2つの説を紹介している。

 横手市教育委員会 信太正樹副主査。

 木戸五郎兵衛稲荷神社について説明していただきました。
 ありがとうございましたm(_ _)m

 説明後に早速・・・
 「御利益がありますように!」と祈願する参加者の方もいました。


②崇念寺(そうねんじ)【御利益・・・必勝祈願、成就祈願】
 なぜ、崇念寺の御利益が『必勝祈願』なのか・・・それは・・・
 崇念寺内にある、元読売巨人軍300勝投手ヴィクトル・スタルヒンの碑。
 そうです!知る人ぞ知る、あのスタルヒンです!

 崇念寺住職の高橋大我氏のお姉さんが、スタルヒン投手と結婚しており、それが縁で秋田の雄物川町に、娘のナタ-シャさんが平成元年1月にお墓を建立
したとのこと。
 崇念寺住職 高橋大我氏。(写真中央)

 大我氏のお母さんはロシア人とのことで、ロシアとの関係やお姉さんとスタルヒンが出会ったいきさつ、スタルヒンの生涯についてお話していただきました。

③蔵光院(ぞうこういん)【御利益・・・五穀豊穣、諸願成就】
 沼の柵本城跡(後三年合戦古戦場)の蔵光院。
 

 蔵光院住職 高橋眞氏。(写真右)

 土塁に囲まれた蔵光院は、沼の柵本城跡と伝えられ、この周辺一帯が後三年の役の戦場となった沼柵跡と考えられています。
 現在までの調査結果と最近の研究で新にわかったことなどを説明していただきました。

 いざ、沼の柵跡へ!!

4.歴史と食文化の紹介・・・雄物川民家苑木戸五郎兵衛村と地産地消弁当・平鹿の美味特産
 百年以上前の茅葺き屋根の旧家と心やすらぐ自然の中で、平鹿の食材を使った地産地消弁当を食べ、平鹿の食文化を感じてもらいました。

雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村
~数百年の時を経て、茅葺きの屋根が、柱が、民具が、往時のおもかげを伝えてくれます。~


【地産地消弁当】
 ・塩鮭、煮物、地元産あやめの卵焼き、サラダ、竹輪の野菜詰め、茄子の揚げ煮浸し、豚肉しょうが焼き、ミニトマト、紫蘇昆布。そして、地元産いものこを使ったいものこ汁と地元産漬け物・りんごジュ-ス!!
 参加者各々が好きな場所で自由に、地産地消弁当を食しました。

 昼食後は、平鹿の美味特産販売!!
 農家のおかぁさん方に協力していただき特産品を準備していただきました。

 参加者みなさんの購買意欲には驚かされました・・・
 いずれも、平鹿の特産品や名物で、さすが『食の平鹿』という感じでした。


横手市雄物川町

5.土地改良施設の紹介・・・山城堰頭首工
 土地改良事業の必要性等について理解してもらうために、土地改良施設の紹介と役割について説明しました。

 山城水系土地改良区 打川正美事務局長から、山城堰に関わる歴史や改修工事の記録について説明していただきました。
 見渡す限りの広い土地が開墾されたが、地域の人々はこの堰によって潤いを受けてきたとのことでした。

 『山城堰』についてはコチラ



6.棚田見学・・・横手市大森町塚須沢集落
 条件不利地とされる傾斜地の利用状況と、多面的機能維持のための管理活動を知ってもらい、都市部の私たちが享受している恩恵は地域の方々のおかげであることを理解してもらうために、棚田の見学と地元の方からの説明と意見交換を行いました。

~横手市大森町八沢木にある塚須沢集落~

 塚須沢集落代表の佐藤昇悟さんに、棚田を背景としながら、この地で農業をやることの大変さ、自分たちがどういう思いで先祖伝来の土地を守っているのかなどを熱く語っていただきました。
 参加者の中には、昇悟さんの熱い思いに心を打たれ、連絡先を交換する方もいました。



7.伝統芸能の紹介・・・八沢木獅子舞
 塚須沢の棚田見学後、同集落内にて『伝統芸能八沢木獅子舞』を鑑賞しました。
 集落の方々は、地元でとれた野菜を使ったおいしい漬け物などを用意し私たちを歓迎してくれました。そして、みんな一緒に獅子舞の鑑賞をし、最後に全員で記念撮影をしました。
 八沢木獅子舞保存会の守屋 裕一さんから、保存会や八沢木獅子舞について説明していただきました。
 この獅子舞は、またの名を本木神楽と言って、この横手市大森町本木地区に古くから伝わる芸能だそうです。
 悪疫退散と豊作祈願のために行われており、一時期途絶えましたが、平成13年から前メンバー3名に新メンバー13名を加え復活しました。そして、今この地区の小学校児童にまで脈々と受け継がれており、地区に伝わる民俗芸能として八沢木獅子舞を伝承しているそうです。
無病息災を祈念して、参加者の頭を獅子頭でガブリッ!!
八沢木獅子舞鑑賞後、集落の方々と参加者全員で記念撮影をし、塚須沢集落から次の見学地へ出発しました。塚須沢のみなさん本当にお世話になりましたm(_ _)m

8.農業(食文化)の紹介・・・ぶどう棚見学と大森ワイン
 傾斜のきついぶどう棚を、説明会場まで参加全員で上りました。
 収穫直前の甘い香りのするぶどう畑の中を上ると、そこは・・・一帯が見渡せる見晴らしの良い場所。
 気分爽快でした!!
 会場へ到着後、大森ワインぶどう生産者組合のみなさんが私たちを迎えてくれました。
 組合を代表し、組合長の大田幹男さんから、ぶどう栽培が盛んになった要因・経緯や、大森ワインとして地域ブランド化するまでの取り組み・特徴的な栽培技術について説明をしていただきました。
 大田組合長の説明後、収穫直前のぶどうを見学させていただき、組合員の方々に個別説明をしていただきました。
 そして、熟したぶどうの甘い香りの中で、ワインの試飲もさせていただきました。
 ごちそうさまでしたm(_ _)m


終わりに。。。
 今年の現地見学会は平鹿管内での開催ということで、横手市特に、雄物川・大森地域局をはじめ塚須沢集落のみなさん他多くの方々にご協力を賜りました。ご協力頂いたすべてのみなさんのお陰で無事現地見学会を終えることが出来ました。
 みなさん本当にご苦労様でした。そして、ありがとうございました。

 県では来年度も「秋田県中山間ふるさと・水と土現地見学会」の開催を予定し、秋田県内の中山間地が持つ魅力を県民のみなさんに紹介していきますので、多数のご参加お待ちしております。

参加者の方々から寄せられた感想(抜粋)は、下記のダウンロ-ドファイルからご覧ください。

添付資料を見るためにはビューワソフトが必要な場合があります。詳しくはビューワ一覧をご覧ください。(別ウィンドウで開きます。)

お問い合わせ

農林水産部 農山村振興課
TEL:018-860-1851   FAX:018-860-3815   E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp

このページを紹介する