実践講座

令和5年度 秋田県採用力拡大支援事業 第5回実践講座
「採用戦略策定」
■日時:2023年11月20日 月曜日  13時00分~16時00分
■場所:秋田拠点センター ALVE(アルベ)4F
■参加企業数:9社
■登壇者:講師 平松しのぶ氏(株式会社モザイクワーク取締役)
        テーマ「採用戦略策定」

 

2023年11月20日、14名の企業担当者が参加し、5回目となる実践講座が開催されました。
講座前半は今までの振り返りを実施。後半はより実践的なインプットをしていただくため、受講者同士のディスカッション、講師によるフィードバックをメインに進めました。
 
これまでの講座の中でも、一貫してお伝えしていたことが
・『採用ツールに引っ張られない人事戦略、人事施策の重要性』
→戦略、施策不在のため、「〇〇を使えば結果が出るのではないか?」というマインドになってしまうが、大事なのは、自社の経営戦略を基にした戦略、施策。
 
・『優秀な人材を求めるのではなく、自社にとって有益な人材の確保』
→一般的に優秀とされる人材を競合企業と取り合うのではなく、会社の課題解決にコミットする人材要件が重要。
 
・『採用要件の定義』
→自社の戦略に基づいた『求める人物像』の定義により、採用戦略から施策までの活動効果を最大化できる
 
上記の振り返りをしつつ、今回はさらに同氏のコンサルティング体験に基づいた実例も解説。「自社にとって優秀な人材の要件は?」「採用要件の定義をするための、具体的なアクションは?」という各企業が抱えているであろう悩みに、成功例も含めた解像度の高いアプローチをされました。
 

 

理想的な採用戦略は、採用課題の発見→戦略構築→実行まで、一気通貫した戦略を構築することであると、平松氏は説明されました。そのためには、
(1)自社の現状把握と分析
(2)分析で出現した課題の整理
(3)自社の強みの発見、言語化
(4)それらに基づいた戦略構築というフローが重要で、最良化されたアクションへと繋がります。
特に重要なのは、(3)の『自社の強み』。戦略構築のためには自社独自の強みを把握することが必要です。
今回のワークでは、自社の企業理念、サービス、従業員満足度などを明確にするため、受講者同士でディスカッションをする時間を設けました。業種が異なる企業同士でのブレインストーミングは非常に活発で、受講者の皆様、真剣な表情でお話をされていました。
終盤では各企業が提出してくださった採用課題シートを共有し、抱える課題について、今できるネクストアクションを企業間で話し合い、発表もしていただきました。それぞれの企業で実施できるスモールアクションを考えることで、より実践的な戦略ビジョンを発見していただけたかと思います。
 
コロナ禍で加速した人材不足。各企業の悩みを解消すべく、本講座を開催しました。期間中、早くも求職者から応募が来たという、大変有難いお知らせもいただきました。
今後は専門家派遣なども実施し、採用戦略の策定に貢献していきます。