若手職員インタビュー・実務紹介(管理栄養士)
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実務紹介
管理栄養士の配属先について
知事部局採用の管理栄養士は、主に、住民の健康の増進を図るために必要な栄養指導その他の保健指導のうち、特に専門的な知識及び技術を必要とするもの(健康増進法第18条第1項に規定されている業務)を行う「保健所」や健康づくり推進課に配属され、栄養指導員としての業務を行います。
*教育委員会で採用しているのは栄養教諭であり、管理栄養士としての採用ではありません。
管理栄養士の主な業務内容
知事部局の管理栄養士の業務は、県の健康課題解決のため、栄養の改善を図ることにより疾病の発症や重症化を予防することです。その対策のため各種施策の企画・立案と実施、国・市村との連絡調整、予算などの内部的な業務から、市町村職員をはじめとする(管理)栄養士や地区組織の人材育成、健康増進法や食品表示法に関する監視・指導といった多岐にわたる業務に、主管課である健康づくり推進課の管理栄養士と保健所の管理栄養士が連携して取り組んでいます。
管理栄養士は、県職員の中でも十数人しかいない職種です。そのため、他の職種に比べて即戦力として期待され、責任も大きいものがありますが、それだけ、やりがいを感じやすい業務といえます。
また、採用されてから概ね3年間の新任期については、「秋田県行政栄養士の人材育成ガイドライン・プログラム」により中堅期に向けたスキルアップを図ることになります。
栄養調査の実施
国民健康・栄養調査
「国民健康・栄養調査」は、健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために実施するものです。
県民健康・栄養調査
一方、「県民健康・栄養調査」は、国民健康・栄養調査と同様の内容に加え、県の健康課題にターゲットをしぼった独自調査も併せて実施することで、全国値との比較や、これまでの県民健康・栄養調査結果との推移を明らかにするほか、し、秋田県の抱える健康課題を解決する施策立案等の基礎資料を得るために実施するものです。
地区組織の育成
地域の健康づくりを推進する上で、住民参加型ボランティアの力には大きいものがあります。県内に1,100人程いる「食生活改善推進員」は、昭和40~50年代から秋田県が官民あげて全国に先駆けて取り組んだ「減塩運動」の大切なパートナーであり、その育成は行政栄養士の重要な業務のひとつです。
給食施設の指導
(特定)給食施設の指導は、健康増進法により、市町村を含む地方公共団体の行政栄養士の中でも県(保健所)の管理栄養士(栄養指導員)の業務とされています。
給食を通して県民の栄養改善・健康増進に取り組みます。指導の相手方も同じ(管理)栄養士ですので、十分な知識とコミュニケーション能力が必要とされる業務です。
ポピュレーションアプローチ
ポピュレーションアプローチとは、集団全体に対して働きかける方法や環境整備により、集団全体で危険因子(病気を引き起こす、あるいは引き起こしやすくなる原因)を低下させていくことです。
県では、塩分の摂り過ぎや野菜摂取量の不足といった、生活習慣病等の危険因子を低下させるため、管理栄養士が中心となって県民の食生活改善に関する普及啓発に取り組んでいます。
「秋田スタイル健康な食事」の普及・推進
「秋田スタイル健康な食事」推進事業とは、県民の健康寿命延伸を目指し、「減塩」と「プラス野菜・果物」に配慮した食事を普及する取り組みです。
飲食店など事業主が興味をもち、取り組んでもらえるよう働きかけるとともに、意欲のある事業主を育成することも重要です。また、消費者である県民に制度を利用してもらえるよう、工夫して普及啓発に取り組んでいます。
重要施策
県では、令和4年度から4年間の県政運営の指針として、「新秋田元気創造プラン」を策定しています。管理栄養士の業務は、重点戦略5「健康・医療・福祉戦略」の「健康寿命日本一の実現」の施策のひとつとして位置づけられています。
また、全ての県民が生涯にわたって心豊かに生活できる「健康長寿あきた」の実現に向けて、健康分野に関する独自計画として「第2期健康秋田21計画」を策定しています。生涯を通じた健康づくりのための様々な施策に取り組んでおり、管理栄養士が関わる主な取組は次のとおりです。
将来の職業を考えている皆さんへのメッセージ
- 管理栄養士職の魅力
- 配属先は限られますが、専門職として、学んだ知識を十分に発揮できます。
- 県職員の中でも十数人しかいない職種です。だからこそ、早い時期からキャリアのある職員と同じように仕事を受け持つことができます。
また、その分、先輩・後輩の繋がりが強い! - 他の(管理)栄養士の職場と比べ、様々な技術・資格系職種の職員と同じ部署で働くこともできるため、視野が広がり、多種多様な人脈を築くことができます。
- 管理栄養士職のやりがい
- 幅広い視野で栄養改善・健康増進に取り組むことができます。
- 県民の健康づくり、健康寿命の延伸につながっているという実感が得られ、誇りを持って取り組むことができます。
- 他の業種の(管理)栄養士の仕事にも関わることができます。
- 全ての(管理)栄養士の業務に関わる基礎資料は、私たち県や市町村の(管理)栄養士業務により出来ているといっても過言ではありません。直接的にも間接的にも県民に対する影響力の大きい職です。
将来の職業をお考えの皆さん、秋田県の管理栄養士として私たちと一緒に働きませんか?
一緒に働ける日を心からお待ちしています!
若手職員インタビュー
平鹿地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 主任 児玉 鉄弥(2016年度採用)
2022年度~ | 平鹿地域振興局福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
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2021年度~ | 北秋田地域振興局大館福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
2018年度~ | 健康福祉部 健康づくり推進課 調整・健康寿命延伸班 |
2016年度~ | 北秋田地域振興局鷹巣阿仁福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
2009年度~ | 給食受託会社勤務 【委託先の福祉施設・病院での給食管理】 |
08:25 | 出勤 |
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08:30 | 朝コミ(課内の各スケジュール確認、諸連絡) |
08:35 | メールチェック |
08:45 | 回覧文書確認 |
09:00 | 会議資料作成・起案 |
11:30 | 午後に巡回予定の給食施設の状況確認 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 給食施設の巡回 |
15:00 | 兼務先の福祉環境部へ移動 |
15:30 | 上司と打合せ(今後の事業計画) |
16:15 | 巡回指導の記録整理 |
17:15 | 退庁 |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
給食施設指導、県民健康・栄養調査、地域組織の育成、食品表示の指導などの栄養業務や栄養士・調理師免許事務、受動喫煙防止を担当しています。現在、仙北地域を兼務しているため、二つの地域を回っています。
Q 秋田県庁を選んだ理由は?
前職では、病院や福祉施設の給食管理をしていましたが、もっと広く・深く管理栄養士の仕事をしたい、生まれ育った地域、慣れ親しんだ食文化をフィールドにしたい、という思いから秋田県庁を選びました。
Q 仕事でやりがいを感じることは?
自らが県民の健康・栄養課題を調査・分析し、事業・施策の見直しを行えるところです。県民健康・栄養調査では、地域住民の健康・栄養状況を調査し、その結果が次の事業・施策に繋がっていきます。
Q 休日や退庁後の過ごし方は?
先日まで育児休業を取得しており、復帰後の現在も、仕事以外の時間は、子ども達(4歳と5ヶ月)中心の生活です。平日は、一緒にご飯が食べられるように一生懸命帰り、休日は私が食事担当なので、上の子と一緒に作っています。
県職員を目指している方へメッセージ
県の管理栄養士は、「栄養」を武器に、様々な人と関わり、多くの分野に携わることができる仕事です。一緒に働けることを楽しみにしています。
健康福祉部 健康づくり推進課 調整・健康寿命延伸班 技師 武田 翔子(2017年度採用)
2021年度~ | 健康福祉部 健康づくり推進課 調整・健康寿命延伸班 |
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2017年度~ | 北秋田地域振興局 大館福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 |
08:10 | 出勤、メールチェック |
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08:30 | 朝礼 |
08:40 | 県民・健康栄養調査のため調査地区へ(五城目町) |
09:30 | 本調査欠席世帯を訪問し、栄養摂取状況調査の聞き取り |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 調査票整理、電話で追加の聞き取り調査 |
16:30 | 帰庁、免許申請書類の確認等 |
17:00 | 翌日の会議の資料準備、メールチェック |
17:30 | 退庁 |
18:30 | 夕食作り |
Q 現在どんな仕事を担当していますか?
「減塩」や「野菜・果物摂取」に配慮した飲食店等のメニューを認証する食環境整備事業や食育事業、栄養調査、(管理)栄養士・調理師の免許事務等に携わっています。
Q 秋田県庁を選んだ理由は?
大学での学びや実習の経験から、食環境整備の面から地域の人々の健康づくりにアプローチができる行政栄養士に魅力を感じるようになりました。また、生まれ育った秋田で働きたいという思いもあり、志望しました。
Q 仕事でやりがいを感じることは?
行政栄養士は給食施設や飲食店等、様々な関係者と協働して取り組む業務が多くあります。直接県民の方の反応に触れる場面は少ないですが、食を通して健康づくりのお手伝いができる仕事にやりがいを感じています。
Q 休日や退庁後の過ごし方は?
休日は録画したドラマや映画を観たり、ドライブやカフェ巡り等を楽しんでいます。今年は登山や釣りも楽しみました。旅行や温泉が好きなので、感染状況が落ち着いたら、色々なところへ出かけたいです。
県職員を目指している方へメッセージ
県管理栄養士の仕事は、「食」を通じて県民の皆さんの健康づくりにつながっていく、やりがいのある仕事です。県職員として一緒に秋田のために働いてみませんか?
皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。