実務紹介

獣医師職の配属先について

獣医師の仕事は、大きく公衆衛生分野と家畜衛生分野に分けられます。本県では、公衆衛生分野については「生活環境部」、家畜衛生分野については「農林水産部 」が担当しており、それぞれの中で配属先が決まります。
生活環境部に所属する場合、生活衛生課(本庁)のほか、各地域振興局(保健所)、食肉衛生検査所、動物愛護センター、健康環境センター等の機関に配属され、勤務することになります。

獣医師職(生活環境部所属)の主な業務内容

業務内容は、県民生活に関わる食品衛生や環境衛生に関すること、動物愛護管理に関することから、試験研究まで、非常に多岐にわたります。
その内容は、配属先により異なり、法令に基づく許認可事務や監視指導、講習会の開催などによる普及啓発や窓口相談など様々ですが、大きく、次の6つに分類できます。

  1. 食品衛生
  2. 狂犬病予防
  3. 生活(環境)衛生
  4. 動物愛護管理
  5. 食肉衛生
  6. 試験検査・研究

 

さらに詳しく!

 資料で詳しく紹介していますので、ぜひご参考ください!
 → <資料ダウンロード> 獣医師(生活環境部)の実務 [1641KB]

 

若手職員インタビュー

 動物愛護センター 福田さん(2018年度採用)

経歴(採用7年目)
2023年度~ 動物愛護センター
2020年度~ 食肉衛生検査所
2018年度~ 北秋田地域振興局 大館福祉環境部
Q 現在どんな仕事を担当していますか?

主にセンターに収容された犬猫の譲渡事業に携わっており、譲渡犬同窓会等のイベントの運営にも関わります。また、収容された犬猫の飼養管理作業のほか、獣医師として健康管理を行ったり、必要に応じて不妊去勢手術も実施します。

<ある日のスケジュール>
08:20 出勤
08:30 朝礼
08:45 犬猫の飼養管理・健康管理
10:00 犬猫譲渡マッチング/手術
12:00 昼休み
13:00 犬猫の飼養管理・健康管理
15:30 里親募集のためのホームページ用記事作成
16:30 施設内巡回
17:00 翌日の準備
17:45 退庁

※ 掲載内容は、2025年1月末現在のものです。

Q 秋田県庁を選んだ理由は?

学生時代に、将来、生まれ故郷の秋田で働きたいと考えていた私にとって「獣医学生修学資金制度」はすごく魅力的でした。貸与を受けた年数の3分の5以上の期間、秋田県の機関に獣医師職員として従事することで全額返還免除になることは、就職先を選択するのに大きな要因になりました。

Q 仕事でやりがいを感じることは?

譲渡先の方から、様々な背景事情によりセンターに収容された犬猫が、譲渡先で大切にされ幸せそうに暮らしている様子について伺うと報われる気持ちになります。また、犬猫の適正飼養についてお話した際に、お客様からご理解とご納得を示していただけるとやりがいを感じます。

Q 職場の雰囲気は?

職員一人一人が自分の職務について積極性があり、それぞれの考えを持って働いていると感じます。また、困っているときには周りの人に手を差し伸べてもらうことが多く、協力的な雰囲気です。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

獣医師職員は異動先が限られておりますが、実際異動すると所属によって職務内容が大きく切り替わることもあり新鮮でした。また、獣医師不足は業界の課題でもありますが、自身の意思や悩んだ末の結論等が業務に反映されることも多いと感じています。

Q 休日や仕事終わりの過ごし方は?

編み物が趣味なので、時間にゆとりがある日は黙々とひざかけ等を作ったりしています。今年度は休日に遠出する機会も沢山作ることができ、遠方の友人と会ったり、知らない土地を1人で歩いて山や海を見たりしていました。

\ 県職員を目指している方へメッセージ! /

自身の暮らしが安定して初めて他の問題に向き合うことができると考えているので、福利厚生が充実しているところは最大の魅力のひとつです。働く中で様々な暮らしを見聞きする機会があり、啓発事業や助成金制度づくりに関与することで世の中に直接働きかけることができるなかなか希有な仕事だと思います。忍耐強くて優しい秋田の人たちとその周りの動物の暮らしがよりよいものになるように、一緒に奮闘してくださる方をお待ちしています。

 

生活環境部 生活衛生課 福間さん(2015年度採用)

福間 幹大の写真

経歴(採用9年目)
2022年度~ 生活環境部 生活衛生課
2020年度~ 山本地域振興局 福祉環境部
2017年度~ 動物管理センター
2015年度~ 仙北地域振興局 福祉環境部
Q 現在どんな仕事を担当していますか?

主に動物の愛護・管理に関する施策立案や予算管理を行っています。
県内には不適切な飼い方により様々な問題が発生しています。人と動物がトラブルなく幸せに暮らせる社会を目指して、業務の仕組みづくり、セミナーや会議の開催、啓発のためのチラシや動画の制作など、様々な取り組みをしています。

<ある日のスケジュール>
08:25 出勤
08:30 朝コミ、スケジュール・メール確認
09:00 会議資料などの作成
12:00 昼休み
13:00 会議資料などの作成
14:00 動物愛護センター、愛護団体と保護動物の 譲渡に関する話し合い
17:30 退庁

※ 掲載内容は、2024年1月末現在のものです。

Q 仕事でやりがいを感じることは?

多頭飼育問題を解決するために様々な人から協力をいただいたり、クラウドファンディングを立ち上げて多くの温かい支援をいただいたり、様々な立場や分野の人とつながりながら、少しずつ問題が解決されていくことにやりがいを感じます。自分も、つながりを必要としている人に還元していければ良いなと思います。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

公衆衛生獣医師の仕事には「規制」のイメージが強くありましたが、「秋田を良い街にしていこう」という共通認識の元で行政や民間などが手を取り合う場面が多くあり驚きました。また、人と動物が抱える問題には、行政獣医師でないと切り込めない・できないことが多くありました。

Q 休日や退庁後の過ごし方は?

休日は子供と一緒に公園に行ったり、イベントに出向いたりしています。地元の伝統的なおまつりの他、スポーツイベント、町おこしイベント、娯楽施設の催しなどたくさんあるので、飽きることはありません。

\ 県職員を目指している方へメッセージ! /

秋田県庁では、これまで培ってきた動物への知識・愛情・熱意を存分に活かすことができます。動物のため、そして動物をとりまく人と社会のために、一緒に働く日が来ることを心待ちにしています。