床上・床下浸水等の後は、感染症のリスクが高まります。

次の点に注意しましょう。

1 清掃 : まずは汚れを除去します

家の周囲や床下の汚泥などを片付けてください。
汚れた家具、床、壁などは水で洗い流すか、雑巾で水拭きして汚れを除去してください。

【注意点】
作業時はマスク、ゴーグル、長袖、長ズボン、手袋を着用し、水や土、汚染された廃材などを直接触ったり、くぎなどを踏み抜いたりしないよう体を保護してください。
作業終了後、よく手を洗ってください。特に、傷があるときは流水できれいに洗ってください。また、傷口が膿んだ時、赤く腫れて熱感や痛みがある時は、皮膚の深いところまで感染が及んでしまう蜂窩織炎の可能性もあるので、医療機関へ相談しましょう。
→ 破傷風、レプトスピラ菌による感染症、ダニによる感染症、蚊媒介感染症などの予防

【暑さ・ストレス・熱中症】

感染症だけでなく、暑さ、身体的なストレスで体調を崩すことがあります。熱中症は、屋外だけではなく屋内でも起きます。こまめに水分と適度な塩分を補給し、適宜涼しい場所で休みましょう。

2 乾燥 : 清掃後に乾燥させます

3 消毒 : 注意事項を確認して消毒します

・家具や床:塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
     ※ゴム製品への使用はさけてください。
・飲食器具:次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)
     ※金属への使用はさけてください。

床下や庭などの消毒は原則不要です。

詳細な消毒方法は、購入した医薬品販売管理者、市町村にお問い合わせください。

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リンク

▽破傷風:国立健康危機管理研究機構(JIHS)

 
▽レプトスピラ症:国立健康危機管理研究機構(JIHS)
 
▽マダニ対策、今できること:国立健康危機管理研究機構(JIHS)
 
▽日本脳炎:国立健康危機管理研究機構(JIHS)

 

 

参考

消毒方法の例(※いろいろな濃度の製品が市販されているので、希釈倍率には注意してください。)

消毒対象 消毒薬 調整方法(例) 使用方法
壁面や床、家財道具 0.1%塩化ベンザルコニウム 10%塩化ベンザルコニウム10mlに水を加えて1Lとする。 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、薄めた液を浸した布などでよく拭く。(噴霧器で噴霧した場合は、濡れる程度に噴霧する。その後、風通しをよくしてそのまま乾燥させる。)
食器類 0.02%(200ppm)次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可) 10%次亜塩素酸ナトリウム2mlに水を加えて1Lとする。 食器等を水洗いした後、消毒液に5分以上浸し、自然乾燥させる。(家庭用塩素系漂白剤を用いた場合は、水ですすぐ。)