県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を「環境大賞」として表彰し、その活動事例を紹介しています。
 今年度は、3部門(個人、学校教育関係、団体)に17件の応募があり、選考委員会での審査の結果、以下のとおり受賞者が決定しました。
 令和6年10月12日(土)に、JR秋田駅西口アゴラ広場周辺で開催された、「第22回あきたエコフェス」において表彰式を行いました。

令和6年度「環境大賞」受賞者

 

個人部門 佐々木 利子(としこ)氏(にかほ市)

【活動の名称】

わが村を美しく

 【活動概要】

 研修先のドイツで見た自然と家と庭が一体化した美しく魅力的な村づくりに感銘を受け、にかほ市大竹地区入口の荒れた土地を開墾し「ウェルカムガーデン」として年間を通じて花が咲くように植栽をした。観光客や地域住民に親しまれており、地域の環境美化に尽力している。

 

個人部門 藤原 清美(大館市)

【活動の名称】

地球温暖化とSDGsをテーマにした環境学習会の実施

【活動概要】

 一般市民を対象に環境学習会を約10年間開催し、参加者は延べ200人を超える。また、令和5年度にあきたエコマイスター県北協議会(現名称は「あきたエコ活動県北協議会」)の事務局長に就任し、会員向けの環境学習会を実施している他、地域住民へ事業参加を呼びかけ、地域の環境保全活動を促進している。

 

学校教育関係部門 秋田県立新屋高等学校秋田市)

【活動の名称】

「新屋高校SSCプロジェクト(SDGs×STEAM×Career)」

【活動概要】

 地域の清掃活動と海ごみ削減啓発運動、大森山動物園やNPO法人と協力した地域の在来種の保全活動、生徒主催のSDGsイベントの開催等、学校全体で地域社会とのつながりを大切にしながら、地域素材を有効に活用した実践活動を行っている。

 

団体部門 大川岱自治会(小坂町)

【活動の名称】

国立公園十和田湖の自然を守る会

【活動概要】

 50年以上にわたり、十和田湖国立公園の景観維持や環境保全のため、地元住民や交流のある事業者と協力して清掃を行っている。観光シーズンには毎月1回、湖畔遊歩道や地区内の歩道を清掃するほか、春と秋の年2回、特定外来植物の駆除活動も行っている。

 

団体部門 二ツ井宝の森林(やま)プロジェクト(能代市) 

【活動の名称】

森林(やま)とともに地域を育む

【活動概要】

 集落の森林整備を進めながら、間伐材等を薪やチップ材として販売し、森林資源の有効活用に寄与している。キノコの植菌やチェンソーの取り扱い講習等、森林に親しむ体験活動を通して森林を守ることの大切さを伝え、森林を生かした地域づくりにも貢献している。

 

団体部門 三又建設株式会社(横手市)  

【活動の名称】

廃棄物を原材料として活用し環境に優しい製品を開発する

【活動概要】

 杉の皮を原材料とした防草資材「杉皮防草マット」を開発・販売している。通常は処分される杉の皮を利用することで、製材工場で廃棄される杉の皮をゼロとした。マットは経年で土に還るため廃棄物が発生せず、環境負荷が少ないことから地域の資源循環に貢献している。

 

受賞者集合写真(前列中央は秋田県生活環境部の伊藤部長)

環境大賞の趣旨・目的

 環境問題は、私たちの日常生活や事業活動と深く関わっていることから、その問題を解決していくためには、環境への負荷が一人ひとりの様々な活動から生じていることを認識し、自らの問題として主体的に取り組んでいくことが必要です。
 このため、県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を表彰し、その活動事例を広く県民の皆様に紹介し、県民の環境保全に関する自主的な取組を促進することを目的に、平成10年度に環境大賞表彰制度を創設しました。

※昨年度までの受賞者一覧と今年度の受賞者概要については、以下のダウンロードからご覧いただけます。