令和8年6月12日(金)、横手市大森町本郷にある山城堰(やましろぜき)頭首工の堰根(せきね)小屋にて、伝統行事である「堰根祭り(せきねまつり)」が開催されました。
  山城堰は、藩政時代に佐竹東家が約58年の歳月をかけて開削した歴史ある大堰であり、大仙市大川西根まで約17kmに及ぶ水路によって約830haの水田を潤しています。
 
  かつては「草止め(くさどめ)」と呼ばれる土俵や木杭を用いた手作業の難工事によって雄物川を締め切り、取水を行っていました。洪水のたびに流失する草止めの苦労を経て開通する通水の無事と豊作を神仏に祈願したことが、この「堰根祭」の始まりとされています。昭和27年に近代的なコンクリート製の頭首工へと改修された現在も、先人たちの労苦を偲び、水の恵みと通水の安全を祈る重要な行事として受け継がれています。
 
  当日は土地改良区関係者をはじめ、地元の農林整備関係者らが多数参列しました。頭首工前での神事やコイなどの稚魚放流が行われ、その後、関係者により往時をしのぶ談話が交わされ、地域の農業を支える水資源と水利施設の大切さを再認識する一日となりました。