採用力向上に取り組む県内企業を紹介します【宮腰精機株式会社】
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宮腰精機株式会社(大仙市/印刷機械の製造・販売)
step01 第1回専門家派遣
2024年11月、本講座の担当専門家である岩井崇氏(株式会社広済堂ビジネスサポート)が宮腰精機株式会社を訪問し、採用力拡大にかかる課題整理と採用戦略の策定支援を行いました。
【課題】
宮腰精機株式会社は、各種印刷機の設計開発・製造を中心に、45年以上印刷機械や印刷関連機器の製造を行っています。工場では設計から完成品までを一貫して行っており、世界に1台の製品を完全受注で生産し国内外に向け製造、販売しています。採用においては、新卒者の安定した獲得を目指すため、自社PRの内容を見直すとともに、積極的な学校訪問を再開し学校からの紹介による応募者を獲得したいと考えていました。
【支援・取組内容】
- 訪問先学校の選定に向け秋田県の人口流動調査書などのデータから県出身者の多い学校を狙うなど接触する学校の優先順位を助言した。
- 選考から採用の過程で起こりうる、応募者とのミスマッチ・採用者の早期離脱といった課題に先回りすべく、採用要件の確認も実施することとした。
- 自社PRポイント整理のため、他社事例を参考に社員へのヒアリングを実施する。誰もが知るような取引先の関係性など、版権などの事情からアピールできていなかったため、効果的なアピール方法についても助言した。
【今後の取り組み】
- 各部門のターゲットを明確にするため採用要件を整理。
- 自社のPRポイント発見のため現場へのヒアリングを実施。
- 各部門の採用要件に合わせた求人票作成及び面談時の質問整理。
- 学校の訪問先を整理し訪問活動を実施(訪問必須先の選定)。
step02 第2回専門家派遣
2024年11月、本講座の担当専門家である岩井崇氏(株式会社広済堂ビジネスサポート)が宮腰精機株式会社の採用力拡大にかかる課題の整理と採用戦略の策定支援(2回目・オンライン)を行いました。
【支援・取組内容】
- 新卒・中途の採用活動について進捗確認
2025年卒業の新卒者は既に5名の確保に成功。前年からの改善が見られ、26年度の採用活動に向けた学校訪問など基本行動についても確認を行った。中途採用については導入したTalent clipから東京からの応募者を獲得。web上での露出の重要性を改めて認識し取り組みの手ごたえを実感した。 - 自社PRポイントや採用要件など新卒求人票やTalentClipに反映させる内容の確認
新卒採用者も中途採用者も入社後の適性で配属先を決定していく方針であるため、採用要件は部署ではなく会社として一つに絞り作成することを確認。自社の強み・PR内容については事前に社内アンケートを実施。アンケート内容については新卒採用者と中途採用者それぞれの視点から再分析を実施し、その結果を基に求人票へ反映させることとする。
【今後の取り組み】
- ハローワーク以外のツールとしてTalentClipを活用。
- 自社PRポイントを整理し学校求人票やTalentClipに反映、応募数の拡大を図る。
- 採用要件に合わせた求人票作成及び面談時の質問整理の準備。
- 募集ターゲットとする学校を整理し訪問活動先の拡大に挑戦。
step03 第3回専門家派遣
2025年1月、本講座の担当専門家である岩井崇氏(株式会社広済堂ビジネスサポート)が宮腰精機株式会社を訪問し、採用力拡大にかかる課題の整理と採用戦略の策定支援(3回目)を行いました。
【支援・取組内容】
- 新卒・中途の採用活動について進捗確認
2026卒者に向けた活動としてナビサイトの導入を検討。また行政が主催している説明会や近隣高校への校内説明会の参加、インターンシップの準備など意欲的に活動をしている。2025年卒業の新卒者は既に5名の確保に成功。前年からの改善が見られ、26年度の採用活動に向けた学校訪問など基本行動についても確認を行った。中途採用については導入したTalent clipを通じて東京からの応募者があり、web上での露出の重要性を再認識し取り組みの手応えを実感した。 - 自社PRポイントを含めた求人票の配信準備
前回までに実施した社内アンケートなどを整理し、運用中であるTalentClipの求人票に反映させた。スタッフからのメッセージ風のPR内容や新画像への差し替えなどの工夫を凝らし、閲覧数の変化などを検証していくこととした。 - 選抜方法の確認
面接精度の向上・定着率の向上を目的に人事チームも参加する形で面接体制を変更。さらに最終決定者である責任者と人事チームとの合否ラインを合わせる訓練として2次面接制の導入を提案した。応募数の増加に備え、採用チームのレベル向上とミスマッチ防止を目的とした改善策もアドバイスした。また、適性検査も導入していくことも確認した。
【本事業を通じて得られた成果と今後の取り組み】
- 過去の採用活動を振り返り、コロナ禍を機に中断していた採用活動を再開。特に継続した学校訪問により関係づくりの強化を図った。26年卒の採用に向けて、インターンシップの再開や学校説明会への積極的な参加により応募者の安定化を目指す。
- 責任者が単独で行っていた面接を、人事チームも加わる形に改善。今後は適正検査や2次面接制の導入など、マッチング率を高めていく方法も模索していく。