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新しい「なまはげ」
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新しい「なまはげ」(手前)と初代「なまはげ」(奥)

 平成29年10月25日、新しい秋田県消防防災ヘリコプター(愛称:なまはげ)の就航式を執り行い、本格運用を開始しました。
 初代「なまはげ」は、平成11年4月2日に就航して以来、救助、救急搬送、火災消火及び広域的な消防応援などで1,669回活動し、798名の方の救助や救急搬送を行うとともに、58回の消火活動を行いました。
 新しい「なまはげ」も初代「なまはげ」と同様に、空から県民の生命と財産を守るとともに、広域的な消防応援活動にも力を尽くしてまいります。

【機体の紹介】
 製造者       川崎重工業株式会社
 型 式       川崎式BK117C-2型
 登録記号      JA05AR
 座席数       11席(最大座席数)
 機体寸法      全長13.03m、胴体幅1.73m
 キャビン内寸法   長さ3.62m、幅(最小値)1.40m
 キャビン内容積   6.04m3
 最大全備重量    3,585kg
 最大速度      268km/h
 巡航速度      246km/h
 航続時間      3h35min
 航続距離      700km(標準タンク)
 積載燃料      ジェットA-1、865リットル
 救助用ホイスト装置 最大ケーブル長さ90m、最大荷重270kg
 カーゴ・フック   最大荷重1,500kg、実用600kg強
 消火バケット    最大容量600リットル
 消火タンク     最大容量800リットル
 サーチライト    1,600W
 スピーカー     連絡用600W×2基
 その他主な装備   自動操縦装置、空中衝突警報装置、GPS地図表示装置等

【BK117型機の説明】
 川崎重工業株式会社が、国産ヘリコプターでは初めて型式証明(航空機の型式の設計が安全性及び環境適合性の基準を満たしていることの証明)を取得した中型の多用途双発機です。
 機体後部に大きな観音開きドアを備え、ストレッチャーなどの搬出入が容易であることをはじめ、コンパクトなボディーであるにもかかわらず広いキャビンスペースを有していることから機動性が良く、消防防災用などとして多用されている機体です。

【愛称の由来】
 「なまはげ」は、大晦日や小正月の年の節目に家々を廻り歩いて怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす来訪神です。
 人々に幸福を与える力強く勇ましい「なまはげ」の姿にあやかり、消防防災ヘリコプターが県民から親しまれるとともに、期待に応え活躍するよう願いを込めて公募により命名されました。
 民俗行事の「なまはげ」は、赤鬼や青鬼のイメージが強いことから、消防防災ヘリコプターの「なまはげ」も赤と青のラインを施した特徴的な姿となっています。
 なお、男鹿半島で大晦日に行われる民俗行事の「なまはげ」は、昭和53年に「男鹿のナマハゲ」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
 また、平成30年には「男鹿のナマハゲ」を含む全国の来訪神行事10件が「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

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新しい「なまはげ」の就航式の様子
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新しい「なまはげ」の就航式の様子