旧関善商店(鹿角市)

旧関善商店 主屋 [鹿角市]

旧関善商店主屋の概要

 関家は、安政3(1856)年に創業した造り酒屋で(昭和58年廃業)、当地域の政治・経済・文化の発展に寄与した旧家である。
 旧関善酒店主屋は、花輪の中心地に位置する桁行14間(約24.8m)、梁間11間(約21m)の大規模な平入町家で、正面にこみせを設けている。上質な近代和風建築であり、特に吹き抜けの通り土間上部の架構は見事で、技術、規模、意匠ともに秀でている。

※こみせ:軒から庇を長く出し、その下を通路にしたもの。県内では鹿角地域にのみ現存しており、かつては1kmにわたってこみせが並んだといわれている。

写真:旧関善商店主屋 写真:旧関善商店主屋2