令和6年度 木材利用提案コンクールの受賞作品について
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県では、県内の建築を学ぶ学生等から建築物における木造・木質化の促進、県産材のさらなる需要拡大など、これからの社会で必要と考えられる空間づくりのアイデアを募集し、木材に興味を持つ次世代の建築人材の育成を図ることを目的とした「木材利用提案コンクール」を開催しました。
県内の建築系大学等から17作品の応募があり、審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、特別賞1作品、佳作2作品が選ばれましたので、ご紹介します。
また、賞の発表と表彰式を令和6年12月25日(水)に行いました。
R6提案コンクール_募集リーフレット [490KB]
R6提案コンクール_受賞作品一覧
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最優秀賞
作品名:木漏れ日のRelaxing Architecture
応募者:秋田工業高等専門学校 鎌田 聖菜 さん
応募作品16_木漏れ日のRelaxing_Archtecture [2485KB]
【審査委員会での主な意見等】
プレゼンテーションのボリュームが多く、設計の技量も高い。木材の使い方に関しても様々な提案があったことが高く評価できる。
駅の近郊にある非常に魅力ある空間であると感じられた。
優秀賞 (1)
作品名:成長の添木
応募者:秋田県立大学 有馬 拓斗 さん
【審査委員会での主な意見等】
外部から木構造が見え、視覚的に優れている点、構造体である木材を上手く現している点が評価できる。
設計上、計画地の制約はあるものの、より良い街づくりを進めるためにバスターミナルと一体化するなどの検討もあれば、より上位の賞になったと思われる。
優秀賞 (2)
作品名:復興の長屋 木育を通して伝統的な豊かさを再生するきっかけを
応募者:秋田県立大学 鈴木 菜月 さん
応募作品08_復興の長屋_木育を通して伝統的な豊かさを再生するきっかけを [2616KB]
【審査委員会での主な意見等】
木材の使い方や構造設計、施設の機能、街とのつながり方について検討がなされ、設計に対して真摯に向き合っていることが評価できる。
今の時代に求められている機能が配置され、説得力のあるものと感じられる。
特別賞
作品名:組子ミュージアム
応募者:秋田県立大学 豊福 雄大 さん
【審査委員会での主な意見等】
主要構造部を鉄骨造としながら、一般的に流通している木材を補助構造材として使用し、混構造の設計に取り組んでいる点が評価できる。
佳作 (1)
作品名:Wood-road
応募者:秋田県立大学 佐藤 成琉 さん
【審査委員会での主な意見等】
土木構造物として利用されることで、相当数の木材利用が想定される点が評価できる。
佳作 (2)
作品名:魔法のカップ ~くるくる魔法の大冒険~
応募者:秋田工業高等専門学校 小林 憧子・佐々木 李恋 さん
応募作品17_魔法のカップ~くるくる魔法の大冒険~ [1569KB]
【審査委員会での主な意見等】
ものづくりの入口として、加工しやすい木材を使用し、実際に作品を製作した点が評価できる。
審査委員長から応募された方々へのメッセージ (講評)
令和6年度 木材利用提案コンクールで最優秀賞を始め各賞を受賞された皆様、この度はおめでとうございます。
本コンクールは、県内で建築を学んでいる学生を対象に、木材を利用した非住宅建築物や空間づくりにつながるアイデアを募集するもので、秋田県農林水産部林業木材産業課が主催し、開催しております。
今回の応募作品数は17点で、各審査委員が事前に作品を評価したうえで令和6年11月21日に審査委員会を開催し、厳正に審査を行い受賞者を決定しました。
応募作品はどれも素晴らしいものでしたが、今後コンクール等へ応募する機会がありましたら、自分の考えや思いが漏らすことなくパースに表現されているかをご確認ください。
今後も知識やスキルを高め、作品製作や木造建築設計に取り組んでいただけることを期待いたします。
審査委員長:秋田公立美術大学 教授 小杉 栄次郎