秋田県県職員薬剤師採用案内

秋田県では、保健所・県庁・研究機関に勤務してくださる薬剤師を募集しています。採用案内は次のとおりです。

採用案内のPDFはこちら→採用案内パンフレット.pdf[7016KB]

1日の仕事の流れやインタビューの動画はこちら→秋田県職員のお仕事紹介!<薬剤師編>

 令和5年度の申込受付は令和6年3月4日(月)午後5時までで、こちらのページにも申込方法等を掲載しています。ご自宅からオンラインで申し込むことができ、試験は一日で終わります。ぜひ、お申し込みをお待ちしております! 
募集要項はこちら→令和5年度募集要項.pdf[170KB]

担当者の本音でQ&A!
相談イラスト

 採用案内に載っていない情報は?実際どうなのか?薬剤師・薬学生からざっくばらんに質問があったらどう答えるか?秋田県職員薬剤師を具体的にご紹介するため、担当者が本音で答えました。<給与><手当・公舎><人事異動><勤務時間><業務><休暇・休業><サポート><採用状況><職員の状況><職場の様子><福利厚生><その他>に分かれていますので、興味がある薬剤師・薬学生の方は最後まで読んでみてください。なお、県職員全体の勤務条件・研修制度などについてはこちら、ワーク・ライフ・バランスの推進と女性職員の活躍についてはこちらをご覧ください。

<給与>
Q正直、給料は安いと感じていますか。
A年収シミュレーションのとおり、若いうちは安いと感じています。給与より休暇を重視する方におすすめです。アラフィフくらいまでは、給与は徐々に上がります。アラフィフ以降は、昇進(いつ、どこの管理職になるか)によりその人によって異なります。
 
Q年収500万円を超えるのは何歳ですか。
A36歳くらいだと思いますが、給料表(行政職・医療職・研究職)によりますし、就職した年齢にもよります。
 
Q多額の奨学金を借りているのですが、県職員の収入で返済できますか。
A私立薬学部の増額をして無・有利子併用で6年借りた上に、入学時特別増額があるなどかなり多額の場合、無利子を所得連動返還方式にしても30代半ばまでは生活がかなり苦しくなります。有利子で多額の場合は県職員をおすすめできません。それでも興味のある方は、35~40歳くらいで転職して県職員になることをおすすめしますが、今後の募集の年齢制限は未定です。筆者もまだまだ返済中ですが、公舎(職員用の住居)の安さに助けられています。
 
<手当・公舎> 
Q家賃の補助をもっと詳しく教えてください。
A例えば、家賃が月55,000円の場合、月27,000円支給されます。
①家賃月額55,000円以上の場合の支給額:月27,000円
②家賃月額23,000円超え55,000円まで場合の支給額:(家賃-23,000円)/2+11,000円
③家賃月額12,000円を超え、23,000円以下の場合の支給額:家賃-12,000円
 
Q公舎(職員用住居)はどんな様子で、いくらですか。
Aほとんどの公舎が鉄筋コンクリート造で時々改装しており、築年数は古いですが住み心地はそれなりです。ずっと公舎にいる人もいます。例えば、秋田市の千秋公園そばで2DK物置駐車場込で月13,507円です。県庁のそばのワンルームは、駐車場込で8,745円です。敷金礼金はありません。各地域にも、各保健所へ通勤できる場所にあります。
 
Q通勤手当をもっと詳しく教えてください。
A例えば、秋田市中心部→秋田中央保健所の通勤のため、車で片道19kmの場合、月11,100円支給されます。秋田市中心部→由利本荘保健所の通勤のため、車で片道43kmの場合、月24,600円支給されます。秋田市中心部→大仙保健所の通勤のため、車で片道56kmの場合、月32,600円支給されるほか、高速道路の料金の額が加算されます(ETCの利用履歴の提出などが必要)。
 
<人事異動>
Q県内あちこち異動するのですか。
A各保健所に異動の可能性があります。2~4年在籍して異動することが多いです。各保健所に職員を配置しなければならない以上、全員の異動希望が100%は叶いませんが、毎年10月下旬~11月上旬頃に異動希望を自己申告して、上司と面談をし、異動する上で配慮してほしい家庭の事情や、取り組みたい分野などを伝えることができます。
 
Q県内異動は正直大変ですか。
A引っ越しを伴う場合は大変ですが、数年で異動する位が風通しのよい人間関係で良いと考えています。県内でも地域によって美味しい物や文化や人の様子が違うため新鮮です。秋田市に家を建てた方は、高速道路を利用するなどして能代・大仙・由利本荘保健所は通勤しています。たまに秋田市から横手・北秋田保健所まで通勤する方もいます。大館・湯沢保健所はさすがに通えないので、引っ越したり、本人の希望を聞いた上で単身赴任もありうると思います。ただ実際は、元々その近くに住んでいる人や、引っ越しOKの人が配属されています。
 
Q公務員になりたいけれど、秋田市から引っ越したくないのですが。
A県職員薬剤師の63%が秋田市勤務(2022年12月現在)であり、ほかにも能代・秋田中央・由利本荘・大仙保健所は秋田市から通勤している方が多くいます。確かに、秋田市に住んでいる人は大半ですが、やはり県職員は県全域を対象に仕事をしています。ちなみに秋田市でも、秋田市保健所などで働く市職員薬剤師を募集することがまれにあるようです。
 
<勤務時間>
Q残業はどのくらいありますか。
A【コロナ前】
部署や時期にもよりますが、突発事例が起こった場合を除きあまりありません。家族との時間や、自分の趣味などを大切にできます。
【コロナ禍・保健所及びコロナ関連部署】
感染状況によって非常に厳しい時期がありました。体調の変化を訴えた職員、残業数が多すぎて産業医と面談する職員などがいました。ただし、全数把握の見直しや、他の部署からの応援職員、会計年度任用職員(非常勤職員)の採用などで改善が図られています。
【コロナ禍・その他の部署】
コロナ前同様、あまりありません。
 
Q休日出勤はどのくらいありますか。
A【コロナ前】
ほとんどありません。
【コロナ禍・保健所及びコロナ関連部署】
休日は当番制で出勤する体制になっています。
【コロナ禍・その他の部署】
ほとんどありません。
 
Qお盆は休めますか。
Aお盆でも平日は勤務日です。ただし業務が少ないので休みを取る人が多いです。6~9月のうち好きな時に取れる夏季休暇が5日ありますので、お盆にあてて休んだり、旅行の閑散期にあてて安く旅行に行ったり、人それぞれ使っています。
 
Q年末年始は休めますか。
A12月29日~1月3日までは休みです。
 
<業務>
Q調剤業務はできますか。
A県立病院が全て地方独立行政法人になったので、調剤業務はありません。
 
Q調剤業務がないことは、薬剤師としてどう感じていますか。
A確かに薬学部の勉強は調剤に結びつくことが大半ですが、それを含め様々な薬剤師の知識が秋田県職員の仕事の中でいかせます。他の職種の職員(医師、獣医師、保健師、診療放射線技師、食品衛生職、化学職、臨床検査技師、行政職など)と一緒に働くので、自分の専門知識を発揮し、他の職員の専門知識を教えてもらい、面白いです。
 
Q保健所にいる薬剤師が具体的にどのような業務かイメージがつかないのですが。
A業務は大きく2つ(健康福祉部関係の業務と、生活環境部関係の業務)にわかれます。
健康福祉部関係の業務では、薬局で麻薬を廃棄するときに保健所職員が立ち会うために行きます。新たに薬局やドラッグストアに許認可を出す場合、相談に乗ったり、書類を受け付けたり、監視に行ったり、指導をしたりします。病院等にも監視指導を行います。他にも薬物乱用防止対策のため教室を開催したり、献血者増加に向けたキャンペーンをします。
生活環境部関係の業務では、公衆衛生に関する業務を広く行います。新たに飲食店や食品製造施設に営業許可を出す場合、相談に乗ったり書類を受け付けたり、調査に行ったり、指導をしたりします。食品衛生のための啓発として、手洗い教室や消費者向けのキャンペーンや、食品衛生に関する講義の依頼を受けて講師も行います。県版HACCP認証をとりたい食品工場の相談に乗ったり、立ち入りも行います。他にも、旅館、公衆浴場、理美容、クリーニング所などの衛生に関することも指導します。また、人獣共通感染症予防や動物愛護の観点から、獣医師が行う動物業務を手伝い程度に行います。
 
Q県庁にいる薬剤師が具体的にどのような業務かイメージがつかないのですが。
A県庁では、法律に基づいた制度設計、必要な予算の確保、政策の立ち上げ、議会対応などを行っていますが、その中身やそのほかの業務は大きく2つ(健康福祉部関係の業務と、生活環境部関係の業務)にわかれます。
健康福祉部関係の業務では、医薬品・医療機器などを製造している製造所に、保健所の職員とともに調査に行って指導をします。また、薬物乱用防止対策や献血に関する啓発も行います。コロナ禍では、コロナワクチンに関することも担当します。
生活環境部関係の業務では、飲食店の営業許可や食品衛生に関する監視をしている保健所職員からの問い合わせへの回答や、食品衛生に関する講義の依頼を受けて講師なども行います。
 
Q研究をする薬剤師が具体的にどのような業務かイメージがつかないのですが。
A理化学部理化学班では、食品衛生に関する分析をしています。例えば、保健所職員が持ち込んだ野菜やお肉の中に、残留農薬や残留動物用医薬品がどのくらい入っているか検査をします。他に、野菜や果物を洗ったり煮たりした場合、残留農薬がどのように変化するかと、分析の効率アップのための研究を立ち上げ、実施しています。学会に参加して学んだり、発表したりすることもあります。過去には、他の班(細菌班、環境保全班)で活躍していた薬剤師もいます。
 
Q研究をしたいのですが、できますか。
Aできます。ニーズや実現可能性、効果などを訴えて研究を立ち上げている薬剤師がいます。ただ現在、研究職は県職員薬剤師の1割しかいません。席があかないと異動できず狭き門かもしれません。
 
Q調剤の経験があるのですが、いかせますか。
A保健所にて薬局や医療機関の指導をする場合、指導される側の立場もよく分かっていることは強みであり、経験が最もいきると思います。その他の業務でも、薬剤師のあらゆる知識がいかせますが、実際に調剤をし、知識が定着したことは強みであると思います。
 
Q研究の経験があるのですが、いかせますか。
Aいかせます。研究職の部署に配属されれば直接役に立つことと思います。しかし最初に保健所や県庁に配属され、県民と応対したり県全体の問題点を把握したりしてから研究職に異動することもおすすめです。現実的なニーズを把握して、ご自分の経験とあわせて何をすればよいか考え、そのあと研究職に異動して、実際に何ができるか考えてから研究をするのが最も経験がいかせると思います。
 
Q県庁の中で薬剤師の部署以外の様々な業務を行いたいのですが、できますか。
A薬剤師採用でもある程度様々な業務ができますが、薬剤師以外の様々な業務をしたいのであれば、「行政」の試験区分で受験することを勧めます。
 
Q立ち仕事ですか。
A県庁はデスクワークが中心です。保健所はデスクワーク半分、近距離出張半分といったところです。近距離出張の時は、公用車を運転して、担当地域の薬局・病院・飲食店・食品工場などに行って監視指導するので、少し動きます。研究職は、実験操作の時は立ったり座ったりして作業していますが、結果をまとめたり論文を読んだり書いたりなどデスクワークもあります。
 
Qテレワークはできますか。
Aある程度できます。職場にある一人一台のパソコンを、自宅のパソコンから遠隔操作する方式で、概ね全てのパソコンで行う業務ができます。自宅のパソコンとネット環境は必要です。ただ本稿作成時点では、週2日及び月8日までが上限であり、自宅からのアクセスに限られます。また、保健所での来客応対や、研究職の場合の実験操作ができないため、デスクワークが多い県庁が最も取り組みやすいと感じています。なかなか調剤業務ではしにくいテレワークができるというのも、県職員薬剤師の魅力の一つと感じています。
 
Q勤務時間は変更できますか。
Aある程度できます。時差出勤制度があり、基本的に8:30~17:15の勤務時間が割り振られていますが、業務の特性などから変更が困難な者を除き、7:30~16:15、8:00~16:45、9:00~17:45、9:30~18:15から選択できます。また、育児又は介護を行う職員の早出遅出勤務の制度があり、該当する方は上記の時差出勤制度で選べる時間のほか、10:00~18:45、10:30~19:15からも選択できます。
 
Q仕事で運転をすることはありますか。
A運転免許がある方は、公用車を運転して近距離出張することがあります。特に保健所に多いです。県庁では少ないですがたまにあります。研究職ではあまりありません。2名以上で出かけることが多いので、免許がない方や運転が苦手な方は、そうでない方とペアで出かけることになります。
 
Q副業はできますか。
A一部の社会貢献活動等は可能です。従事の可否は個別に判断するため、事前に人事課に相談が必要ですが、学校薬剤師は従事し報酬を貰うことが可能と確認しています。また、時間等の上限(一日3時間、週8時間、月30時間を超えない)があり、利害関係が生じない場合に限られます。そのほか、消防団に加入して報酬を得たり、スポーツの審判員への謝礼を受け取ったり、人手不足の農林水産業で生産、収穫、出荷等の人手を要する業務をしたり、観光協会やDMOの依頼を受けて従事する観光ガイド、草刈りや除排雪に係る業務、カルチャースクールでの講師活動などはできます。
(人―750、令和4年10月7日、総務部長通知、職員の営利企業等への従事について)
 
<休暇・休業>
Q有給休暇はとれていますか。
A人によります。筆者は毎年半分くらい消化しています。権利なので遠慮せずにとる雰囲気はあります。ただし、コロナ禍の保健所及びコロナ関連部署では、先に代休を取るため、有休は取っている暇がなかったようです。
 
Q育休は取りやすいですか。
A取りやすいです。女性の育休は当然の認識ですが、男性も当たり前になってきました(2021年度育休取得率女性100.0%、男性66.7%)。女性は子供が1歳に達する日まで取る人が多い印象ですが、人それぞれです。
 
Q育休は何歳まで取れますか。
A子供が3歳に達する日まで取れます。1日2時間までの部分休業は小学校就学の始期に達するまで取れます。
 
Q産休の間、給与はどうなりますか。
A産休中は通常どおり支給されます。出産予定日の8(多胎は14)週間前~出産の翌日から8週間を経過するまでの期間です。
 
Q育休の間、給与はどうなりますか。
A育休中は給与が支給されませんが、子供が1歳に達する日までは地方職員共済組合から手当が支給されます。開始から180日に達するまでの間は標準報酬日額の67/100(限度額13,722円)支給されます。残りの期間は標準報酬日額の50/100(限度額10,240円)支給されます。
 
Q育児のための時短勤務はできますか。
A子供が1歳6ヶ月になる前までは、授乳を想定した保育休暇を取得でき、1日2時間まで有給で休むことができます。他に、育児短時間勤務があり、子供が小学校就学の始期に達するまで、給与は減りますが、以下の勤務形態を選べます。①1日3時間55分勤務(週19時間35分)、②1日4時間55分勤務(週24時間35分)、③週3日勤務(週23時間15分)、④週2日半勤務(7時間45分×2日+3時間55分=週19時間25分)。
 
Q休暇制度が充実しているのは分かりましたが、実際休みは取りやすい雰囲気ですか。
Aほんの数人の薬剤師で調剤している職場よりは、多くの人数で業務にあたるので休みやすいと思います。
 
Q途中、薬学博士をとりたいため大学院に3年行きたいのですが。
A自己啓発休業というのがあり、給与は出ませんが、3年以内で職務に関する能力向上を目的としていれば、職員としての身分を有したまま職務に従事しないことを認められます。
 
<サポート>
Q研修は充実していますか。
A最初に「新規採用職員研修」があり、基本的な社会人としての名刺の渡し方から公務員としての行政文書の書き方などを他の職種の同期たちと学びます。あまり薬学部で学ばないことであり、同期と親しくなり面白いです。研修はその後も3年目・28歳・主任になった時など定期的に行われるほか、自主的に申し込んで研修に行ったり、オンラインで参加することができます。また、担当業務に応じて、医薬品製造業や食品営業施設の監視のための研修や、学会で最新の知見を得たりすることができます。
 
Q新規採用時のサポート体制を教えてください。
Aブラザー・シスター制度があり、新規採用職員一人ひとりに対し、なるべく同性の先輩を「Brother(ブラザー)」または「Sister(シスター)」として指定し、日々の仕事の進め方はもちろん、幅広い事柄について相談相手になれるようにしています。筆者は最高のシスター(薬剤師の先輩)に恵まれ、一緒に前例のない啓発資料を作ったり、研究を立ち上げたり、プライベートでも温泉に行って露天風呂で熱燗をしたり、ランチに行ったりしています。
 
<採用状況>
Qどこの大学の卒業生がいますか。
A全体の約4割が東北医薬大で、その他はばらばらです(北海道医療、北海道科学、東北、奥羽、富山、北陸、東京理科、東京薬科、昭和、明治薬科、城西、城西国際、千葉、静岡県立など)。若い世代ほどばらばらです。
 
Q最近の薬剤師の採用人数を教えてください。
A2023年:1名、2022年:0名、2021年:1名、2020年:1名、2019年:0名、2018年:1名です。
 
Q転職してきた人は多いですか。
A30代の薬剤師職員の約半数が転職者です。薬局からきた人が最も多いです。
 
<職員の状況>
Q県外出身者は働いていますか。
A少ないですがいます。県内出身者に「○○について他県出身の人からみてどう思うか」など意見を求められるなど重宝されると思います。
 
Q平均勤続年数を教えてください。
A職員のうち薬剤師のみで18.0年です。
 
Q職員の平均年齢を教えてください。
A職員のうち薬剤師のみで43.0歳です。
 
<職場の様子>
Q薬局とどちらが楽しいですか。
A人にもよりますが、薬局からきた人の話によると、幅広い仕事が経験できること、出張が多く外に出る機会が多いという理由から、行政薬剤師のほうが楽しいとのことです。
 
Q年功序列の雰囲気はありますか。
A年長者を敬う日本的な文化や適度な秩序はあると思いますし、経験年数の少ない人が多い人に学んでいると思いますが、意見をできないわけではありません。あらゆる世代向けに業務を行っているので、若い人の意見も重要です。
 
Q公務員にはお堅いイメージがあるのですが。
A人によりますが、薬局・病院薬剤師との差は感じません。
 
Q職場の人間関係はどうですか。
A職員は個性豊かで、様々な趣味の話をきいたり、変わった場所に出かけた話を聞いたり、時々雑談をしてコミュニケーションを取り楽しく過ごしています。特に、公用車で近距離出張をしている車内や、給湯スペースに行ってコーヒーを注いでいる時などは雑談しがちです。もしも苦手な人がいても、数年ごとに異動をするため、また4月に異動を希望すればいいやと考え気が楽です。他の職種の方々は採用高倍率の狭き門で入庁しているからか、あまり変な人はおらず人間性も能力も優れている感じがします。
 
Qつらい業務は何でしたか。
A苦情者への応対はつらいです。ただし、法令で出来ることと出来ないことが決まっているので、不当な要求には応えられないと言えるのが、顧客サービスと行政サービスの違いだと思います。県職員向けにカスタマーハラスメントに対するガイドラインが定められています。
他には、人によってつらい業務となりうる例として、保健所で動物業務を獣医師の手伝い程度行うことは、動物が好きな人にとって楽しい業務であり、嫌いな人にとって苦痛になります。また、防護服を着て公用車にて新型コロナウイルス感染者の移送をした場合、恐怖と感じる人がいる一方、適切に防護をしているし手当をもらえるので問題ないと感じる人もいます。複数人で業務を担当しているので、つらいと感じる人はその業務以外の担当になるようコミュニケーションをとって調整しています。
 
Q楽しい業務は何でしたか。
A県内職員向けの研究発表会で評価され、東北・全国と様々な場所で発表したこと。研修で県外出張した日の夜、その地域の美味しい物を食べること。事業者からの法令に関する問い合わせに分かりやすく答えられ、事業活動がうまくいって感謝されたこと。食品の営業許可の担当で、最も早く新しいお店の情報が得られること。先輩と研究を立ち上げることができ、関われたこと。学生時代に学んだことを活かせた場面。他にも書き切れません。
 
Qどんなところにやりがいを感じますか。
A保健所では、こちらが指導したい内容を相手にしっかり理解してもらった時や改善して良い方向に進んだ時などにやりがいを感じます。県庁は、特定の誰かだけではなく県全体のために何かできるところにやりがいを感じます。研究職は、新たな検査法を確立して報告をまとめて発表したり、研究を立ち上げることができた場合にやりがいを感じます。
 
Q女性は活躍していますか。
A活躍していますが、薬剤師職員のうち50代だと女性は約1割しかおらず、管理職に占める女性の割合が少ないのはそもそも少ないからだと思います。40代の薬剤師職員の女性は約3割、30代の場合は日本の薬剤師の女性割合と同じく約6割です。
 
Q職場の飲み会は多いですか。
A【コロナ前】
歓迎会、ビール会、忘年会、送別会などを行っています。
【コロナ禍・保健所及びコロナ関連部署】
行っていません。
【コロナ禍・その他の部署】
感染拡大時は行っていません。経済活動との両立の時期以降は、コロナ対策の認証店で少人数で飲み会が行われている部署もあります。
 
<福利厚生>
Qおもしろい福利厚生があれば教えてください。
A秋田県職員互助会が行う事業で、指定保養所宿泊で1人1泊2,000(コロナ禍や東日本大震災の後は3,000円のときもあり)助成されます。県内の旅館・ホテルが約200件も保養所に指定されていて、そこに泊まると助成の分が割引になるという仕組みです。
 
Q職場に出会いはありますか。
A30代薬剤師職員の半数の配偶者が県職員です。県職員は(教育や警察を除き)3,000人以上おり、他職種の同期と新規採用研修をしたり、多くの仲間ができます。
 
Q秋田に出会いはありますか。
Aそんなあなたには、あきた結婚支援センターをご紹介します。秋田県職員互助会の福利厚生事業で、婚活支援助成金もあります。
 
<その他>
Q秋田で暮らすのは楽しいですか。
A高校時代は何もないと思っていました。しかし薬剤師免許を取って戻ってきたら、お酒が飲める年齢であることと、車が運転できることもあり、魅力倍増です。確かに若者が少ないですが、貴重な存在としてあたたかく接する雰囲気があると感じています。
 
Q雪は多いですか。
A横手・湯沢は多いですが、内陸は風があまりなくしんしんと降るので、外を歩く際の体感温度は横殴りの雪よりはるかにましです。しかし翌朝、車を青空駐車している場合は掘り出すまで大変な作業になります。そのため人々は助け合うようになったからか、人が温かいです。その他の地域は横手・湯沢ほどではありませんがそれなりに降ります。なお、小学校の頃スキー教室にある程度ついていけた方や、何らかのスポーツを続けてきた方は、スノボを1シーズン練習してみてください。大変良い趣味になることと思います。

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