携帯電話に「+」から始まる番号の着信があったことはありませんか?
 「+」で始まる海外からの国際電話のトラブルが増えています。具体的には、応答すると自動音声ガイダンスで「この電話は2時間後に使えなくなります」といった内容が流れ、言われるがままに電話機を操作したところ、名前や住所、電話番号を聞かれた上、身に覚えのない金品を請求された-というものです。直接の被害は免れたとしても、不安が募ります。
 こうした不審な電話は「応答しない」、「折り返さない」ことが最善策です。しかし固定電話の場合は、携帯電話と違って、基本的に着信番号が表示されず国際電話であるかどうかを事前に察知できないため、電話に出ないわけにはいきません。
 このため、主に固定電話を使っている皆さんが、トラブルに巻き込まれる可能性が高まっているのです。こうしたトラブルを避けるための対策を講じる必要があります。その一例をご紹介します。
 一つ目の対策は、国際電話の着信や発信を止めてしまうことです。各固定電話会社や国際電話不取扱受付センターに依頼して国際電話の利用を休止させることができます。そもそも国際電話を利用することはないという方は、思い切って、こうした手続きを行ってください。
 もう一つの対策は、固定電話に着信番号を表示させる「ナンバー・ディスプレイ」や、非通知着信の相手に対して電話番号を通知してかけ直すよう伝える「ナンバー・リクエスト」といったサービスを利用することです。固定電話の会社によっては、高齢者に対するこうしたサービスの無料提供が行われています。是非ともご活用を検討してみてください。
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