実務紹介

児童福祉司職の配属先について

児童福祉司職は、児童相談所へ配属されることになります。児童相談所は、県内に3カ所設置され、家庭その他からの様々な子どもに関する相談に応じ、援助を行う機関です。

児童福祉司職の主な業務内容

児童福祉司は、子どもや保護者等から、子どもの福祉に関する様々な相談に応じ、必要な調査、援助を行います。
ケースワークにおいては、家族をはじめ、関係機関との連絡調整において、中心的な役割を担います。
主な業務内容は、次の4つに分類されます。

  • 相談 … 子ども、保護者等から子どもの福祉に関する相談に応じること
  • 調査・診断 … 必要な調査、社会診断を行うこと
  • 支援・指導 … 子ども、保護者、関係者等に必要な支援・指導を行うこと
  • 関係調整 … 子ども、保護者等の関係調整(家族療法など)を行うこと

 

さらに詳しく!

 資料で詳しく紹介していますので、ぜひご参考ください!
 → <資料ダウンロード> 児童福祉司職の実務 [2147KB]

 

若手職員インタビュー

子ども・女性・障害者相談センター 工藤さん(2021年度採用)

経歴(採用4年目)
2023年度~ 子ども・女性・障害者相談センター
2021年度~ 中央児童相談所
Q 現在どんな仕事を担当していますか?

18歳未満の子どもに関する虐待、非行、障害等あらゆる相談に応じています。保護者や子どもと話し合いをしつつ、関係機関(市町村・学校・警察・児童養護施設等)と調整し、子どもが安心して過ごせる環境づくりを模索しています。

<ある日のスケジュール>
08:20 出勤
08:30 朝コミ、メールチェック、1日のスケジュール確認
09:00 会議資料作成、緊急受理援助方針会議
10:00 学校訪問(児童面接・状況確認)
12:00 昼休み
13:00 保護者や関係機関へ電話連絡
15:00 家庭訪問(児童・保護者と面接)
16:30 面接記録の作成
17:15 退庁

※ 掲載内容は、2025年1月末現在のものです。

Q 秋田県庁を選んだ理由は?

大学で保育と社会福祉分野について学びました。学びの経験を生かし、自分が生まれ育った秋田県に住む子ども達のために働きたいと考え、秋田県庁を志望しました。

Q 仕事でやりがいを感じることは?

自分が家族に関わることで、親子双方の関わり方を見直すきっかけになり、親子関係が良好になった時や感謝の言葉をかけていただいた際は、とても報われた気持ちになります。

Q 職場の雰囲気は?

児童福祉司以外に、児童心理司、行政職、警察出向職員等様々な職種の職員がおり、それぞれの視点から家族支援を考えることが出来ます。職員同士が互いの苦労を分かり合えるからこそ、仕事内外の悩みも相談しやすく、和気あいあいとした職場環境です。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

児童相談所内部の職員で、支援を考え動くことが多いと思っていましたが、実際は様々な関係機関や職種の方と連携し、それぞれの出来ることを繋ぎ合わせて支援をしています。全国の関係機関と連携する機会も多いです。

Q 休日や仕事終わりの過ごし方は?

気になるご飯屋さん巡りや、たまに旅行に出かけることもあります。また、好きなお笑い芸人のラジオを聴きながら料理をして、気分転換しています。

\ 県職員を目指している方へメッセージ! /

児童福祉司は誰かの人生に関わるお仕事です。その分、緊張や責任が伴い、悩む場面もありますが、児童福祉司だからこそ感じられるやりがいもあります。秋田県の子どものため、一緒に働いてくれる仲間を心からお待ちしています!

 

南児童相談所 工藤さん(2020年度採用)

工藤 彩の写真

経歴(採用4年目)
2020年度~ 南児童相談所
2017年度~ < 他県の自治体で勤務 >
Q 現在どんな仕事を担当していますか?

虐待や非行、性格行動等児童に関する相談に対応しています。児童や保護者、関係機関との面接を通じて社会調査やアセスメントを実施し、適切な関わり方の助言や保護者への指導をしたり、必要に応じて子どもの一時保護や施設入所の調整を行ったりしています。

<ある日のスケジュール>
08:00 出勤、公用車で移動
10:00 施設訪問
入所児童と保護者の面会交流の立ち会い
12:00 昼休み
13:00 公用車で移動
14:00 市役所訪問(ケース打合せや進捗状況の報告)
15:00 市の家庭相談員と同行し家庭訪問
児童、保護者と面接
16:30 帰庁、ケース記録作成、電話対応
18:30 退庁

※ 掲載内容は、2024年1月末現在のものです。

Q 秋田県庁を選んだ理由は?

元々地元就職を希望していたためです。児童福祉司の専門職の採用があることを知り、福祉を学んだ経験を活かすチャンスと考え、秋田県庁を選びました。広い視点から福祉に携わることができる点や、大きな組織の中で幅広い職員と接点ができる点が県庁の魅力であると思います。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

警察と関わる頻度が高いことや、日本全国の児童相談所とやりとりする機会があることなど、関係する機関の広さに驚きました。また、児童にとって適切な受け入れ先を県内全域で探すため、根気強さが必要であると感じました。

Q 休日や退庁後の過ごし方は?

大好きなビジュアル系音楽を聴いたりライブに参戦したりして発散しています。また、同僚や先輩と、キャッチボールをはじめとした様々なスポーツに挑戦し、結束を深めています。そのほか、おいしいスイーツやパンのお店の探究もしています。

\ 県職員を目指している方へメッセージ! /

異動があるため地元以外の地域での生活を経験することができます。地域ごとの土地柄や気候、風土に触れることで、秋田の新しい魅力に気がつくことができるのは、県職員ならではです。