秋田県内におけるセアカゴケグモの確認について
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令和6年8月31日(土)、横手市内の自動車販売店で毒性のあるクモであるセアカゴケグモが2個体見つかりました。いずれも駆除済みです。
セアカゴケグモが確認されるのは、秋田県では初めてのことになります。
本事例は調査結果から、既に繁殖が確認されている他地域から輸送された自動車にセアカゴケクモが付着していたものと考えられます。
セアカゴケグモは、これまで県内で確認されていないほか、今回の2個体以外に当該自動車の車内及びその周辺での生息がみられないことから、県内において繁殖している可能性は低いものと考えられます。
セアカゴケグモに咬まれると、痛み、熱感、かゆみ、赤み、硬くなる、リンパ節の腫れが生じます。ほとんどが軽傷で、通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、まれに脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。攻撃性はありませんが、触ると咬まれることがあるため、万一見つけた場合は素手で触らないよう注意してください。
対応方法
- 家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を直接噴霧するほか、靴で踏み潰すなどの物理的手段で駆除できます。
- 素手で捕まえたり、触ったりすることのないよう十分注意しましょう。
- 屋外で作業するときは、なるべく手袋を着用するようにしましょう。
- もし咬まれた場合は、患部を温水やせっけん水などで洗い流し、病院で治療を受けてください。
- 咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモを病院へ持参してください。
セアカゴケグモについて
- 原産はオーストラリアで、日本では平成7年に大阪府で初めて確認されました。現在では環境省により、特定外来生物として指定されています。
- 体長はオスが5ミリメートル前後、メスが1センチメートル前後であり、メスのみ毒を持っています。体色は黒く、メスの腹部背面には赤色の縦条が、腹部腹面には砂時計状の赤い帯が縦に1本通っています。
- 日当たりがよいなどの暖かく、また昆虫などの餌が豊富なところに生息しています。排水溝の側面やふたの裏、植木鉢の裏、ブロックやフェンスの隙間で発見されることが多いとされています。