秋田基準寝具株式会社(秋田市/リネンサプライ事業)

step01 第1回専門家派遣

2024年11月、本講座の担当専門家である平松しのぶ氏(株式会社モザイクワーク)が秋田基準寝具株式会社を訪問し、採用力拡大にかかる課題整理と採用戦略の策定支援を行いました。

【課題】

秋田基準寝具株式会社は、秋田県内で70%以上のシェアを誇るリネンサプライヤーです。ホテルや病院への寝具リースをはじめ、介護福祉事業や宅配水(クリクラ)の販売、貸布団事業、酒布の洗濯、家具家電の販売など、多岐にわたる事業を展開しています。ナビサイトからの一定数の応募があるため、ナビを使わない選択肢が取れない状態でした。良質な母集団形成のための媒体選定をはじめ、選考辞退が起きにくい選考内容を設計し、内定辞退者を減らすための一貫性のある選考を目指したいと考えていました。

【支援・取組内容】

  1. 新卒採用の課題を優先的に取り組むため、現在活用しているナビサイト・各種イベントのほか、ダイレクトリクルーティングやSNSなどの採用媒体について解説し、理解を深めた。
  2. 新卒採用における早期選考のメリットとデメリットを説明し、内定者フォローにおける他社事例の紹介を行った。
  3. 活躍人材の行動特性について解説し、選考への活用方法について助言を行った。

【今後の取り組み】

  • 採用したい人物像の確認。
  • 採用媒体の特徴を活かした効果的な訴求方法のアドバイスと採用媒体の選定。
  • 選考で重視すべき項目とそうでない項目の整理。

 

step02 第2回専門家派遣

2024年11月、本講座の担当専門家である平松しのぶ氏(株式会社モザイクワーク)が秋田基準寝具株式会社の採用力拡大にかかる課題の整理と採用戦略の策定支援(2回目・オンライン)を行いました。

【支援・取組内容】

  1. 採用したい人物像の確認
    営業と事務に共通して「他部署との連携」、「視野の広さ」が必要な要素であることを確認。指示に対して反発せず、自分なりに受け止めて行動できる人材は成長しており、「人との関わりに抵抗がない」、「キャパが大きい」といった特徴が該当すると共有された。「人と関わることが好きな方」を求める姿勢を一つのアピールポイントとして打ち出すことを提案した。
  2. 選考項目の検討
    選考は工場見学実施後、別日に筆記試験(作文を含む)、役員と採用担当2名による個人面接を行っている。今後は、選考フローのさらなる検討を進め、筆記試験においては「やりきる力」を評価するため、時間管理能力を測る方法も提案した。
  3. 採用媒体の検討
    年明けにInstagramの運用を開始することを検討。営業チームや他の若手メンバーからなる約5人程度のチームを編成し、運用する予定である。

【今後の取り組み】

  •  選考フローの検討。
  • SNSの運用状況についての共有。

 

step03 第3回専門家派遣

2025年1月、本講座の担当専門家である平松しのぶ氏(株式会社モザイクワーク)が秋田基準寝具株式会社を訪問し、採用力拡大にかかる課題の整理と採用戦略の策定支援(3回目)を行いました。
 
【支援・取組内容】
  1. 選考フローの検討
    選考フローにおいては、それぞれの選考ステップの役割を明確にし、質問項目や評価方法の見直しを図った。現状では評価が曖昧で主観的な判断に依存しているため、質問項目を具体化し、応募者の経験や取り組みを深掘りすることや、重要視する項目を3つ程度選定し、その項目について過去データを基に活躍人材のスコアを確認することなどを提案した。
  2. SNSの運用状況の確認
    SNSの活用については、担当者選定中のため一時停止している。効果を得るためには1年から1年半の継続的な取り組みが必要であり、段階的な導入を検討することとした。
【本事業を通じて得られた成果と今後の取り組み】
  • 「人と関わることが好きな方」をベースとした採用ターゲットを設定。その要件を踏まえた選考方法についても見直しを図った。今後はカジュアル面談の導入による段階的な選考方法の実施や、面接後のフィードバックの導入を通して、定着率向上を目指す。
  • Instagramアカウントを開設し、今後運用していく方針を決定。一つのツールに依存していた採用活動からの脱却を図り、様々な採用サービスやSNSの活用を進めていく。