令和6年度 公共用水域に係る水質測定結果(PFOS及びPFOA)について
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水質汚濁防止法に基づき実施した令和6年度の公共用水域の水質測定結果(PFOS及びPFOA)を取りまとめましたので、お知らせします。
1 測定結果の概要
県では、県内におけるPFOS及びPFOAの存在状況を確認するため、令和6年度の公共用水域水質測定において、県管理の17河川で測定を実施しました。3地点で検出されたものの、暫定指針値を超過した地点はありませんでした。
令和6年度公共水域水質測定結果(PFOS及びPFOA)
2 有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)とは
PFAS(通称ピーファス)は、主に炭素とフッ素からなる化学物質で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物のことを指します。分類の仕方によって数が異なりますが、PFASは1万種類以上の物質があるとされています。中には撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、界面活性剤、繊維・革・紙・プラスチック等の表面処理剤、泡消火薬剤等、幅広い用途で使用されています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸、通称ピーフォス)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸、通称ピーフォア)は、様々な用途で使用されてきました。いずれも難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質を持つため、PFOS及びPFOAは、それぞれ平成21年・令和元年にPOPs条約対象物質に追加されました。これを受け、日本国内では、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)の第一種特定化学物質に指定し、製造・輸入等を原則禁止しました。
このため、国内で新たに製造・輸入されることは原則ありませんが、過去様々な形で環境中に排出されたものが公共用水域(河川・湖沼・海域)や地下水等から検出されることがあります。分解されにくく、環境中に蓄積しやすいため、環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
環境省は令和2年5月に、PFOS及びPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目に追加し、公共用水域及び地下水における暫定指針値を1リットルあたり50ng※ (PFOS及びPFOAの合計値)としました。
※1ng(ナノグラム)は10億分の1グラム
3 有機フッ素化合物(PFAS)に関する情報について
PFASに関する各種情報を集約した環境省ウェブサイトを掲載します。
有機フッ素化合物(PFAS)について(環境省)(外部サイトへリンク)