県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を「環境大賞」として表彰し、その活動事例を紹介しています。
 今年度は、3部門(個人、学校教育関係、団体)に14件の応募があり、選考委員会での審査の結果、以下のとおり受賞者が決定しました。
 令和5年9月2日(土)に、JR秋田駅西口アゴラ広場周辺で開催された、「第21回あきたエコフェス」において表彰式を行いました。

 

令和5年度「環境大賞」受賞者

 

個人部門 酒井 浩(ひろし)氏(横手市)

【活動の名称】

「子どもたちにもっと自然体験を」「もっと里地里山の活用を」を目指した自然体験活動の展開

 【活動概要】

 子どもたちに地域の自然に親しんでもらうことを目的に、20年以上横手市増田地区を拠点に里山や自然生物の観察会を実施している。地域の交流センターを会場に大人を対象にした里山講座や、専門家を招いた環境講演会の開催も行っている。

 

学校教育関係部門 秋田工業高等専門学校(秋田市)

【活動の名称】

下水再生水を活用した酒造好適米栽培‐環境配慮型清酒「酔思源(すいしげん)」誕生!‐

【活動概要】

 下水を処理した後に生じる下水再生水を活用して酒米を栽培し、日本酒の製造に取り組んでいる。数年間安全性に関する研究を行った上で、醸造品質を満たす米の栽培に成功し、令和5年には日本酒の商品化を開始した。

 

団体部門 横堀地域づくり協議会(湯沢市)

【活動の名称】

「厄介者を資源に」楽しみながら地域の環境保全活動

【活動概要】

 湯沢市横堀地区の役内川堤防の桜並木と「おしら様の枝垂れ桜」の環境整備に取り組んでいる。年間を通して枝の剪定や周辺の草刈り作業を行うとともに、折れた枝をチップに加工して再利用したり、地元児童の工作活動の材料にしたりしている。

 

もっと森山をもりあげ隊(五城目町)

【活動の名称】

登山道の整備や自然観察会を通して、みんなが楽しめる里山の再生を図りたい

【活動概要】

 五城目町の里山「森山」に関する環境保全と情報発信を行っている。登山道の整備を行うほか、登山会や小学生を対象にした自然観察会、登山者向けの研修会を開催し、町内外から広く参加者を集めている。

 

特定非営利活動法人はちろうプロジェクト(八郎潟町) 

【活動の名称】

八郎湖流域で生きもののにぎわいと人と潟のつながりを取り戻す

【活動概要】

 環境教育を通じて八郎湖に愛着を持ってもらうことを目的に活動している。干拓前に生息した水草を展示する「八郎潟モグリウム」の観察会や八郎潟・八郎湖の体験学習ツアーの実施を通じて、子どもや若い世代への普及啓発に取り組んでいる。

 

秋田県スキューバダイビング連盟(秋田市)  

【活動の名称】

1ダイブ1善 未来に残そう青い海!

【活動概要】

 男鹿水族館や県漁業協同組合と連携して、約30年以上海辺と海中の清掃活動を実施している。海中ごみの写真を連盟ホームページに掲載するほか、海の生物を紹介する水中写真展を開催するなど海の保全意識を高める活動をしている。

 

受賞者集合写真(前列中央は秋田県神部(じんぶ)副知事)

環境大賞の趣旨・目的

 環境問題は、私たちの日常生活や事業活動と深く関わっていることから、その問題を解決していくためには、環境への負荷が一人ひとりの様々な活動から生じていることを認識し、自らの問題として主体的に取り組んでいくことが必要です。
 このため、県では、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を表彰し、その活動事例を広く県民の皆様に紹介し、県民の環境保全に関する自主的な取組を促進することを目的に、平成10年度に環境大賞表彰制度を創設しました。

※昨年度までの受賞者一覧と今年度の受賞者概要については、以下のダウンロードからご覧いただけます。