魅力的な職場づくりに取り組む企業を紹介します【秋田銘醸株式会社】
コンテンツ番号:85104
更新日:
秋田銘醸株式会社(湯沢市/製造業)
(令和5年度魅力的な職場づくりステップアップ支援事業参加企業)
代 表 者 代表取締役社長 京野 學
事業内容 清酒製造、機能性食品開発、農産物の生産・加工等
従業員数 79人
設 立 1922年
所 在 地 湯沢市大工町4-23
step01 実践講座
魅力的な職場づくりにつながる5つのテーマで専門家による実践講座を受講していただきました。
詳細は、各回のレポートをクリックするとご覧いただけます。
実践講座 | テーマ | 日時 | レポート |
第1回 | 課題整理・人材育成 | 令和5年7月25日(火) | 第1回レポート |
第2回 | 多様な勤務形態の導入 | 令和5年8月25日(金) | 第2回レポート |
第3回 | 各種福利厚生制度の充実 | 令和5年9月28日(木) | 第3回レポート |
第4回 | 個を活かすマネジメントとコミュニケーション | 令和5年10月27日(金) | 第4回レポート |
第5回 | 計画策定 | 令和5年11月15日(水) | 第5回レポート |
step02 専門家派遣(2回)
実践講座等により洗い出した課題に沿って、令和5年9月~令和6年1月の間に専門家による伴走支援を実施しました。
(令和5年度の専門家一覧はこちら)
【支援内容】
- 現状の課題、既存の研修制度や取組に関するヒアリング
- 病気治療と仕事の両立について社内ガイドラインの作成に関する支援
- 取組の留意事項、環境整備などに関する情報提供
step03 戦略・計画シート
step04 インタビュー記事
創業100年の企業から、次の100年につなぐ新たなチャレンジへ
総務課 鈴木 美克さん
Q. 魅力的な職場づくりプログラムに参加されたきっかけを教えて下さい。
A.
2022年に創業100周年を迎え、新たな挑戦をしていくためには、社員一人ひとりがスキルアップし、持てる力を発揮できる環境をつくるなど、前例踏襲の風土を改善する必要があると考えていました。また、20代、30代の社員が極端に少ないことから、若い世代の採用や定着につながる取り組みを進めるために、働きやすい職場環境づくりや若手社員とのコミュニケーションの取り方等に関する学びを深める必要性も感じていたことが、参加を決めたきっかけです。
また、がんに罹患した社員が入院を経て仕事に復帰し、通院しながら仕事を継続していることから、そのような社員が安心して働き続けられるよう「治療と仕事の両立」の社内規定も整備したいと思っていました。
また、がんに罹患した社員が入院を経て仕事に復帰し、通院しながら仕事を継続していることから、そのような社員が安心して働き続けられるよう「治療と仕事の両立」の社内規定も整備したいと思っていました。
Q. 受講する中で、どのような気づきがありましたか?
A.
プログラムを受講する中で、自社の現状を把握し、課題がたくさんあることが分かりました。そして、「社員が幸せに働けること」の重要さに気づき、実現できれば自ずと会社の繁栄にもつながるのではないかと考え、管理職や社員へのサーベイや研修の実施、課題解決に乗り出しました。社員一人ひとりの思いや声に耳を傾け、社員全員がやりがいや満足感を得られる就業環境を少しでも早く整備したいと考えています。
Q.課題に対して、どのような取組をしましたか?
A.
エンゲージメント・サーベイ(社員向けアンケート)を実施し、管理職には担当部署の現状を正確に把握するとともに、今後のチームのありたい姿・目標を立ててもらいました。また、目標の実現に向けて、半年間の管理職向けコミュニケーショントレーニングや、「いきいきと働ける職場」をテーマとした全社員での対話を実施するなど、職場づくりに向けたアクションプラン作成のために、社員の職場に対する想いや声を集めました。
その結果、全体的にサーベイの数値も上がり、部下からの意見がこれまで以上に出るようになったほか、毎朝、業務の進捗状況を共有しあう時間を設けたことで、業務改善や情報共有がスムーズに進むようになった部署も出てきています。
また、社内でワークショップを実施したことにより、部署を超えたつながりが生まれ、補助的な役割が強かった女性社員も積極的に業務に関わるようになるなど、職場コミュニケーションの活性化による効果を実感しています。取り組むべき課題がより明確になってきていることも重要な成果です。
「治療と仕事の両立」に関する社内規定の作成については、専門家にアドバイスをいただくとともに、対象職員のニーズを把握するため、ヒアリングを行いました。現在、環境整備の最終段階です。
また、専門家からアドバイスを受ける中で、社員に配慮して設けている社内制度については「自社の強み」として社員に伝えることや、新たな人材の確保のために、外部に向けて発信する重要性を教えていただいたので、弊社の長期休暇制度などを求人票や採用説明会を通じて積極的に発信するようになりました。
(管理職向けコミュニケーショントレーニング) (社員向け対話ワークショップ)
Q.今後の方向性について教えて下さい。
A.
久しぶりに若手社員を数名採用したので、彼らの育成・定着のためにも、世代間ギャップを感じさせないようなコミュニケーションの質を高め、維持していくことが重要だと考えています。
また、アクションを続けることで、社員が幸せに働ける職場に一歩ずつ近づいているとも感じています。今後は、ワークショップ等を通して見えてくる社員の声一つひとつに向き合い、改善を続けるとともに、経営・事業戦略と連携した人事戦略を策定し、その先にある企業の未来像を意識しながら前に進めていきたいと思います。