サル痘について

サル痘は、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。
国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的に発生が報告されていましたが、2023年に入り患者の報告数が増加しています。

サル痘とは?

サル痘とはサル痘ウイルスによる動物由来感染症で、ヒトと動物が感染します。
感染から通常7~14日(短い場合5日、長い場合21日のこともある)の潜伏期間(感染してから症状があらわれるまでの期間)の後、典型的には発疹、発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。多くは2~4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、稀に重症化することがあります。

サル痘の感染経路について

主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的な接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等に感染します。

サル痘の予防法について

天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされていますが、国内では1976年以降、天然痘ワクチンの接種は行われていません。

サル痘の発生状況について

サル痘を疑う症状があった場合は…

サル痘を疑う症状が見られた場合、最寄りの医療機関に相談してください
医療機関を受診する際には、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をした上で受診してください。

リーフレット