県では「秋田県林業女性会議」を設置し、女性の視点から林業の現状を分析し、先進地の調査などを行って、今後の林業施策に対する提案を行う活動をしています。

 今年度は、お隣岩手県の2社を訪問し、聞き取り調査を行いましたので、ご紹介します。

有限会社丸大県北農林

訪 問 日 :令和7年8月21日(木)

参加委員:齊藤委員、庄子委員 
 
・従業員数30名(現場の平均年齢は34歳)
・昨年度、高校新卒の女性が入社
・造林から素材生産まで幅広く手掛けている
 令和5年度 素材生産量約4万㎥
 
Q 人材の確保のために心がけていることは?
A 高校の先生と仲良くなることが大事。
      高校生の体験会を定期的に行っており、昨年度入った女性もその体験会に参加したのがきっかけとなった。
      小中学校向けにも出前授業をしており、林業を説明するアニメーションも制作し、YouTubeで公開している。
 
Q 人材の定着のために工夫していることは?
A 班の中でもめごとがないか、注意している。
      毎年、業務内容について希望を聞き取り、4月に班替えをしている。
      若い人の感覚は自分(60代)にはわからないので、20代の職員に聞くようにしている。
 
Q 就労環境の改善のために行っていることは?
A かっこいい林業を目指しており、積極的に機械化を進めている。
      リモコン式下刈機やホイール式のハーベスタなどは、高校生に好評。
      県外の先進的な林業経営体を訪ねて話を聞き、真似できることは真似している。
 

下刈り機械

リモコン式下刈り機

ホイール式ハーベスタ
ホイール式ハーベスタ

女性の作業員さんと
女性が働く下刈り現場での1コマ

 〇女性の作業員さんから一言
「女性専用に軽ワゴン車を配備してもらっており、気を遣わずに着替えなどができるのでありがたい。
 一方で、現場においては男女関係なく指導いただいており、うれしく思う。
 女性が一人なので、心配されることも多いが、同世代が多く、いろいろ相談しやすい雰囲気なので気にならない。」

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株式会社野田造林

訪 問 日 :令和7年8月22日(金)

参加委員:齊藤委員、庄子委員 
 
・従業員数9名(協力会社数社とともに作業をこなしている)
・一番多い年代は30代(転職者が多い)
・造林事業を中心に、森林整備事業の補助金申請や森林経営計画作成のサポートも行う
 令和6年度実績 再造林68ha 下刈り198ha ほか
 
Q 造林や下刈り作業のよいところは?
A 伐木作業に比べると労働災害が少ない。
      年とってもある程度までなら、作業できる。
   外で働きたくて林業に転職したが機械操作が苦手というタイプにも向いている。
      保育作業の場合、機械をとめて費用がかかり増しになるということがないので、休みがとりやすい。(有給はほとんどの社員が15日全部消化している。)
 
Q 森林経営計画を自身の会社でたてるようになったきっかけは?
A 意欲と能力のある林業経営者に認定してもらうために、森林経営計画をたてられる人材を育成した。
      今では、素材生産専門の会社や大地主の森林所有者から相談を受け、森林経営計画をたてている。
   地域の中でも信頼を得ている。
 
Q 人材定着のために心がけているところは?
A 働きやすい環境の整備(変形週休二日制、家族の看護のための休暇など整備)
      大きな機械を導入しない代わりに、収益を職員の給与に還元するようにしている。
      1年間働き続けることができたら2年目は基本給をきちんとあげている。
 

 

野田造林の社長と意見交換
野田造林の社長と意見交換する齋藤委員、庄子委員

下刈りの現場
野田造林の下刈り現場(カラマツ2000本植え)

下刈り班のみなさんと写真
下刈り作業をしている班のみなさんと

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