令和5年度 木材利用提案コンクールの受賞作品について
コンテンツ番号:79085
更新日:
県では、建築物一般への木材利用を促す「公共建築物等木材利用促進法」の改正のほか、性能規定化などの「建築基準法」の改正などを背景に、商業施設などの戸建て住宅以外の建築物において、木材利用への関心が高まっていることから、これら施設への木材の利用拡大につなげるため、建築を学ぶ大学生等を対象とした「木材利用提案コンクール」を開催しました。
県内の建築系大学等から14作品の応募があり、審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、特別賞1作品、佳作3作品が選ばれましたのでご紹介します。
※本ページ掲載データの無断転載・転用・改変、有償頒布等は厳にお断りいたします。
最優秀賞
作品名:『循る』こども園
応募者:秋田県立大学 佐々木 悠翔 さん
【審査委員会での主な意見等】
ポスターの内容が特に充実しており、いろいろな要求に対して記載されていたことが高く評価された。
木材をふんだんに使った提案であり、木のボリューム感が感じられた。
優秀賞
作品名:アソビバ ~木育の拠点~
応募者:秋田県立大学 浅野 陽菜 さん
【審査委員会での主な意見等】
「木育は子供のみならず、大人も含まれる」の記載にインパクトがあった。
各ブースとも、木に触れ合い・木に学び・木と生きるをテーマに考えられており、このような施設が実現すれば、子どもや親子で楽しめると思われる。
作品名:木の学びの館
応募者:秋田県立大学 嘉瀬 夏輝 さん
【審査委員会での主な意見等】
体験して学習できるということで、幅広い年代を対象にしている施設である。
建物本体及び内装など、木材がふんだんに使われ、こちらも木のボリューム感が感じられた。
活動内容の記載が若干、パースに不足していた感があったので、その辺を工夫すればさらに上の受賞となったのでは。
特別賞
作品名:木電車を利用した秋田の魅力運び
応募者:秋田県立大学 村山 幸翼 さん
【審査委員会での主な意見等】
木材の新しい使い方やデザインの発想などが評価された。
実現したら非常に面白いと思われる提案であった。
電車の仕様や見せ方・コースなどの説明がもう少しあれば、さらに上位に行けるのでは。
佳作
作品名:共生の芽吹き ~林業との繋がりをつくる場所~
応募者:秋田県立大学 有森 唯織 さん
【佳作】共生の芽吹き ~林業との繋がりをつくる場所~ [3257KB]
【審査委員会での主な意見等】
場所の設定(おもちゃ美術館隣)など、他の施設との連続性が良い。
作品名:せせら木パーク
応募者:秋田県立大学 餅田 郁弥 さん
【審査委員会での主な意見等】
全国の河川敷がこのような形で利用されれば、木材利用に拍車がかかると思われる。
作品名:少しの木とリラックス
応募者:秋田県立大学 芳野 了誠 さん
【審査委員会での主な意見等】
木材を活用して、あえて何もしない、リラックスや癒やしを提案する施設という発想がいい。
審査委員長から学生の皆さんへのメッセージ(講評)
木材利用提案コンクールを受賞された学生の皆さん、この度はおめでとうございます。
このコンクールは、建築を学んでいる学生を対象に、木材を利用した非住宅建築物や空間づくりに繋がるアイデアを提案するもので、秋田県農林水産部林業木材産業課が主催で開催しているものです。
今年度の応募作品は14作品となっており、先月11月16日に審査委員会を開催し、厳正に審査を行いました。
審査については、各審査委員が事前に作品を評価し、審査委員会で受賞作品候補を選出・議論し決定しました。
今年度は、個々の作品にボリューム感があり、内容も非常に充実していて良かったと思います。
今回の応募作品も素晴らしかったですが、今後、コンクールなどへ応募する機会がありましたら、自分の思いが漏らすことなくパースに表されているか、表現方法のスキルや技術を高めることにも配慮し、次回の作品製作の参考にしていただきたいと思います。
秋田公立美術大学 教授 小杉 栄次郎