実務紹介

保健師職の配属先について

県の保健師の特徴は、県民の健康の保持増進に関する業務に従事することだけでなく、県の各種施策の推進にその知識を活かし反映させることができることです。配属先は地域振興局福祉環境部(保健所)が多くを占めますが、本庁関係課や地方機関などもあります。
その業務は、保健分野のみならず、福祉、教育、職員の健康管理など多岐にわたります。

県の保健師の主な業務内容

県の保健師は、県民や地域を対象に、健康の保持増進や病気の予防のための活動を、地域住民や関係団体などと協力して行います。
具体的には、健康に関する各種対策の企画立案・実施や、病気や障害を持ちながら生活する方への支援、市町村や関係団体等との相談や調整、保健活動従事者の人材育成や災害対応に備えた訓練などのほか、難病患者等の医療費助成の手続きや予算管理といった内部的業務など、多岐にわたります。

感染症対策 の実務

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなど、私たちの周囲には様々な感染症があります。これらの感染症は、個人の健康被害にとどまらず、多数発生した場合は、学級閉鎖や職場での欠勤者が増加するなど、社会活動全体にも大きな影響を及ぼします。
日頃の対策を行うとともに、発生時は、感染症の種類に応じた迅速な対応により、患者や施設への支援を行い、感染拡大を防ぎます。

自殺予防対策

秋田県の自殺死亡率は、全国的にみても長年、高い水準で推移しています。
その対策として、地域や企業の方などを対象とした研修会の開催や街頭キャンペーンの実施などに取り組んでいます。
秋田県の自殺予防の取組は全国的にも注目されており、少しずつではありますが、自殺者数の減少や自殺死亡率の改善に効果を上げています。

他にも、次のことに取り組んでいます

  • 難病対策
  • 精神保健対策
  • 歯科保健対策
  • 災害時の保健活動

将来の職業を考えている皆さんへのメッセージ

  • 保健師職の魅力
    • 保健師は、「健康」を切り口に、地域住民に身近な専門職として、あらゆる年齢・健康レベルの方々に働きかけることができる職種です。
      地域(生活の場)に足を運び、直接、地域に住む方々からの声に耳を傾け、対話し、「地域の健康状態をよくしよう」と共に活動することは、保健師活動の醍醐味です。
    • 人事異動のたびに、その土地の人や文化等と出会いがあり、新たな分野の学びや経験ができます。
      様々な地域での出会いで、常に自分の可能性を広げ、成長することができます。たくさんの人との出会いは、自分自身の大きな糧になります。
    • 福祉職はもちろんのこと、行政・一般事務の職員や、農林・建設等の様々な技術系職種の職員と働くこともあり、視野が広がり、多種多様な人脈を築くことができます。
  • 保健師職のやりがい
    • 本庁での勤務は、住民の方と直接接する機会は保健所に比べ少なくなりますが、広い視野で県内の現状を分析し、県政の運営方針に基づき、長期的な計画作成に関与し、問題解決のための施策化、事業化に携わることができます。
    • 保健師として学んできた知識・技術に加え、培った業務経験や人脈などを県政運営に活かす喜びが県保健師にはあります。各種施策・事務の実施の場面で、保健師の視点は大変重要視されています。
    • 個別相談から団体育成まで、多くの人と関わりながら仕事に取り組むことで、自分の仕事が誰かの役に立っているということが実感できます。

将来の職業についてお考えの皆さん、秋田県保健師として私たちと一緒に働きませんか?
元気な秋田をつくるために、共に汗を流してくれる仲間を心からお待ちしています!

若手職員インタビュー

北秋田地域振興局大館福祉環境部 健康・予防課 健康・予防班 技師 髙橋 道子(2019年度採用)

髙橋 道子の写真

経歴(採用5年目)

2022年度~ 北秋田地域振興局大館福祉環境部
健康・予防課 健康・予防班
2019年度~ 仙北地域振興局大館福祉環境部
健康・予防課 健康・予防班
ある日のスケジュール
08:20 出勤
08:30 スケジュール、メールの確認
09:30 感染症発生動向調査週報入力・確認・報告
10:00 医療費助成事業の相談対応
11:00 感染症集団発生状況の確認
12:00 昼休み
13:00 上司と相談
14:30 同僚職員との打ち合わせ
15:30 感染症発生届受理・調査・検討・報告
17:15 退庁

Q 現在どんな仕事を担当していますか?

感染症対策に関することや、医療費助成事業に関することを担当しています。

Q 秋田県庁を選んだ理由は?

看護師として医療機関に勤務していましたが、地域の保健衛生にもっと携われる仕事がしたいと思い、秋田県庁を選びました。

Q 仕事でやりがいを感じることは?

地域の方から相談を受けた際に、問題解決や不安解消の一助となれた時にやりがいを感じます。また、難しい事例に上司や同僚と相談、検討をして対応する際も組織の一員としてやりがいを感じます。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

地域の方と直接接する機会は少ないと思っていましたが、窓口業務のときにお話を聞いたり、電話をもらったりと、思っていたよりも多く、地域の保健衛生に携われていると感じています。

県職員を目指している方へメッセージ

業務の幅が広く大変な面もありますが、地域の方の健康や生活に携わるやりがいのある仕事です。上司や同僚に相談もしやすい雰囲気で、みんなで協力して業務に当たっています。福利厚生も充実していると思います。一緒に秋田のために頑張りましょう!

北秋田地域振興局 鷹巣阿仁福祉環境部 企画福祉課 調整・障害者班 技師 小田島 亮汰(2018年度採用)

小田島 亮汰の写真

経歴(採用5年目)

2022年度~ 北秋田地域振興局 鷹巣阿仁福祉環境部 
企画福祉課 調整・障害者班
2018年度~ 北秋田地域振興局 大館福祉環境部 
健康・予防課 健康・予防班
ある日のスケジュール
08:20 出勤
08:30 朝コミ、メール確認
10:30 精神相談
12:00 昼食
13:00 精神障害者福祉手帳、自立支援医療受給者証交付事務
14:30 依存症相談支援担当者研修(ウェブ研修)
16:00 精神相談記録作成
17:15 退庁
19:00 子どもとお風呂
22:00 就寝

Q 現在どんな仕事を担当していますか?

主な業務は精神保健に関することで、精神相談業務や自殺未遂者支援等を担当しています。また、精神障害者福祉手帳や精神通院に係る自立支援医療受給者証の交付事務も担当しています。

Q 秋田県庁を選んだ理由は?

元々、保健師として地元秋田で就職したいと思っており、市町村の保健師と悩みましたが、より広い視野で県全体の保健衛生に携わりたいと考え、秋田県庁を選びました。

Q 入庁前のイメージと違ったことは?

県の保健師だと地域住民と接する機会が少ないのではないかと思っていましたが、健康教室や研修会、各種相談・申請受付など様々な場面で地域の方々と接する機会があり、やりがいを感じています。

Q 休日や退庁後の過ごし方は?

昨年子どもが生まれたので、帰宅後は一緒にお風呂に入って日々の成長に癒やされてます。休日は家族と買い物や美味しい食べ物を食べに出かけています。

県職員を目指している方へメッセージ

地域の医療や福祉、健康増進に貢献できるやりがいのある仕事です。福利厚生も充実しており、育児休業取得の推進など仕事と家庭の両立がしやすい職場環境です。ぜひ一緒に秋田を元気にしていきましょう!

動画

秋田県職員のお仕事紹介!〈保健師編〉(YouTube)