令和6年度 秋田県採用力拡大支援事業 第4回実践講座

「採用計画策定講座」
 ■日 時:2024年10月25日 金曜日  13時00分~16時00分
 ■場 所:秋田拠点センターアルヴェ4階 会議室B
 ■登壇者:講師 平松しのぶ氏(株式会社モザイクワーク)

 

 
 実践講座の最終回となる第4回目は、10月25日に行われました。「採用計画策定講座」というテーマで、株式会社モザイクワークの平松しのぶ氏が解説。講座の大半をワークの時間に充て、各社の状況に合わせた採用計画の策定に向けて、より実践的な落とし込みを行いました。
 
 講座の冒頭では、第1回から3回までの振り返りとして、人事戦略と人事施策の重要性や、自社が求める人材を明確にする採用要件の定義などを説明。社内で活躍している人材と、そうでない人材を見極めるために有効なツールとして、適正検査や社員へのインタビューをもとに分析する「テキストマイニング」などが紹介されました。
 
 採用要件が明確になると、その後の採用基準も決まってきます。平松氏は「最近の学生は、自分のどんな部分が評価されて内定につながったのか、確認するケースがあります。このとき、『なんとなく良い感じだったから』などと答えてしまうと、学生の入社意欲が一気に下がってしまいます。『あなたのこういう経験や過去の行動が、当社のこの部分に生かせると思い採用しました。なぜなら当社の採用要件はこうだからです』と伝えることで、内定辞退などの離脱を防ぐことができます」と語りました。
 
 
 その後のワークでは、会社の魅力を考えるものや、ハイパフォーマー分析を実施。参加者は自社の社訓や理念、社員に求める成果、実際に成果を出している社員などを書き出した上で、グループごとにディスカッションを行いました。最初は手探りで話し合いを進めていましたが、たとえ異なる業種でも採用の悩みには共通点が多いもの。次第に打ち解け、講座の終盤ではまるで一つのチームのように真剣に語り合っていました。
 
 講師の平松氏も各グループを回りながらアドバイス。なかでも活躍人材の定義として、コミュニケーション能力の高さを最初から求めないことや、「誠実」や「素直」といった言葉は「最後までやり切る」や「約束を守ることができる」など、自社に合った言葉に分解して落とし込むことが必要だと伝えました。
 
 講座の最後には、前回提出した採用課題シートをもとにグループ内で自社の課題を共有。ほかの参加者からのアドバイスを受けた上で、今後のアクションプランを策定し発表しました。平松氏は「この段階でアクションプランを複数挙げてしまうと、やるべきことがぼやけてしまいます。まずは一つ、具体的なプランを決めましょう」と助言。参加者は頭を悩ませながらも、自社にとって必要な“次なる一手”を探し当てた様子でした。
 
 全4回の実践講座を経て、次はいよいよ専門家派遣へ移ります。専門家による伴走支援を行うことで、より具体的かつ効果的な採用活動へつなげていきます。
 
 
採用活動には戦略や施策が必要ですが、まずは採用要件(求める人物像)をしっかりと定義することが大切です。しかし実際は、「当社が求めているのは主体的に考え行動し、コミュニケーション能力がある人物」など、ありきたりな言葉になるケースが多いそうです。杉浦氏は、「独自の採用要件を作るヒントは社内にあります。できる限り多くの社員に自社で働き続けている理由を聞き、ポイントを探ってみて下さい」と語りました。
 
さらに最近はナビサイトに登録せず、ネット検索で仕事を探す求職者が増えているとのこと。オリジナルの職種名を設けている企業もありますが、求人票に「営業」や「事務」、「製造」など、わかりやすいキーワードを用いた方が検索にヒットしやすくなります。「未経験」や「リモート」という言葉で仕事を探す求職者も多いようです。
9月27日に行われた3回目の実践講座では、「魅力発信手法」について学びました。講師は、第一回目に登壇した株式会社モザイクワークの杉浦二郎氏です。同氏は冒頭で「かつては有料媒体などに費用をかければ応募が来る時代でしたが、今はそうではありません。手間や時間をかけてワンアクションを増やしていくことが、採用につながっていきます」と述べました。
 
採用活動には戦略や施策が必要ですが、まずは採用要件(求める人物像)をしっかりと定義することが大切です。しかし実際は、「当社が求めているのは主体的に考え行動し、コミュニケーション能力がある人物」など、ありきたりな言葉になるケースが多いそうです。杉浦氏は、「独自の採用要件を作るヒントは社内にあります。できる限り多くの社員に自社で働き続けている理由を聞き、ポイントを探ってみて下さい」と語りました。
 
さらに最近はナビサイトに登録せず、ネット検索で仕事を探す求職者が増えているとのこと。オリジナルの職種名を設けている企業もありますが、求人票に「営業」や「事務」、「製造」など、わかりやすいキーワードを用いた方が検索にヒットしやすくなります。「未経験」や「リモート」という言葉で仕事を探す求職者も多いようです。