店舗に出向かなくても手軽に買い物を楽しめる通信販売。最近では、インターネットのニュースサイトなどに掲載される特定の商品の広告をクリックすると、その商品の購入サイトが瞬時に表示されることもあります。
 快適な買い物環境は、私たち消費者にとって歓迎すべきことです。しかし、「お試し無料」「初めての方限定、今なら半額!」などの広告にひかれて申し込んだら、実は定期購入で、解約が認められるまで仕方なく支払いを続けた、といったお手軽ゆえのトラブルも多く発生しています。
 トラブルを防ぐため、購入サイトで契約内容の「最終確認画面」を最後までスクロールしてしっかりチェックしましょう。重要な項目は▽届く商品の数量・回数・期間▽価格(定期購入の場合2回目以降の代金も)▽支払いの時期・方法▽提供時期(定期購入の場合各回の提供時期も)▽申し込みの撤回・解除情報―など。その上で購入を決めた際は、この最終確認画面を全てスクリーンショットし、保存しておくことが大切です。
 ネット通販会社は最終確認画面を表示する法的義務があります。表示しないことなどにより、購入者に誤解を与えた場合は購入の意思表示を取り消せる場合があります。
 ただ、ネット通販などの通信販売には、クーリング・オフが適用されません。契約解除できたとしても、届いた商品の返還に関する費用などは購入者の負担となります。だからこそ、購入を決断する時には細心の注意が必要です。
 消費に関してお悩みの場合は▽県生活センター☎018・835・0999 ▽消費者ホットライン☎188(いやや)にご相談ください。
 「オンラインでの対面相談」も実施しています。ぜひご活用ください。