私の一冊

中国の旅の表紙画像 書名:中国の旅
 著者名:本多 勝一
 出版社名:朝日新聞社
 
 
 
 
 
 
 
 

高校2年の時(1974年)、父親の勧めで読みました。父は日中国交回復後、県内の訪問団の一員として中国を視察することになっていたので、旅行のガイドブックだろうと思い受け取りました。しかし、そこに書かれていたのは、かつて日本軍が中国で行った731部隊による人体実験や三光作戦など戦争という異常な事態の中を生きた中国人や日本兵の声の記録でした。自虐史観との批判もあるようですが、私にとっては人の人生を狂わせ、未来まで破壊してしまう戦争の恐ろしさと平和の大切さを実感した忘れられない一冊です。

読書時間の確保で工夫されていることは

どこへ行くときも、バックに1冊いれておき、ちょっとした待ち時間などを利用して読むようにしています。

読書の効用として感じていることは

自分の人生では絶対に体験できない世界を本を通して体験したり、新たな知識を吸収したり、さまざまな考え方に触れ、世界が広がります。

秋田県ブックリーダーとしてのメッセージ

活字の世界は、読み手の想像力と共に、心の中に広がり新たな世界をつくりあげます。素敵な人に出会えるように、素敵な本と出会えますように!