県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を「環境大賞」として表彰し、その活動事例を紹介しています。
 今年度は、3部門(個人、学校教育関係、団体)に11件の応募があり、選考委員会での審査の結果、以下のとおり受賞者が決定しました。
 令和7年10月11日(土)に、JR秋田駅西口アゴラ広場周辺で開催された、「第23回あきたエコフェス」において表彰式を行いました。

令和7年度「環境大賞」受賞者

 

個人部門 横山 隆一氏(にかほ市)

【活動の名称】

自然と触れ合い、楽しみながら、学ぼう、残そう、伝えよう

 【活動概要】

 にかほ・本荘地区を中心に30年以上にわたり自然観察指導員として、住民や児童に自然の楽しさと重要性を伝え、動植物の保護活動や環境教育に尽力してきた。特に観察成果をまとめた豊富な自作資料と工夫された解説は、鳥海山麓の自然を知る上で貴重なものとして活用されている。

  

学校教育関係部門 大仙市立大曲南中学校(大仙市)

【活動の名称】

「ストーリー」 と 「ネットワーク」で紡ぐESD実践

【活動概要】

 ESD(持続可能な開発のための教育)を柱とした探求的な学びや地域連携による体験活動の実践で、生徒一人ひとりが環境等に関する社会課題を「自分ごと」として捉え、主体的に行動する力を育んでいる。こうした活動を「ESDストーリーマップ」で体系化するなどESDの好事例として、全国的に高く評価されている。

 

団体部門 DOWAの森づくり事務局(小坂町)

【活動の名称】

DOWAの森「小坂・ふるさとの森づくり植樹祭」

【活動概要】

 平成19年から「森づくり植樹祭」を継続開催しており、地域住民とともに、地域本来の樹種をこれまでに64,500本以上植樹した。延べ参加者は5,900名を数え、この森づくり活動を通じて地域の森林植生回復、次世代への自然環境継承および環境意識向上に大きな成果を上げている。

 

団体部門 岱野駅前プロジェクト(大館市) 

【活動の名称】

あじさいレールロード10年プラン

【活動概要】

 旧小坂鉄道岱野駅周辺の遊休地に、10年かけてあじさいを植樹し、全国に誇れる「あじさいレールロード」を造っている。世代や団体を超えた協働活動で現在までに2,500本のあじさいを植樹し、景観美化と治安向上を実現したほか、関連したイベントの展開が、地域の活性化に貢献している。

 

団体部門 大和リース株式会社秋田支店(秋田市)  

【活動の名称】

ミニ八郎潟をつくろう~八郎湖の在来生物保全の為に私たちができること~

【活動概要】

 商業施設「フレスポ御所野」内に八郎潟をイメージしたビオトープ「ハチロウトープ」を設置し、希少な在来種の保全と生態系の再生に取り組んでいる。県内初の環境省「自然共生サイト」にも認定され、メダカの放流等の活動を通じ、住民や児童に生物多様性について周知するなど環境教育にも力を入れている。

 

受賞者集合写真

 横山 隆一様(前列左)、神部(じんぶ)副知事(前列中央)、DOWAの森づくり事務局(前列右)、
 岱野駅前プロジェクト(後列左)、大和リース株式会社秋田支店(後列右)
 ※大仙市立大曲南中学校は学校行事のため欠席です。

環境大賞の趣旨・目的

 環境問題は、私たちの日常生活や事業活動と深く関わっていることから、その問題を解決していくためには、環境への負荷が一人ひとりの様々な活動から生じていることを認識し、自らの問題として主体的に取り組んでいくことが必要です。
 このため、県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を表彰し、その活動事例を広く県民の皆様に紹介し、県民の環境保全に関する自主的な取組を促進することを目的に、平成10年度に環境大賞表彰制度を創設しました。

※今年度の受賞者活動概要と昨年度までの受賞者一覧については、以下のダウンロードからご覧いただけます。