若手職員インタビュー・実務紹介(薬剤師)
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実務紹介
薬剤師職の配属先について
薬剤師職は、衛生に関する様々な部署に配属され、医療・保健衛生・生活衛生・環境衛生に関する部署で医療安全対策、薬事衛生、食品衛生、環境衛生、感染症対策などの業務に従事します。また、各地域振興局(保健所)では病院・薬局・飲食店・廃棄物処理などの関連施設の許認可や監視指導、健康環境センターでは医薬品・食品・大気等の分析や細菌検査、試験研究を行います。
- 知事部局
- 健康福祉部
- 医務薬事課
- 保健・疾病対策課 など
- 生活環境部
- 生活衛生課
- 環境整備課 など
- 地域振興局・試験研究機関
- 県北、県央、県南の各地域に設置されている8つの地域振興局の福祉環境部(保健所)
- 健康環境センター など
- 健康福祉部
薬剤師職の主な業務内容
衛生分野のスペシャリストとして、医薬品だけでなく、医療や食品、環境といった分野で様々な業務を行います。
その内容は、許認可や監視・指導、キャンペーンなどの普及啓発活動、感染症対策、災害への対応、検査や研究と多岐にわたります。
薬物乱用防止事業
世界的な広がりを見せる薬物乱用問題は、人間の生命に危害を及ぼすだけでなく、青少年の健全な育成を阻み、社会の秩序を乱すなど計り知れない影響を及ぼします。
麻薬や危険ドラッグ等について、取締だけではなく、正しい知識の普及・啓発を行うことで、薬物乱用防止に努めています。
医薬品工場の調査
工場で製造される医薬品が適切に製造されているか調査します。
医薬品そのものに関する知識はもちろんですが、法律、統計、微生物、物理、化学といった多くの知識が必要とされます。薬剤師としての知識を十二分に活用し、品質の高い医薬品が製造されていることを確認します。
医薬品は見ただけでは成分や品質が分からない物が多いため、一般市民や医療機関が医薬品を信頼して使用できるようにするための大切な調査です。
薬局等の監視指導
県内の各保健所では、薬局やドラッグストアで医薬品に関する適切な情報提供が行われているか、決められた方法で医薬品が販売されているかなど、薬剤師が薬事監視員として検査しています。
医薬品は種類が多く、その取扱方法も複雑であるため、薬剤師の知識を生かして業務を行います。
秋田県は全国上位の医薬分業率※であり、従事者の質の向上を目指して、わかりやすい指導をするように心がけています。
※医薬分業率・・・外来で処方箋を受け取った患者のうち、院外の薬局で調剤を受けた患者の割合
食品衛生業務
県内保健所では、食品営業施設の許認可や、食品を取り扱う施設が適切に製造・加工を行っているかなどの確認のため、立入検査を実施しています。
世の中には数えきれないほどの食品があり、同じ食品でも添加物、製造工程、製造環境が違います。薬剤師は食品衛生監視員として、全ての食品が安全に消費者へ届き、消費者が安心して食べられるよう、科学的根拠に基づき、各製造施設に適切な指導、助言を行います。薬剤師の科学的知識を最大限に生かせる業務です。
将来の職業を考えている皆さんへのメッセージ
- 薬剤師職の魅力
- 民間企業では経験できないことがたくさんあり、業務内容も幅広いため、新鮮な気持ちで業務に取り組むことができます。
- 業務を通じて最新の科学に基づく知識・技術を身につけることができ、継続したスキルアップにつながります。
- 薬剤師職のやりがい
- 秋田県民の生命を守り、公衆衛生の向上や危害発生防止につながっているという誇りを持って仕事ができます。
- 薬剤師としての知識や専門性を幅広く生かすことができます。
秋田県の公衆衛生の維持・向上のために、薬剤師として一緒に働きましょう。
ここでしかできない仕事と熱意ある仲間がお待ちしています!
若手職員インタビュー
健康福祉部
由利地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 技師 石川 智之(2017年度採用)
2023年度~ | 由利地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
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2022年度~ | 健康福祉部 保健・疾病対策課 健康危機管理班 |
2020年度~ | 秋田地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
2017年度~ | 由利地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
2015年度~ | 薬局の薬剤師として勤務 |
08:20 | 出勤 |
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08:30 | スケジュールの確認 |
09:00 | 届出書類の確認 |
10:00 | 薬局に関する手続きの相談対応 |
10:30 | 立入調査の準備 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 薬局への立入調査 |
15:30 | 調査報告書の作成 |
17:15 | 退庁 |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
薬局やドラッグストアに対する医薬品販売の許可業務や、農薬販売店などの毒劇物を扱う店舗の毒物劇物販売業の登録手続きなどを行っています。また、医療用麻薬廃棄の立ち会いや、薬物乱用防止の講演などを行うこともあります。
Q 仕事でやりがいを感じることは?
薬局などからの相談を、薬局の担当者と一緒に検討し、問題を解決できたときには充実感があります。
Q 入庁前のイメージと違ったことは?
公務員は静かに黙々とデスクワークをしているイメージがありましたが、実際に勤務してみると、薬局やドラッグストア、毒劇物を取り扱う農薬販売店や工場など様々な施設に外出することも多いと感じました。仕事で悩むことがあっても気軽に上司や同じ業務を行っている担当者に相談することができ、とても働きやすいです。
Q 休日や退庁後の過ごし方は?
仕事が終わった後は仲の良い同期や同僚と飲みに出かけることもあります。また、旅行が好きなので、定期的に計画を立てて旅行に行っています。
県職員を目指している方へメッセージ
薬剤師というと薬局や病院で活躍しているイメージがありますが、行政機関にも活躍できる場所があります。皆さんが思い浮かべる薬剤師とはひと味違う仕事を一緒にしてみませんか?有給休暇も取得しやすく、5日間の夏季休暇も付与されるなど福利厚生も充実しています。
ぜひ、一緒に働きましょう!
健康福祉部 医務薬事課 医務・薬務班 主任 武石 朋子(2020年度採用)
2020年度~ | 健康福祉部 医務薬事課 医務・薬務班 |
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07:30 | 子供を保育園へ送る |
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08:20 | 出勤(車) |
08:30 | 朝礼・朝コミ、メールのチェック |
09:00 | 薬剤師の免許申請処理 |
10:00 | 薬物乱用防止に関する資料作成 |
11:00 | 国からの通知を確認 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 講習会の講師 |
16:00 | 復命・報告書作成 |
17:00 | 翌日のスケジュール確認 |
17:15 | 退庁、保育園のお迎え |
18:30 | 帰宅、夕食 |
20:00 | 子供とお風呂 |
21:30 | 子供の寝かしつけ |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
薬剤師の免許に関する業務、医薬品等の適正使用の推進、薬局の機能強化に関する業務や薬物乱用防止の啓発に関する業務を担当しています。かかりつけ薬局の普及やセルフメディケーションの推進等の情報発信のほか、県民を薬物乱用から守る取組も行っています。
Q 秋田県庁を選んだ理由は?
病院や薬局といった医療関係の仕事だけではなく、幅の広い仕事ができると思ったからです。担当している業務以外にも、医薬品・医療機器等の製造所の調査や毒物劇物に関する許認可、監視指導、献血の推進等があり、まだまだ挑戦できる仕事があります。
Q 入庁前のイメージと違ったことは?
入庁前は、デスクワーク中心の仕事で楽しくないのかなと思っていましたが、講習会の講師を務めたり、会議に参加したりするなど、出張もあります。県内のみならず、他県の薬務担当者と仕事をする機会もあり、有意義な情報交換をしています。
Q 休日や退庁後の過ごし方は?
子供中心の生活をしています。子供が、なまはげを好きなので、男鹿へドライブをしたり、なまはげ太鼓の公演を見に行ったりしています。温泉も好きなので、時間のある時は温泉巡りをしています。
県職員を目指している方へメッセージ
薬剤師として、目の前の患者さんの力になるといった仕事ではないですが、許認可や監視・指導、キャンペーンなどの普及啓発活動、感染症対策、災害への対応といった幅広い仕事を通して、「秋田」のために働くことができます。ぜひ、一緒に働きましょう。
生活環境部
山本地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 主査 佐藤 清隆(2012年度採用)
2022年度~ | 山本地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
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2021年度~ | 由利地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
2019年度~ | 生活環境部 生活衛生課 調整・生活衛生・水道班 |
2016年度~ | 山本地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
2014年度~ | 生活環境部 健康環境センター 環境保全部 |
2012年度~ | 仙北地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
08:25 | 出勤 |
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08:30 | 朝コミ、スケジュール確認 |
08:45 | メールチェック、スケジュール確認 |
10:00 | 収去検査(食品の行政検査) のため食品営業施設へ |
11:00 | 収去した検体の運送業者への引き渡し |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 収去した検体の検体票の作成 |
14:00 | 食品営業施設の許可調査 |
15:00 | 日報、報告書等の作成 |
17:15 | 退庁 |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
飲食店や食品製造施設の営業許可事務や監視指導、動物愛護や適正飼養の普及啓発など、幅広い業務を担当しています。
Q 秋田県庁を選んだ理由は?
大学の頃から漠然と秋田で仕事をしたいとは思っていました。薬局や病院なども検討しましたが、薬剤師として幅広い分野で仕事がしたいと思い秋田県庁を選びました。
Q 入庁前のイメージと違ったことは?
入庁前は黙々と仕事をする堅いイメージがありました。実際は現場検査や窓口相談など会話をしている時間の方が多いです。今では黙々と仕事をする時間の方が逆に貴重と感じています。
Q 休日や退庁後の過ごし方は?
家族でプールによく行っています。初めの頃は子供を水に慣らすため行っていましたが、今では運動不足解消のため、黙々と一人で泳いでいます。
県職員を目指している方へメッセージ
忙しい時期はありますが休日はもちろん、平日も休暇を取りやすいと思います。また、子育ての制度も充実しているため、働きやすい職場です。ぜひ一緒に働きましょう!
生活環境部 生活衛生課 食品安全・動物愛護班 主任 藤井 愛実(2012年度採用)
2022年度~ | 生活環境部 生活衛生課 食品安全・動物愛護班 |
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2018年度~ | 生活環境部 健康環境センター 理化学部 理化学班 |
2014年度~ | 秋田地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
2012年度~ | 平鹿地域振興局福祉環境部 環境指導課 環境・食品衛生班 |
08:15 | 保育園送り |
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08:25 | 出勤 |
08:30 | 1分で終わる朝コミ、メール確認 |
09:00 | 会議資料作成 |
12:00 | 昼休み、夫(県庁勤務)とランチ |
13:00 | 啓発資料作成 |
15:30 | 保健所からの相談対応 |
17:35 | 退庁 |
17:45 | 保育園迎え |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
飲食店や食品製造業の許可や衛生指導を行っている保健所の職員から指導内容の相談を受けたり、衛生に関する啓発を行っています。
デスクワーク中心ですが、保健所の職員と県内の食品工場を監視したり、研修などで県外に出張したりもします。
Q 秋田県庁を選んだ理由は?
秋田で県民の健康につながる研究をしたいと考えたこと、数年で異動する位が風通しのよい人間関係が構築できると考えたこと、数人での調剤は休みづらく椅子もなく大変だったこと、給与より休暇を重視しようと考えたからです。
Q 仕事でやりがいを感じることは?
研究職時代、薬剤師の先輩職員と研究を立ち上げたことと、フグ毒やヒスタミン等の分析を新たにできるようにしたことです。保健所での食品衛生業務の経験が、研究のニーズを把握できた要因と考えています。
Q 入庁前のイメージと違ったことは?
研究職が薬剤師採用の1割しかいないこと、保健所で動物業務を獣医師の手伝い程度ですが行ったこと、保健所では公用車を運転する機会が多くあることや、健康福祉部の薬剤師への異動がほぼないことです。
県職員を目指している方へメッセージ
大きな組織で働きたい、オフィスで働きたいという希望を秋田で叶えたい方には県庁を勧めます。薬局から転職された方も多くいますよ。複数人で業務を行い、休暇制度も充実しているので、共働きや子育て中でも、心配ありません。