実践講座

令和5年度 秋田県採用力拡大支援事業 第1回実践講座
「現状分析・課題整理」
 ■日 時:2023年8月28日 月曜日  13時00分~15時30分
 ■場 所:秋田拠点センターアルヴェ4階 洋室C
 ■登壇者:曽和利光氏(株式会社人材研究所 代表取締役)
       テーマ「採用活動の変遷や求職者価値観の変容等から見る採用トレンド」

 

2023年8月28日に秋田市で「採用力向上に向けた実践講座」の第1回を開催しました。
コロナ禍を経て人材不足が加速し、就活の現場ではこれまでにない売り手市場が続くとみられています。これは就活生だけの問題ではなく、採用活動に尽力する企業にとっても大きな課題が立ちはだかります。
より優秀で自社が求める人材を見出すためには、既存のリクルート活動だけに留まらない採用力の向上が急務といえます。
初回の実践講座では、現状分析をテーマにここ数年の採用におけるトレンドに関する内容を提供しました。
オンライン採用が当たり前となった令和の就活において、新卒・中途どちらの求人でも「就活者の負担を減らすこと」は必要不可欠となっています。
売り手市場の中にいる求職者は、より自分を求めてくれる企業を欲しています。採用担当者に魅力が感じられなかったり、熱意が足りなかったりすると意思決定の段階でそれが省かれる材料となりかねないのです。実際に大手企業の大半がオンラインでの採用活動を継続しているというデータが示され、参加企業からは感嘆の声が聞かれました。
 

 

初回講座は3部構成で、1部では加速する売り手市場に対抗すべく「採用ターゲットを絞ること」や「リファラル採用(自社の社員や入社予定者などから友人や知人を紹介してもらう手法)」について実例やデータを交えて講義を実施しました。
2部では講師と株式会社モザイクワーク代表取締役の杉浦二郎氏とのクロストーク形式で、秋田という地方のフィールドだからこそ他県や他社と差別化できる採用方法や人事担当者の振舞い方、採用フローの再構築が必要であるという意見が出されました。求人は必ずしも秋田県内や出身者に絞る必要はなく、例えば勤務先に関わらず企業風土や熱意を買ってくれる人材を狙うこともひとつの作戦だという意見も出ました。
3部では株式会社モザイクワーク取締役の平松しのぶ氏から、配られた「採用課題現状シート」について説明を行いました。採用力ブラッシュアップのため、第5回の講座までに自社の採用課題について取りまとめてもらうよう案内がありました。
採用担当者はもちろん、他社の採用活動に関しては知ることができません。だからこそ、自社の強みや人材獲得にかける苦労や情熱をいかに求職者に伝えるかが重要になってきます。
全5回の講座で企業の課題を解決できる人材を獲得するべく、今後は専門家派遣も実施しながら新たな採用戦略を策定していきます。