魅力的な職場づくりに取り組む県内企業を紹介します【サンワメタルス株式会社】
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サンワメタルス 株式会社(にかほ市/卸売業・製造業)
(令和5年度魅力的な職場づくりステップアップ支援事業参加企業)
代 表 者:代表取締役 平澤 誠
事業内容:鋼材の加工販売
従業員数:18名
設 立:1988年
所 在 地:にかほ市平沢字深谷地16-1
step01 実践講座
魅力的な職場づくりにつながる5つのテーマの専門家による実践講座を受講していただきました。
詳細は、各回のレポートをクリックするとご覧いただけます。
実践講座 | テーマ | 日時 | レポート |
第1回 | 課題整理・人材育成 | 令和5年7月25日(火) | 第1回レポート |
第2回 | 多様な勤務形態の導入 | 令和5年8月25日(金) | 第2回レポート |
第3回 | 各種福利厚生制度の充実 | 令和5年9月28日(木) | 第3回レポート |
第4回 | 個を活かすマネジメントとコミュニケーション | 令和5年10月27日(金) | 第4回レポート |
第5回 | 計画策定 | 令和5年11月15日(水) | 第5回レポート |
step02 専門家派遣(2回)
実践講座等により洗い出した課題に沿って、令和5年9月~令和6年1月の間に専門家による伴走支援を実施しました。
(令和5年度の専門家一覧はこちら)
【支援内容】
- 現状の課題、既存の社内制度や取組に関するヒアリング
- 社員のモチベーションアップのための課題整理と仮説検討
- シニア対象社員へのインタビュー実施
- 定年退職者再雇用規定等の検討
step03 戦略・計画シート
step03 戦略・計画シート
若手からベテランまで 誰にとっても働きやすくやりがいのある職場を構築
代表取締役 平澤 誠さん
Q. 魅力的な職場づくりプログラムに参加されたきっかけを教えて下さい。
A.
共働き夫婦が社員の大半を占めるようになったため、男女関係なく子育て世代の働きやすさを重視した職場づくりに取り組んでいました。その一方で、業務の負担がベテラン社員に偏り、不公平感を感じる声が挙がっていたことが参加のきっかけです。
社員は育児だけではなく、介護など様々な事情を抱えていますが、互いが納得して気持ちよく働ける職場を作るために、経営理念の共有や協力し合う人間関係の構築が課題だと感じていました。また、定年後も働き続けられる環境を整備する必要性を感じていました。プログラムの受講がこれらの問題解決のために役立つのではないかと思い、参加を決めました。
Q. 受講する中で、どのような気づきがありましたか?
Q. 受講する中で、どのような気づきがありましたか?
A.
弊社では、かねてより社員のワークライフバランスの改善に取り組んでいましたが、プログラムを受講したことで、社員の多様性を活かした様々な働き方を会社としてどのように提供するか、その具体的な方法について知ることができたことが大きな収穫でした。
また、働き方の多様性が重要だと学ぶ中で、ベテラン社員への配慮が足りなかったことに改めて気づくことができました。その気づきが、定年後の再雇用に関する制度を改善するための『再雇用制度にかかる社内規定の改定』に取り組むきっかけになりました。
Q.課題に対して、どのような取組をしましたか?
Q.課題に対して、どのような取組をしましたか?
A.
『再雇用制度にかかる社内規定』を改定し、定年後の再雇用者に3つの雇用形態を選べるようにしました。具体的には、①定年前と同じフルタイムの一般嘱託社員、②勤務時間や日数を減らす短時間嘱託社員、③さらに勤務時間を減らし、社会保険に加入しない非常勤嘱託社員という選択肢を設けました。契約更新は話し合いに基づき1年ごとに行います。この制度によって、70代の社員からは、「再雇用は不安なところもあったが、制度を用意してもらったことでずっと働き続けられるという自信になった」という前向きな反応がありました。
(就業規則説明会の様子)
Q.今後の方向性について教えて下さい。
A.
今後は、再雇用者だけではなく、新入社員を含む若い世代もそれぞれの事情に応じてより柔軟な働き方ができるように制度を拡充していきたいと考えていて、業務の分解やマニュアル化など、仕事の可視化を進めています。
また、給与テーブルや人事評価制度の整備のほか、会社の未来を担う若手社員を巻き込んで、働きがいのある職場づくりに向けた勉強会を開催する予定です。このようなアクションを積み重ねて、今まで以上に老若男女誰もが安心して働ける職場づくりを続けることで、社員とその家族が幸せになれる会社を作りたいと思っています。
社員たちが「困ったときはお互い様」の気持ちで仕事だけではなく、家庭での役割もしっかりと果たせるように、社内業務を皆でシェアしあえる風土をこれからも大切にしていきたいと思っています。