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[2007年9月27日 登録]

2007秋田県中山間ふるさと水と土『フォ-ラム』及び『現地見学会』開催報告!

 この度、秋田県中山間地域土地改良施設等保全対策事業(ふるさと水と土事業)の一環として、自然と上手に共存しながら維持してきた中山間地域の農業やその魅力について広く県民の方々に関心を持ってもらい、水と土を守る活動への理解を深めるとともに、併せてその活動の場となる中山間地域の活性化につながる地域づくりを考えるため、9月8日(土)に「2007秋田県中山間ふるさと水と土・地球人フォ-ラム」、9月9日(日)に「2007秋田県中山間ふるさと・水と土現地見学会」を開催しました。
 両日とも多数の方々に参加をいただき、無事開催することができました。

 県では来年度以降も、水と土を守る活動への理解の醸成と中山間地域活性化のための支援体制をつくっていくために同様の取り組みを行っていく予定でいます。来年度もたくさんの方々の参加をお待ちしています。

 

フォ-ラム

9月8日(土)に開催した、「地球人フォ-ラム2007」&「2007秋田県中山間ふるさと水と土フォ-ラム」(同時開催)についての開催報告は、コチラのペ-ジをご覧ください。
                       (10月5日より、ホ-ムペ-ジアップ開始!)
リンク先:水土里ネット秋田ホ-ムペ-ジ

 


 

現地見学会

鳥海山麓の自然と文化を訪ねて
 
~感じてみませんか、中山間地の思いと歴史!~

見学会当日のコ-ス
◆①旧鮎川小学校(旧由利町)
鮎川小   校舎はすべて木造の平屋建て。深い緑
 の木々に囲まれた中にあり、その気品に
 満ちた佇まいを一層際だたせていました。
 平成15年度をもって廃校となった旧鮎川
 小学校。地域コミュニティのシンボルであ
 り、今も地域の方々が校内外の清掃活動
 や手入れなどを行っています。
鮎川1
◎レトロな雰囲気の教室。

鮎川2
◎130年の歴史を感じさせてくれる廊下。材質はクヌギで今も頑丈なものでした。
 
屋敷番楽   校内を見学後、全員が小学校の体育館に
 集まり、本日1番目の伝統芸能、屋敷番楽
 を鑑賞しました。
  屋敷番楽保存会による番楽上演。
  1783年の天明飢饉で屋敷集落において多
 数の死者が出たため、集落の人々が荒沢
 (旧矢島町)へ赴き本海流番楽を修得し、
 五穀豊穣・悪疫退散を願ったのが始まりだ
 そうです。当日は全20演目のうち、3演目を
 披露してくれました。
  伝統芸能を守り続ける出演者の方々へ、会
 場から大きな拍手が送られました。
獅子舞
      獅子舞

熊谷
       熊 谷

先番楽
       先番楽

◆②八朔祭り(旧矢島町)
八朔祭り

  400年伝統を誇る由利南部地域最大
 の豊作祈願のための祭り。
  出で立ちや装いの一つ一つに伝統の
 重みを感じられました。そして、伝統の
 中にも、斬新さが感じられ、迫力・勢い
 のあるお祭りでした。
山車
◎某町内の山車。6町内が趣向を凝らした山車を引き回して歩く。
歌舞伎
◎歌舞伎姿がちょっと異様?にも感じられるパフォ-マンス。
飛び入り
◎あれっ!?歌舞伎の中に一人違う人が・・・

◆③道益奄(旧矢島町)
道益奄
◎喧噪の祭りから抜け、一転して静寂な空間へ・・・『矢島町歴史交流館。』
 矢島は生駒氏(讃岐)の国替えに伴い、その城下町として栄えた歴史を持つ。

道益奄1
◎一行は昼食会場の道益奄へ。
道益奄は戊申の役で消失した武家屋敷を平成12年に復元した建物。


八森苑
◎道益奄に隣接する八森苑。(家老藩士・佐藤道益の住居)
 道益奄とは廊下つながりとなっている八森苑。前庭は風情があり、趣のある空間を醸し出していました。
昼食

  道益奄の広間に集ま
 った一行。参加者総勢
 100名による大昼食会。
 昼食後、この広間で伝
 統芸能の猿倉人形を上
 演しました。

弁当
◎昼食の弁当は地元三セク「(株)鳥海高原
 ユ-スパ-ク」による地産地消弁当。
  ご飯は矢島産「ひとめぼれ」他、野菜・肉・
 デザ-トのヨ-グルトも全て地元産!
 さらに、やさい王国のお母さん方による、鳥
 海山で採れたタケノコで作った、作り立ての
 タケノコ汁をプラス!
漬け物
◎さらに、さらに、やさい王国のお母さん方が
 準備してくれた、今が旬のミズなどの漬け
 物もプラス!!



そして・・・昼食後は、本日2番目の伝統芸能、猿倉人形を鑑賞。
猿倉

  平成8年国記録選択無形文化財に指定
 の猿倉人形。
  旧鳥海町の池田与八氏が明治に創設し
 た人形芝居。当時、大人気を博した大衆娯
 楽で県内だけでなく全国で興行したそうで
 す。現在は県内に三座あり、今回は木内一
 座による上演でした。

  軽妙な動きとコミカルな仕草に、見学者か
 ら笑いと大きな拍手がおこりました。

猿倉1 猿倉2

◆④上郷温水路群(旧象潟町)
温水路説明   元象潟土地改良区職員の吉川さん
 による、この温水路ができた経緯や管
 理の状況についての説明。
  昭和2年から工事が始められ、33年
 の歳月をかけて5路線、総延長6kmの
 日本で最初の温水路が完成。当時、建
 設機械のない時代に全て人力施工によ
 って工事したことなど、先人の苦労を熱く
 語ってくれました。今でも毎年、源流遡航
 調査を実施し、施設の維持管理・保全意
 識の高揚を図っているとのことでした。
小滝温水路

 上郷温水路群の中の一つである小滝温水路。
  鳥海山からの融雪水による冷害克服のため
 に造成された水路。水深を浅くし流れを穏やか
 にして、落差工により水を撹拌することで水温
 の上昇を図っています。前例がないなかでの、
 先人の知恵には驚かされました。
  この温水路の効果は絶大であり、造成後、
 地域に大幅な収量増の恩恵をもたらしました。


◆⑤横岡集落と棚田(旧象潟町)
集落案内
◎温水路群から上郷の棚田地帯を通り、
 ほどない所に横岡集落がある。集落の
 歴史はとても古く、西暦77年の記録も
 残っているという・・・
  我々一行を集落の方々は快く受け入
 れてくれ、集落内の案内までもしてくれ
 ました。・・・横岡集落のみなさん本当に
 お世話になりました!
集落風景
◎中山間地でありながら、屋根が瓦葺き
 の住宅や蔵が至るところにあり、とても
 珍しい光景でした。



棚田
◎集落のはずれには、廃校となった
 横岡分校の跡地が残っており、そ
 の周囲には、県内では珍しい石積
 みの棚田や広大な整備された棚田
 が広がっていました。
 横岡米
◎鳥海山からの清流と棚田で
 つくった横岡集落のお米。(ひとめぼれ)




そして・・・現地見学会の最後は、集落内にある横岡神明社へ移動し、本日3番目の伝統芸能「鳥海山日立舞横岡番楽」を鑑賞。

横岡番楽・神明社
◎横岡神明社の横に特設会場を設置し、
 番楽を上演。この鳥海山日立舞はここ
 横岡集落に伝わる番楽。生駒氏の流れ
 を汲むもので、演目の内容やお囃子は
 屋敷番楽とはまた異なり、2つの番楽を
 見比べるというのも一興でした。

番楽鑑賞
◎横岡番楽保存会の演技を熱心に
 見入る参加者。番楽の上演が始ま
 ると・・・一人また一人と住民の方々
 も特設会場へ集まり、演技を参加者
 と共に見入っていました。
  歴史ある神社の境内で伝統芸能を
 鑑賞するという、風情のある、なんと
 もいえないロケ-ションでした。
番楽
◎子供たちの元気な舞!
         
番楽1
◎ひょっとこの面をかぶった子供も登場!
番楽2
◎なにやら怪しげな風貌で腰をクイクイと妙な振りの舞!

 保存会では、特に後継者の育成に力を入れているとのことで、子供たちの演技を見てそのことを実感するとともに、地域の伝統芸能を愛する熱い思いが伝わってきました。
 
今回の見学会が、今後の各地域での施設・伝統芸能の保存活動や、都市と農山村との交流促進のきっかけとなってくれればと願っています。


終わりに
 現地見学会終了後、参加者のみなさんへアンケ-トを実施しました。みなさんから、温かいお言葉や今後参考となる意見をいただきました。その中の一部(抜粋)を紹介します。

行く先々、人々の迎えて下さる温もりの心が感じられました。都会では、とうに失われてしまったものです。この心がある限り、わか杉国体も大丈夫かも。
各地域の皆様方が、伝統文化の継承に力を入れて日々過ごしていることを、身をもって感ずることができ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
百聞一見にしかず!のとおり、中山間地域を大切にし、後世に残さなければということは再認識しましたが、しからば、自分はそのために具体的に、都会に住んでいる立場で何かをしなければと痛感しました。
中山間地域という用語が、どういう地域を指すのか、はっきりとは理解できませんでしたが、私の”ふるさと”も含め、その地域の方々のふるさとに対する思い入れが施設の保全や伝統芸能の伝承に継がれているのだと、言葉や表情から感じとれました。
伝統を守り、心豊かな生活をしておられると思いました。伝統があるものは絶やすことなく、守り続けてほしいと思いました。
日頃、触れる機会が少ない中山間地域に直接触れることのできる良い機会だと思いますので、今後も継続してもらいたいと思います。
見学だけの内容ではなく、何か体験できるようなものを取り入れたら、さらに良くなると思います。

 

 県では、来年度も【フォ-ラム】【現地見学会】の開催を予定しております。この開催報告をご覧になって、関心を持っていただいた方々には是非、来年参加いただきたいと思います。
 来年も開催案内のホ-ムペ-ジをアップし、ホ-ムペ-ジ上でも募集をいたします。多くの方々から応募をお待ちしております。

《最後に今回の現地見学の開催にあたり、ご協力いただいた沢山のスタッフの皆様本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。》

お問い合わせ

農林水産部 農山村振興課
TEL:018-860-1851   FAX:018-860-3815   E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp

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