秋田県青少年健全育成審議会推奨の優良図書を紹介しています。

2023年12月1日 推奨 優良図書

雨にシュクランの表紙画像

 書名:雨にシュクラン
 作:こまつあやこ
 発行所:株式会社講談社
推奨理由>
 憧れであった高校を家庭の事情により3ヶ月で中退せざるを得なかった主人公が、揺れ動く思春期の中で自己と向かい合い、視野を広め、新しい人間関係や文化・社会との関係性を築いていきます。
 多数派と異なる行動をとることに非常に勇気がいる学生時代に、はじめの一歩を踏み出すきっかけを与え、人生における希望や前へ進む勇気を与えてくれる本です。(令和5年4月出版)
 
 

2022年12月6日 推奨 優良図書

ふたりのももたろうの表紙画像

 書名:ふたりのももたろう
 作:木戸優起
 絵:キタハラケンタ
 発行所:株式会社ドリームインキュベータ
推奨理由>
 慣れ親しんだ桃太郎と、少しの違いで別の生き方をたどる桃太郎を切り口に、多様性の尊重が求められる現代社会において、児童が自分と異なる立場で考え、他者を尊重するきっかけ作りに最適な題材です。
 また、最後を問いで終わらせているため、現代社会で求められる、答えのない問いを考える機会にもなる本です。(令和3年8月出版)
 
 

2021年10月29日 推奨 優良図書

親子マンタふわりの表紙画像

 書名:親子マンタふわり
 作:浜風 帆
 発行所:株式会社文芸社
推奨理由>
 中学1年生の主人公が、母親の死を受け入れ寄り添いながら前を向いて歩き始める家族の絆の物語である。主人公が、現実を受け入れもがき苦しみながらも、周囲の人と協力して乗り越え、自身の夢を達成する姿は、読者を勇気づけるとともに、家族との関係を改めて考えるきっかけになる本である。(令和3年7月出版)
 
 

2021年3月23日 推奨 優良図書(2冊)

わたしはだれ?who am I?の表紙画像[32KB] [36KB]

 書名:わたしはだれ? Who am I?
 作・絵:ノーブスミー
 発行所:株式会社出版ワークス
推奨理由>
 作品のテーマは「地球は生きている!」です。作品では、母なる地球の本当の価値やあるべき姿をやさしく描写しています。子どもたちが「生命の大切さ」を学び、「自然を愛する心」を育むとともに、自分自身についても深く考えることができる作品です。また、日英併記により、外国人にも対応しています。(令和2年12月出版)
 
 

なまはげの表紙画像[32KB] [36KB]

 書名:なまはげ
 文:池田 まき子
 絵:早川 純子
 発行所:株式会社汐文社
推奨理由>
 「男鹿のナマハゲ」その名前を耳にした人は多くても、その伝説を知っている人はどのぐらいいるでしょうか。この絵本は起源の一つである「漢の武帝説」をもとに、ノンフィクション作家として知られる秋田出身の池田まき子さんが、なまはげを地域の宝として大事に継承してほしいという願いを込めて文を担当しています。
 作品からは、なまはげを地域の守り神として崇め、厳かな気持ちで行事を行ってきた人々の気持ちが伝わってきます。郷土を思う気持ちは脈々と受け継がれるのだと思わせてくれる作品です。(令和2年12月出版)
  

2020年11月27日 推奨 優良図書

ずっと見つめていたの表紙画像[32KB] [36KB]

 書名:ずっと見つめていた
 著者:森島 いずみ
 画家:しらこ
 発行所:株式会社偕成社
推奨理由>
 小6の越(えつ)の一家は、妹つぐみの化学物質過敏症が治らないため、埼玉県から富士山の見える山梨県に引っ越す。都会から大きく環境が変わった越は、複雑な思いを抱えながら引っ越し先の中学校に通うが、そこで出会った人たちとの関わりの中で大切なことを考えていく。  由利本荘市出身の著者の実体験をもとに書かれた、ある家族の再生の物語であり、化学物質過敏症という現代的課題についても身近に感じ、理解を深めながら読み進めることができる作品である。(令和2年3月出版)
  

2020年8月7日 推奨 優良図書

となりのアブダラくんの表紙画像[32KB] [34KB]

 書名:となりのアブダラくん
 著者:黒川 裕子
 発行所:株式会社講談社
推奨理由>
 小6の晴夜(ハル)は体格もよく、空手は有段者だが、手芸が大好きでクラスメイトには内緒にしている。ある日パキスタンからイスラム教徒の転校生がやってきた。イスラム教徒で生活様式も異なり日本語も話せないアブダラくんのお世話係に任命される晴夜。意思の疎通もできず、戸惑いと苛立ちがつのるが、異文化の中に飛び込んできた転校生との関わりから、みんな同じでないこと、他者を尊重することを学んでいく。人と違うことは恥ずかしいことなのか、自分の身近な問題として読んでほしい作品である。(令和元年11月出版)
 
 

2020年3月10日 推奨 優良図書(2冊)

 [139KB]

 書名:森のゲオルグ
 作・絵:ノーブスミー
 発行所:株式会社出版ワークス
推奨理由>
 ハンディキャップを持った妖精の絵本であり、「自己肯定感の大切さ」がテーマとなっている冒険物語である。主人公が、自身の強みや可能性を信じ生きていく姿は読者である子どもたちの心を勇気づけ豊かにする。「親子間の愛情」と「子どもの個性を尊重し、伸ばすこと」の大切さを描いており、親子のふれあいの場や読み聞かせの場に最適な絵本である。(令和元年6月出版)
 
 

 [963KB]

 書名:競歩王
 文:額賀 澪
 発行所:株式会社光文社
推奨理由>
 スランプに陥った大学生作家と、箱根駅伝の夢が破れ競歩に転向した陸上選手が、互いに影響しあいながら、自分の進むべき道を模索していく物語。天才高校生作家としてデビューした榛名忍だったが、その後の刊行作は振るわず、自信を喪失していく。そんな中、東京オリンピックを題材にした次回作の話があり、口にした競技が「競歩」だった。特別な思いはなかったが、取材対象の大学の後輩八千代の練習を見続けているうちに、榛名の意識が大きく変わっていく。もがき苦しみながらも自分に勝とうと必死に健闘する二人の姿をみてもらいたい本である。(令和元年9月出版)
 

2019年12月6日 推奨 優良図書

 [156KB]

 書名:〈世界に生きる子どもたち〉すごいね!みんなの通学路
 文:ローズマリー・マカーニー
 訳:西田佳子
 発行所:西村書店
推奨理由>
 世界各国の子どもたちの通学路を写真で紹介した絵本である。その通学路は、私たちがイメージする通学路とは大きく異なり、川を歩いて渡るところや空中のロープをたぐりながら渡るところなど、命がけと思うような通学路がある。それでも、学校に通おうとする子どもたちの表情からは、学校に通える喜びが伝わってくる。そこには、夢や希望に向かうひたむきさも感じられ、勇気と元気を与えてくれる。世界を見渡せばまだ貧困等で学校に通えない子どもたちもおり、世界の状況や子どもたちの権利を考えるきっかけになる本である。(平成29年7月出版) 
 

2019年7月26日 推奨 優良図書

 [95KB] 書名:カレーライスを一から作る
 著者:前田亜紀
 発行所:株式会社 ポプラ社
 <推奨理由>
 武蔵野美術大学「関野ゼミ」で行われた「カレーライスを一から作る」計画を書籍化したもの。スーパーマーケットで簡単に揃えられるカレーライスの材料を、この計画ではすべて一から育てて作る。野菜は種から育て、米は苗から育てる。肉は鳥をヒナから育てて自分たちで屠る。器もスプーンも塩もすべて手作りである。学生たちへのインタビューや写真も豊富で、活動の経過を具体的に知ることができる。自然の恵みや自ら育んだ命を食材として食べることから、生きるために大切なこととは何かを深く考えさせる作品である。
(出版は2017年11月)
 

2019年3月12日 推奨 優良図書

 [124KB] 書名:流鏑馬(やぶさめ)ガール!
 著者:相戸結衣
 発行所:株式会社 ポプラ社
 <推奨理由>
 舞台は流鏑馬がさかんな青森県十和田市。流鏑馬の練習で大怪我をし相棒の馬を死なせてしまった過去を持つ舞衣子は、高校入学後は弓道部に入部を決めます。同じクラスには、かつての舞衣子の流鏑馬姿を見て、流鏑馬をするために東京から引っ越してきた弓道の元国体選手美鶴がいました。美鶴は舞衣子に一緒に流鏑馬をしようと誘いますが、舞衣子は過去の事故を乗り越えられていませんでした。
 高校生が身近に感じられる悩みも描かれており、東北秋田に暮らす自分と重ね合わせて読めるような作品です。(出版は2018年8月)
 

2018年11月27日 推奨 優良図書

 [87KB]書名:クニマスは生きていた!
著者:池田まき子
発行所:株式会社 汐文社
推奨理由>
 かつて田沢湖では、国鱒(クニマス)漁を生業にして生活していた人たちがいました。しかし、水力発電および農業用水のためのダム湖にするため酸性水が導入され、湖は魚が住めなくなってしまいます。もちろん田沢湖にしかいなかった国鱒(クニマス)も姿を消しました。
この本では、秋田県田沢湖の現在に至るまでの史実が分かりやすくつづられ、最後のクニマス漁師・久兵衛さんの強い思いも伝わってきます。郷土秋田を担う次世代の青少年が、自然とどのように向き合っていったら良いのか深く考えさせられる一冊です。
 

2018年7月31日 推奨 優良図書

 [122KB]書名:かならずお返事書くからね
作者:ケイトリン・アリフィレンカ、マーティン・ギャンダ
翻訳者:大浦千鶴子
編集:リズ・ウェルチ
発行所:PHP研究所
推奨理由>
 アメリカのごく普通の少女ケイトリンは、学校の課題で、聞いたことのないアフリカの国ジンバブエの少年マーティンと文通を始めることになります。二人は文通を通して仲良くなり、お互いの返事を心待ちにするようになります。けれども政情不安定なジンバブエのスラム街に住んでいるマーティンは、成績は優秀でも生活さえままならない状態となります。やがて返事も来なくなります。実情を知ったケイトリンはマーティンのために動きだします。
             1万キロの距離を越えて親友として心を通わせた二人の実話です。
             他者を信じ、他者のために尽くしていく、その素晴らしさに感銘を受ける作品です。
 

2018年3月13日 推奨 優良図書

 [53KB]書名:ハグくまさん
作者:ニコラス・オールドランド 落合恵子/訳
発行所:クレヨンハウス
推奨理由>
 森の木や動物、出会うもの何でもハグしてしまう不思議な熊「ハグくまさん」。ある日生まれて初めて抱きしめたくない物に出くわしてしまいます。それは森で一番好きな木に斧を振るった男でした。怒るハグくまさんがとっさに取った行動とは?ぶっきらぼうに振る舞いながら、実はハグくまさんのように、誰かにありのままの自分を抱きしめてもらいたいと希求する思春期の人の心にも響く絵本です。
 

2017年11月21日 推奨 優良図書

 [105KB]書名:バッタを倒しにアフリカヘ
著者:前野ウルド浩太郎
発行所:株式会社光文社
推奨理由>
 緑色の全身タイツに身を包み、バンザイをして群れの中に身を投じる…著者はバッタアレルギーのため、バッタに触られるとひどい痒みに襲われるという奇病を持った30歳代のバッタ博士です。バッタに食べられたい、という少年の頃の夢を叶え、昆虫学者としての研究費を得るため、バッタの大発生で深刻な飢饉が起こっている砂漠の国・西アフリカのモーリタニアヘと旅立ちます。やること成すこと奇想天外でありながら、バッタに賭ける本気で周囲を動かしていきます。
 秋田県立秋田中央高等学校出身の著者が、様々な人との出会いを大切にし、チャレンジ精神で自分の道を切り開いていく姿が描かれており、前向きになれる一冊です。
 

2017年7月25日 推奨 優良図書

 [84KB]書名:そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森 ノースウッズ
著者:大竹英洋
編集:松田素子
発行所:あすなろ書房
推奨理由>
 大学4年の秋の夜に見た野生のオオカミに出遭う夢を出発点に、北米の秘境「ノース・ウッズ」へと旅した3か月間を記したエッセイです。
 文中でたびたび用いられる「センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見張る感性)」は、不安でつぶれそうな一人旅の中で磨かれていきます。自然は、「目を開き」「心を開き」「時間を開(あ)ける」者にのみ、美しい姿を現すという写真家の心構えを聴く場面は感動的です。大人になりかけた若者にこそ、世界の美しさを語ってくれる思慮深い大人の存在が必要です。
             若者の生き方を励ましてくれる一冊です。
 

2017年3月10日 推奨 優良図書

 [98KB]書名:みつばち高校生富士見高校養蜂部物語
著者:森山あみ
発行所:リンデン舎
推奨理由>
 一人の女子高生が日本ミツバチの魅力に惹かれて、全国でも珍しい”養蜂部”を誕生させ、創部から3年で農業甲子園で優勝するまでの奮闘の日々を描いたノンフィクション。傍らの、程よい距離感で生徒たちを指導する教師や若者を暖かく包み込む地元の人たちが、小さなミツバチの生命を守り抜くことを通して心をつなぎ合わせていきます。脚本家である作者の丁寧な取材に基づく文章は、若者達の苦悩や喜び、それぞれの進路へとつながる軌跡を臨場感たっぷりに描きます。
 

2016年12月9日 推奨 優良図書

 [78KB]書名:16歳からの交渉力
著者:田村次朗
構成:堀岡治男
発行所:株式会社 実務教育出版
推奨理由>
 部活や進路、おこづかいなど、さまざまな悩みを抱えた16歳の高校生たちが、大学のT教授のもとで模擬授業を受けるという、読みやすいストーリー仕立ての本です。高校生たちの失敗例に「ある、ある」と共感しながら読んでいくと、交渉学とは、身近な学生生活から社会人となってからも、問題解決に役立つ実践的な学問であることが分かってきます。交渉学の基本である「相手のニーズや目標、思いなどを効果的に聞き出す力」を身につけ、周囲とのコミュニケーションを築き、自分の夢も叶えていってほしいと思います。
 

2016年9月15日 推奨 優良図書

 [96KB]書名:風をつかまえたウィリアム
文:ウィリアム・カムクワンバとブライアン・ミーラー
絵:エリザベス・ズーノン
訳:さくまゆみこ
発行所:株式会社さ・え・ら書房
推奨理由>
 主人公のウィリアム・カムクワンバは、14歳のとき干ばつによる貧困で学校をやめなければならなくなる。しかし、近くの図書館で風車のことを知り、身の回りの廃品を使いながら、手づくりで風車を完成させる。村に初めてあかりが灯り、地下水の汲み上げにより干ばつにも苦しめられなくなる。2000年以降のアフリカマラウィでの実話。子どもは大人がしてあげなければ何もできない無力な存在ではない。どんな過酷な状況でも、自分の力を信じ、やれることから始めてみる、決してあきらめないというエールを
             この作品からも感じてほしいと願い推奨する。
 

2016年6月10日 推奨 優良図書

 [60KB]書名:16歳の語り部
著者:雁部 那由多、津田 穂乃果、相澤 朱音
監修:佐藤 敏郎
発行所:株式会社ポプラ社
推奨理由>
 東日本大震災から5年。語り部の3人は津波で被害を受けた地区の出身で当時小学5年生だった。5年生といえば何もわからない年齢ではない。その彼らが「あの日、あのとき、何が起こったのかを理解できた最後の世代で、しかも、その体験を自分の言葉で伝えられる最後の世代だ。」と、当時の体験から今に至るまでを語りだした。彼らがなぜ語ろうとするのか、何を伝えたいのか。同世代だからこそわかることもたくさんあるはず。ぜひ同世代の人たちを中心に読んでもらいたい。 

2016年3月15日 推奨 優良図書

 [103KB]書名:鳥海山の空の上から
作:三輪裕子
絵:佐藤真紀子
出版社:株式会社 小峰書店
推奨理由>
 夏休み、初めての一人旅で父方の祖父の故郷、鳥海山のふもとのまち、矢島(やしま)を訪れた小5の翔太は、そこで自分と血のつながりのある祖父の妹のお波さんやハトコのユリアと交流を深めていく。お波さんは、先祖の命が受け継がれてきたこと、代々どの命も自然の恵みを受けて厳しい自然の中でも生きのびることが出来たことを話し、翔太は矢島に自分のルーツを感じていくのだった。雄大な鳥海山とともに暮らす、秋田の子どもたちにぜひ読んでもらいたい作品である。
 

2015年12月8日 推奨 優良図書

 [97KB]書名:10代からの情報キャッチボール入門 使えるメディア・リテラシー
著者:下村健一
出版社:株式会社 岩波書店
推奨理由>
 普段、何気なくネットを使っている私たち。このネット上には無数の情報が飛び交っている。ちょっとしたことで誰もが簡単に情報の被害者にも加害者にもなってしまう恐れがあるネット。この本では情報をもっと上手に受け止め、届けることができるようになるための4つの「ギモン」と「ジモン」を学ぶことができる。メディアリテラシーの入門になる本である。
※メディア・リテラシーとは、メディアからの情報を見きわめる能力のこと。
 

2015年9月11日 推奨 優良図書

 [93KB]書名:むのたけじ100歳のジャーナリストからきみへ[学ぶ]
著者:むのたけじ / 菅 聖子
出版社:汐文社
推奨理由>
 この本は、納得のいく人生を送るためにも幼少青年期に存分に学び、たくさんの友をつくって、一緒に遊び楽しんでほしいと願う作者が、若い読者に向けて送った “言葉”集です。100歳の現役ジャーナリストの経験や知恵がふんだんに盛り込まれ、未来を担う子ども達への健やかに力強く生きていってもらいたいという思いが伝わってくる自己肯定感にもつながる内容です。
 

2015年6月9日 推奨 優良図書

 [128KB]書名:ランドセルは海を越えて
写真・文:堀内タケシ
出版社:ポプラ社
推奨理由>
 この本は、海外で死と隣り合わせで生きる子どもたちにランドセルを贈る活動を紹介し、ランドセルをもらい喜ぶ子どもたちの笑顔が満載である。命の尊さを知っている子どもたちを通して、生きていること、勉強すること、将来のことについて等を深く青少年に考えてもらいたい。
 
 

2015年3月2日 推奨 優良図書

 [65KB]書名:綾瀬はるか「戦争」を聞く
編 : TBSテレビ
  『NEWS23』取材班
出版社 : 岩波書店
推奨理由>
 原爆を体験した祖母を持つ広島出身の女優綾瀬はるかさんが、各地の被爆者や沖縄戦の関係者を訪ね、インタビューをした記録である。綾瀬さんを通して戦争体験者一人一人の思いが受け取れる大切な記録になっており、辛い戦争の記憶を次世代の青少年に語り継いでもらいたい。
 
 

2014年12月1日 推奨 優良図書

 [114KB]書名:約束しよう、キリンのリンリン
文 : 森由民
出版社 : フレーベル館
推奨理由>
 自分が正しいと思っていることでも、それは他人から見るとその限りではない。電車の中で、教室で、友達関係で、迷うことや不自由なことがたくさんある。しかし、そこで悩むことも、悪いことではないもかもしれない。たくさん考えて、自分なりの答えを探してほしい短編集である。
 
 

2014年9月1日 推奨 優良図書

 [87KB]書名:きみの町で
著 : 重松清
絵 : ミロコマチコ
出版社 : 朝日出版社
推奨理由>
 自分が正しいと思っていることでも、それは他人から見るとその限りではない。電車の中で、教室で、友達関係で、迷うことや不自由なことがたくさんある。しかし、そこで悩むことも、悪いことではないもかもしれない。たくさん考えて、自分なりの答えを探してほしい短編集である。
 
 

2014年6月2日 推奨 優良図書

 [106KB]書名:一さつのおくりもの
作 : 森山京
絵 : 鴨下潤
出版社 : 講談社
推奨理由>
 童話の主人公は、とても大切にしていた絵本を、大雨で困っている見知らぬ友達のため、迷いながらも自分で決めて手放すことにした。相手を思いやる気持ち、人のために何かをすることが、自分の喜びにつながることを優しく教えてくれる絵本である。
 
 

2013年12月2日 推奨 優良図書

 [110KB]書名:羽州ものがたり
著者 : 菅野雪虫
出版社 : 角川書店
推奨理由>
 平安時代、過剰な税の取立てと飢饉に苦しみ羽州の人々が起こした「元慶の乱」を題材とした歴史小説である。主人公の若い娘を通して人々の絆や力強い生き方が描かれており、舞台となる秋田への郷土愛を育むことができる作品である。
 
 

2013年9月2日 推奨 優良図書

 [107KB]書名:ありがとう、フォルカーせんせい
作・絵:パトリシア・ポラッコ
訳:香咲弥須子
出版社 : 岩崎書店
推奨理由>
 LD(学習障害)に苦しみ、またそのためにいじめられていた主人公が、フォルカー先生と出会うことによって自分に自信を取り戻し、障害を克服していく。あるがままを受け止めてくれる深い愛、苦手なものに立ち向かう強い心、個々の違いを受け止め認める気持ちなど、大切なことを教えてくれる本である。
 

2013年6月3日 推奨 優良図書

 [74KB]書名:としょかんライオン
作 : ミシェル・ヌードセン
絵 : ケビン・ホークス
訳 : 福本友美子
出版社 : 岩崎書店
推奨理由>
 きまりを重んじる図書館で、そのきまりを守ると約束して楽しみに通っていたライオンが、ある日友人を助けるために約束を破ってしまう。
「きまり」の本当の意味や、人とのかかわりの中で大切なものは何かをじっくり考えさせられる本である。
 

2012年9月3日 推奨 優良図書

 [108KB]書名:満月をまって
著者 :メアリー・リン・レイ
絵 :バーバラ・クーニー
翻訳 : 掛川恭子
出版社 :あすなろ書房
推奨理由>
 人種への偏見の中で崩れていく少年。その少年が、高い技術と職人の心を持つ父親や周囲の大人、自然に見守られて成長していく過程が描かれており、青少年が心身ともに成長するための示唆に富んだ物語である。大人にも読んでほしい本である。

2011年12月1日 推奨 優良図書

 [43KB]書名:こだまでしょうか、いいえ、誰でも。 金子みすゞ詩集百選
著者:金子みすゞ
発行者:宮下玄覇
出版社:株式会社宮帯出版社
推奨理由>
 自分が育った地域の情景を題材にして、自分の感性そのままに素直に詩っている。
自然や、そこに生きる万物の生命を尊重しており、読む者の心を純粋で優しい気持ちにしてくれる詩集である。