秋田県版レッドデータブック2020動物Ⅱ(哺乳類・昆虫類)の発行について
コンテンツ番号:48392
更新日:
レッドリストとは、生育する野生動植物について、専門家で構成される検討委員会が、生物学的観点から個々の種の絶滅の恐れを科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。また、このレッドリストに選定された野生動植物の分布状況、生育環境、絶滅危機の要因、保全対策などをまとめて編さんした本がレッドデータブックになります。このレッドリストやレッドデータブックは、絶滅危機にある野生動植物の現状を明らかにし、多くの人々へ理解を広めるとともに、自然環境や希少な動植物の保護を図るための基礎資料として活用されています。
本県では、平成10年度から分類群毎に専門家による検討委員会を設置し、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、淡水魚類、昆虫類、陸産貝類及び維管束植物について、秋田県版レッドリストを順次公表し、平成14年3月に『秋田県版レッドデータブック動物編・植物編2002』を発行しました。
しかしながら、野生動植物の生息・生育状況は常に変化していることから、その評価は定期的に見直すことが求められます。2002年版の発行以降、野生動植物の生息・生育環境の変化や新たな知見が蓄積されたことにより、平成21年度から分類群毎に評価を見直し、平成25年度(2013年)に鳥類のレッドリストを公表、平成26年度(2014年)に維管束植物のレッドリストを公表し、同年度に『秋田県版レッドデータブック2014(維管束植物)』を発行、平成28年度(2016年)に爬虫類、両生類、淡水魚類及び陸産貝類のレッドリストを公表し、同年度に『秋田県版レッドデータブック2016動物Ⅰ(鳥類・爬虫類・両生類・淡水魚類・陸産貝類)』を発行、令和元年(2019年)10月に哺乳類、昆虫類のレッドリストを公表しました。
このたび、秋田県版レッドリスト2019(哺乳類・昆虫類)に選定された種の概要を解説した『秋田県版レッドデータブック2020動物Ⅱ(哺乳類・昆虫類)』を発行したので、本書を通じて希少な野生生物への理解を深めていただき、生物多様性の保護や普及啓発など、様々な場面で幅広く活用されることを期待しています。
なお、本書は頒布を目的として、一般購入希望者に販売も行っています。
購入先:秋田活版印刷株式会社(電話:018-888-3500)
購入価格:2,000円(税抜)
秋田県版レッドデータブック2020動物Ⅱ(哺乳類・昆虫類) [20609KB]